
夜をゆく
9月1日1時00分
駅前で腕立て伏せをした私は、さてどこへ歩き出そうか考える。
駅前東口で寝られそうな場所には誰かしら寝ている。
照明のない暗いところ、人通りのないところだと何かあった時に怖い。でも、明るすぎると寝られそうにない。
トイレに行きたくなったので駅前西口へ向かう。
その途中で駅地下を通った。施錠もされておらず自由に出入りできる。屋根もあって、空調は切ってあるけれど程よく涼しい。
ここなら寝られるんじゃないだろうか。
9月1日1時30分
そう思って駅地下を歩いていると、何人か既に先客がいる。
フリーペーパーを床に敷いて寝ようとしている人もいる。
さすがに床で横になって寝るのはためらわれて、先客からちょっと離れたところで座って寝ることにした。
9月1日2時00分
座ったまま寝ようとしたけれど、熟睡は難しい。壁を背にして足を延ばしてみたり、頭を抱えるようにして暗くしてみたり、寝るための姿勢がなかなか決まらない。
逆に熟睡したくない、ちょっとだけ休みたい時には座って寝るのがいいのかもしれない。
何十分かおきに時計を確認していて、とうとう思い切って横になって寝てみることにした。
9月1日3時00分
ショルダーバッグを枕代わりにして床に直接横になる。
何か敷いたほうがいいかと思ったけれど、何もないのでそうするほかない。
そうするとようやくウトウトと寝ることができたように思う。
普段からフローリングに寝袋で寝ていたり、フローリングに直接寝落ちしたりしている。固い床でも寝ることに慣れていたのかもしれない。
やはり横になって寝るというのは、身体に寝るスイッチが入るのだなぁと感じた。

9月1日4時00分
ちょっと横になって休めたので、また歩き出す。
夜の駅前、生活の明るさと静かな闇があってあやしい雰囲気がある。
カラオケボックスから出てくる大学生らしい人たち。
「マッサージどうですか」と声をかけてくる女性。
誰もいない大通り。明かりのついたビルの窓。
いつもの街も普段とは違って見える。

9月1日5時00分
空が徐々に青くなってくるそろそろ日の出の時間だ。
炭酸水を飲みながら、紺色、青色、水色、金色に変わっていく空、飛び立つカラスたちを見ながら朝を迎えた。

まとめ
夜中だけで大体9000歩くらい歩いていた。
駅前で寝る場所に困ったら、屋根がある、空調が少し効いている、駅地下がおススメ。