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AI利活用:資産運用業界調査をAIエージェントにやって貰う

月報で一気に色々紹介しようと思ったのだが、分量が非常に多くなったので分けて執筆する事にした。今回はこちら。業界調査をAIにやって貰ったレポートである。今回は、自身の古巣であるグローバル資産運用業界の調査とレポートをさせてみた。


今回の使用ツール

今回は、OpenAIのCodex(モデルはGPT5.4、Reasoning effortはExtra highを利用)で情報収集とレポート執筆をさせた上で、NotebookLMで最後のプレゼン出力を行わせた。

Codexに情報収集とレポート執筆をさせる

ネットを巡回、過去5年の業界レポート、白書の類を調査させる

まずOpenAI Codexに、日本・グローバルの資産運用業界の動向を抑えるレポートなどを軒並み巡回して取得して貰った。具体的には、領域をグローバル、日本、米国、欧州、アジアと地域別に分け、各々の地域の資産運用業界関連のレポートについて、大量のpdfファイルを勝手に巡回しては自身のローカルフォルダに格納して貰った。pdfファイルではないWeb上のレポートも比較的あったので、それらはマークダウンファイルでURLを全部記録して貰った。

Claude codeやCodexは、こうして関連するレポートを探す、良いものを見つけたらローカルにファイルを保存する、と言った事をやって貰うにはとても良い。

マークダウンでレポート執筆して貰う

その上で、取得したファイルやURLを用いてマークダウン形式で要約レポートを執筆して貰った。以下がその内容。

# 資産運用業界全体動向フルレポート

作成日: 2026-03-18
対象期間: 主として2021年から2026年3月までの公開資料
対象地域: グローバル、日本、米国、EMEA、アジア
為替換算メモ: 2026年3月18日時点の直近公表であるECBの2026年3月17日ユーロ外国為替参照レートを基準に、`1ユーロ=183.29円`、`1米ドル=約158.95円`、`1香港ドル=約20.29円`、`1シンガポールドル=約124.49円`で概算。

## 1. エグゼクティブサマリー

過去5年の資産運用業界は、単なる市況回復ではなく、事業モデルそのものの再設計局面に入った。最大の変化は、`アクティブ長期公募投信中心`の収益モデルが、`パッシブ・ETF・アクティブETF・オルタナティブ・退職資金・保険マネー・ソリューション提供・データ起点営業`へと重心移動したことである。AUMは市場上昇で増えやすい一方、利益は自動的には増えず、規模、流通力、商品供給力、テクノロジー投資力、資産保有者からの信認が勝敗を決める構図が強まっている。

グローバル全体では、`パッシブ化`と`オルタナティブのリテール化`が同時に進み、同時に`運用会社の再編`と`AI・データ投資の大型化`が進んだ。BCG、McKinsey、Deloitte、Oliver Wymanの各レポートは、収益源が市場連動から構造改革依存へ移行したことを共通して示している。加えて、CFA Instituteの2025年GIPS資産保有者調査は、資産保有者側でも透明性・報告基準・外部委託先評価が強化されていることを示しており、今後の競争は単なる運用成績だけではなく、説明可能性と報告インフラも含んだ総合戦になっている。

米国はこの変化が最も先鋭的に表れている市場である。ETFは巨大な器に成長し、アクティブETFも急速に普及した。価格競争は一段と進み、リタイアメント市場、RIAチャネル、モデルポートフォリオ、保険チャネルが資金導線の中核となっている。運用会社は、商品力だけでなく、どの棚に入り、どのプラットフォームで採用されるかが収益を左右する。

日本では、政策主導の変化が極めて大きい。新NISA、J-FLEC、iDeCo改革、アセットオーナー改革、日本版EMPなどにより、`貯蓄から投資へ`を実際の資金フローに転換する制度基盤が急速に整備された。新NISAは投信ビジネスの成長ドライバーとなった一方、手数料の正当化、DC/iDeCoでのベストインタレスト、アクティブの付加価値説明、小規模ファンド整理が強く求められている。

EMEAでは、信頼できる公開定点資料の中心は欧州であり、欧州が実質的にEMEA章の中核になる。欧州は依然として世界有数の巨大市場だが、米国に比べて商品・法域・流通構造が断片的で、規模の非効率と規制対応コストが収益性を圧迫している。一方で、LuxembourgやIrelandを中心にクロスボーダー流通、サステナブルファンド、マネジメントカンパニー機能、ガバナンス基盤が厚く、制度・オペレーション起点で競争優位を築いている。

アジアは香港だけで見るべき市場ではない。香港とシンガポールは、いずれも外部資金比率の高いクロスボーダー・ハブだが、機能は大きく異なる。香港は`中国接続・オフショア人民元・ETF Connect・プライベートウェルス`が中核であり、シンガポールは`ASEAN/インドを含む広域ハブ・VCC・PE/VC・外部資産家/ファミリーオフィス・規制安定性`が中核である。アジア戦略は単一ハブ依存ではなく、`香港とシンガポールの役割分担`として設計する必要がある。

結論として、今後の資産運用会社の勝ち筋は、`低コスト化への対応`、`高付加価値商品の供給`、`退職・保険・富裕層チャネルの掌握`、`PMIを含む再編対応力`、`AIとデータを前提とした営業・運営モデル`、`ガバナンスと報告基準への対応`の6点に集約される。

## 2. グローバル業界動向

### 2.1 収益構造は「市場連動」から「構造改革依存」へ

グローバル大手レポートに共通する論点は、AUM回復と利益回復が一致しなくなっている点である。市場反発で残高は戻っても、価格低下、流通コスト上昇、人件費・規制費用・テクノロジー投資の増加が利益を圧迫する。BCGは業界課題を`Products & Distribution`、`Consolidation`、`Leaner Operating Model`に分解しており、成長よりも「どう再設計するか」が問われている。Oliver Wyman / Morgan Stanleyも、今後の企業数減少と再編加速を前提に、規模と統合の重要性を強く打ち出している。

この意味で、資産運用業界は伝統的な「フィー率×AUM」のビジネスから、`規模の経済`、`チャネル交渉力`、`オルタナティブ供給力`、`M&A・提携実行力`、`AI投資余力`で収益性が決まる産業に変質している。中堅独立系にとっては、独自の超過収益、特定チャネル支配力、オルタナティブ専門性のいずれかがなければ厳しい環境である。

### 2.2 商品とチャネルは「great convergence」に入った

過去5年で最も明確な潮流はパッシブ化である。伝統的な長期アクティブ公募投信は資金流出圧力にさらされ、ETFが資金流入の受け皿となった。加えて近年は`アクティブETF`が新しい成長器として急拡大している。McKinseyはこの流れを、伝統資産とオルタナティブ、機関投資家とリテール、商品とチャネルが交差する`great convergence`として捉えている。

同時に、オルタナティブも「機関投資家専用」の世界から、富裕層、保険、退職資金向けへと広がっている。プライベートクレジット、セミリキッド型、ハイブリッド型、保険向け運用、ソリューション型商品が高成長領域となっており、競争は商品そのものよりも、`どの器で、どのチャネルに、どの説明責任付きで供給できるか`へと移っている。

### 2.3 AI、データ、PMIは経営中枢の論点になった

2023年以降、AIは資産運用業界でも本格テーマになった。当初は社内効率化や文書処理が中心だったが、現在は営業、ディストリビューション分析、商品提案、投資リサーチ、統合後データ統合まで含む経営課題に昇格している。Deloitte、Grant Thornton、IQ-EQなどの資料は、AIがコスト削減だけでなく、販売・統合・KPI管理の速度を左右することを示している。

同時に、再編の難所は一般企業以上に、`運用人材の流出`、`トラックレコードの毀損`、`販売会社の離反`、`ファンド統廃合`、`データ・顧客レコード統合`にある。したがって、今後のM&Aは価格交渉よりも、クロージング後の営業維持とオペレーション統合が勝敗を分ける。

### 2.4 資産保有者の評価軸も厳格化している

CFA InstituteのGIPS資産保有者調査によれば、資産保有者は外部運用委託先に対して、成績だけでなく、`報告基準`、`ネット・オブ・フィー表示`、`比較可能性`、`流動資産・非流動資産の整合的評価`をより強く求めている。液体資産クラスでは、資産保有者の約7割が外部運用会社の選定時にGIPS準拠を要求または確認している。

これは、今後の資産運用業界で勝つ条件が、運用力に加えて、`外部から信頼される報告・ガバナンス・比較可能性`にあることを示唆している。

### 2.5 グローバルの示唆

グローバルで勝つには、単にAUMを増やすだけでは足りない。`低コスト商品`、`高マージン商品`、`販売チャネル制圧`、`再編能力`、`AI活用`、`資産保有者向け説明責任`をまとめて設計できる会社が優位に立つ。逆に言えば、商品だけ、営業だけ、運用だけで勝てる時代は終わった。

## 3. 米国業界動向

### 3.1 ETF化が市場構造そのものを変えた

米国ではETFがもはや周辺商品ではない。ICIによれば、米国ETF純資産残高は2025年6月時点で11.5兆ドル(約1,828兆円)に達し、保有世帯数も1,690万世帯へ拡大している。アクティブETFの資産も2020年末の1,660億ドル(約26.4兆円)から2025年6月には1.1兆ドル(約175兆円)へ大きく増えた。これは、アクティブ運用の需要が残っていても、伝統的な投信ラッパーの競争力が低下していることを示している。

### 3.2 フィー低下は不可逆であり、廉価帯への資金集中が鮮明

Morningstarによれば、米国投信・ETFの資産加重平均手数料率は2005年の0.83%から2024年には0.34%へ低下した。資金は最も低コストなファンド群に集中し、それ以外から流出する構図が続く。結果として、運用会社は`低コストで勝つ`か、`高付加価値で勝つ`かの二極化を迫られている。

### 3.3 リタイアメント市場、RIA、モデルポートフォリオが棚を握る

米国市場を理解する上で不可欠なのが退職資金チャネルである。ICIの2025年資料では、401(k)資産は2024年末で8.9兆ドル(約1,415兆円)規模に達する。さらにRIA、独立アドバイザー、ブローカーディーラー、モデルポートフォリオ提供者、保険会社が資金配分の実質的ゲートキーパーになっている。したがって米国では、優れた商品だけでは足りず、`販売会社向けデータ`、`ホワイトラベル供給能力`、`提案ツール`、`保険向け適合性`、`サブアドバイザリー`が不可欠である。

### 3.4 米国の示唆

米国は、ETF化、価格低下、モデル化、退職資金中心、保険マネー拡大、オルタナティブの準公募化、AI営業が最も進んだ市場であり、他地域の先行指標である。日本やアジアのプレーヤーにとって、米国で成功するには、商品輸出ではなく、`現地チャネルに適合した器と販売体制の保有`が前提になる。

## 4. 日本業界動向

### 4.1 日本は政策ドリブンで市場構造が変わり始めた

日本の過去5年で最大の変化は、官民の政策パッケージが実際の資金流入に結びつき始めたことである。2023年の「資産運用立国実現プラン」、2024年1月の新NISA開始、2024年8月のJ-FLEC本格稼働、iDeCo改革、アセットオーナー・プリンシプル、日本版EMPなどにより、投資促進、金融リテラシー、運用会社競争、アセットオーナー改革が一体的に進められている。

### 4.2 新NISAが公募投信ビジネスの成長エンジン

NRIの「日本の資産運用ビジネス」シリーズは、新NISAが日本の投信ビジネスに与える影響を最も体系的に整理している。2023/2024版では、新NISA未利用者だが利用意向を持つ層が全国で約1,160万人存在すると推計し、2024/2025版では資金流入の現実化、2025/2026版では60兆円市場化の方向感が示されている。日本の家計金融資産は依然として預貯金比率が高く、NISAはその一部を投資へシフトさせる最重要装置である。

### 4.3 パッシブ化とコスト妥当性検証が本格化

NRI 2023/2024版では、つみたてNISAだけで過去5年間にパッシブ投信へ2.4兆円が流入し、つみたてNISA以外からも5.0兆円がパッシブへ流入したと整理している。FSAの2025年報告書は、アクティブファンドの信託報酬が期待される付加価値を上回る可能性や、低コストインデックス・ETFの存在を踏まえたコスト妥当性の検証を求めている。

### 4.4 DC・iDeCo・アセットオーナー改革が次の競争軸

日本ではNISAが注目を集める一方、継続性と積立性の観点ではDC・iDeCoの重要性が高い。FSA 2025年報告書では、企業型DC・iDeCoの寡占構造、商品数制約、信託報酬構造の課題まで踏み込んでいる。加えて、アセットオーナー改革により、年金・保険・大学ファンド等の委託判断高度化が進めば、運用会社には営業関係だけでなく、説明責任、運用体制、リスク管理、スチュワードシップまで含めた総合評価が求められる。

### 4.5 日本の示唆

日本市場は今後数年、制度追い風で市場拡大が見込める一方、競争は厳しくなる。NISAで顧客基盤を広げ、DC/iDeCoで長期継続資金を獲得し、アクティブ商品の価値説明を強化し、小規模・不芳ファンドを整理し、アセットオーナー向けに組織的信頼を築ける会社が勝ちやすい。逆に、旧来型の販売手数料依存、類似商品の乱立、高コストの正当化不足は大きな逆風になる。

## 5. EMEA業界動向

### 5.1 EMEAの中心論点は欧州にある

EMEA全域を単一の定点資料で俯瞰するのは難しいが、公開資料の厚みは圧倒的に欧州が大きい。したがって、本章では欧州を中心に、LuxembourgやIrelandを含むクロスボーダー資産運用ハブの構造、規制、収益性、サステナブルファンド動向を整理する。EMEAの中東・アフリカについては、個別国の成長余地はあるものの、今回の5年時系列で比較可能な一次資料は欧州側に集中している。

### 5.2 欧州は巨大市場だが、米国より断片的でコスト圧力が強い

EFAMAの年次レポートは、欧州の資産運用業界が依然として世界有数の規模を持つ一方、米国に比べて断片性が大きいことを示している。2025年版によれば、欧州の運用資産は2024年に前年比11.7%増の`EUR33兆`(約6,049兆円)へ回復し、2025年9月末時点の推計では`EUR34.4兆`(約6,305兆円)に達した。一方で、市場構造は少数大国に集中しつつも、商品・法域・流通・規制は依然として細分化されている。

このため欧州では、規模の大きさと競争力の高さが必ずしも一致しない。大きな貯蓄プールを抱えながら、流通・法域・商品基盤の断片化が残り、同種商品が多数併存することで平均ファンド規模が小さくなりやすい。欧州市場は「大きいが、まとまりにくい」市場である。

### 5.3 規制とコスト競争はEMEAの中心課題である

ESMAの2024年版コスト・パフォーマンス報告書は、EUファンドのコストが継続的に低下している一方、そのペースは緩やかで資産クラスや国ごとの差が大きいことを示している。ESMAは、平均シェアクラス規模がEUで約`EUR71百万`(約130億円)、米国で約`EUR810百万`(約1,485億円)と大きな差があることを示し、欧州の小口・分断的な商品構造がコスト高止まりの一因であると問題提起している。つまり、欧州では`競争力の問題`がそのまま`コストの問題`になっている。

ここで重要なのは、欧州の規制強化が単なるコンプライアンスコストではなく、市場構造そのものを変えている点である。UCITS、AIFMD、PRIIPs、SFDR、デジタル規制、オペレーショナル・レジリエンスなどの積み重なりにより、運用会社は商品開発だけでなく、データ、開示、ディストリビューション、監督対応を一体で整備する必要がある。CFA InstituteのEU Blueprintは、欧州の資本市場競争力を高めるには、規制の簡素化、資本市場同盟、長期資本供給の拡大が必要だと整理している。

### 5.4 LuxembourgはEMEAのクロスボーダー運用インフラ拠点である

欧州の特徴は、単純な国内運用市場ではなく、`クロスボーダー流通・ドミサイル・マネジメントカンパニー・ガバナンス機能`が強い点にある。Luxembourgはその象徴であり、PwC LuxembourgやALFIの資料は、運用会社本体というよりも、`運用会社を支える制度・ガバナンス・ファンドプラットフォーム`が競争力の源泉になっていることを示している。

ALFIの2024年サステナブル投資ファンド調査では、欧州は依然として世界のサステナブルファンド純資産の約85%を占め、うち約34%がLuxembourg籍である。サステナブルファンドは欧州ファンド市場の約2割に達しており、欧州がサステナブル・ラベリングと商品供給の世界的ハブであり続けていることが分かる。

また、PwC LuxembourgのFund Governance Surveyは、利益相反管理、ボードの監督、ガバナンス・プロセスが強化されていることを示している。これは、欧州の競争力が単なる運用力だけでなく、`クロスボーダー商品を安全に流通させる統治能力`にも依存していることを意味する。DeloitteのEMEA Asset Manager SurveyやAsset Servicing Surveyも、アウトソーシング、オペレーティングモデルの再設計、デジタル化が欧州の重要論点であることを示している。

### 5.5 EMEAの示唆

EMEA、とりわけ欧州は、米国に比べて成長率で見劣りする場面があっても、世界でも有数の巨大資産プールとクロスボーダー流通基盤を持つ。勝ち筋は、`規模`、`複数法域をまたぐディストリビューション対応`、`低コスト化`、`Luxembourg/Irelandを含むファンド基盤`、`ガバナンス・開示・データ対応`にある。逆に、単一国の国内運用会社の延長で欧州全域を攻略するのは難しい。

## 6. アジア業界動向

### 6.1 アジアは香港とシンガポールの二極ハブで見るべきである

アジアの資産運用業界を香港だけで捉えるのは不十分である。公開資料の比較可能性には限界があり、香港SFCの調査とMASの調査では定義もカバレッジも完全には一致しないが、それでも両市場が`外部資金依存のハブ市場`である点は共通している。したがって、アジア資産運用の中心論点は、国内リテール市場の大きさよりも、`どの国がどの種類の国際資金を引きつけているか`にある。

### 6.2 香港は「中国接続」と「プライベートウェルス」のハブである

香港SFCの2024年調査では、香港の資産・ウェルスマネジメント業務AUMは35兆1,420億香港ドル(約712兆円)、純流入は7,050億香港ドル(約14.3兆円)であった。民間銀行・プライベートウェルス部門AUMは10兆4,040億香港ドル(約211兆円)に達し、資産の63%は香港外からの資金である。さらに、中国本土関連AUMは3兆860億香港ドル(約62.6兆円)まで増加し、ETF Connectの対象拡大も進んだ。

これらの数字が示すのは、香港の競争力が国内販売力ではなく、`中国本土とグローバル資本市場の接続点`としての機能にあることだ。香港の強みは、オフショア人民元、ETF Connect、Stock/Bond Connect、プライベートウェルス、地域本部機能であり、アジアの中でも最も`中国接続の濃いハブ`である。

### 6.3 シンガポールは「広域アジア資金」と「オルタナティブ」のハブである

シンガポールについては、香港以上に集中的な調査が必要である。MASのSingapore Asset Management Surveyおよびそれを補うIMAS、PwC、KPMG、業界媒体の情報を総合すると、シンガポールは過去5年で`アジアの資産計上・ファンド設計・オルタナティブ運用・外部資産家向けプラットフォーム`としての地位を大きく高めた。

MASの2024年調査では、シンガポールの資産運用AUMは`S$6.07兆`(約756兆円)で、MAS資料参考値では約`US$4.46兆`(2026年3月18日換算で約709兆円)であった。資金源の`77%`がシンガポール外、投資先の`88%`がシンガポール外であり、純流入は`S$2900億`(約36.1兆円)まで回復した。Private Equity / Venture Capitalは`S$7890億`(約98.2兆円)、Hedge Fundは`S$3270億`(約40.7兆円)であり、VCCは`1,200本`、サブファンドは`2,695本`に達している。2023年調査でもAUMは約US$4.0兆(約636兆円)、非シンガポール資金比率は同じく77%であり、シンガポールが国内家計マネーではなく、広域アジア・欧米・グローバル富裕層資金のハブであることが明確である。

この市場の特徴は、`伝統的ロングオンリー中心ではない`ことにある。MASとIMASの資料では、PE/VC、ヘッジファンド、EAM/MFO、VCC、サステナブル投資、デジタル資産関連の論点が繰り返し登場する。PwC Singaporeのベンチマーク調査でも、伝統的なGlobal Asset ManagerよりもPrivate Capital系プレーヤーの方が収益性が高い傾向が示されており、シンガポールがオルタナティブやクロスボーダー富裕層ビジネスに強く寄っていることが分かる。

また、VCC制度はシンガポールの制度的差別化要因である。これは単なる法形式ではなく、PE/VC、ヘッジファンド、ファミリーオフィス、EAM/MFOを含む運用エコシステムをシンガポール国内に引きつける装置として機能している。2024年調査では、ESG overlay付き資産が総AUMの`48%`を占め、CIS残高も前年比31%増の`S$1910億`(約23.8兆円)まで拡大しており、制度・商品・投資家基盤が同時に厚くなっている。加えて、IMASの2025年資料やデジタル化関連白書は、シンガポールの業界がAI、トークナイゼーション、サステナブルファイナンスを制度と実務の両面から取り込もうとしていることを示している。

### 6.4 香港とシンガポールの比較、およびアジア全体への示唆

香港とシンガポールはいずれも外部資金比率の高いハブ市場だが、役割は異なる。香港は`中国本土接続`、`オフショア人民元`、`ETF・ウェルス・プライベートバンク`が強い。シンガポールは`ASEAN/インドを含む広域アジアの資産計上ハブ`、`VCC`、`PE/VC・ヘッジファンド・ファミリーオフィス`、`規制安定性`が強い。

したがって、アジア戦略は「香港かシンガポールか」の二者択一ではなく、`どの顧客・どの資金・どの商品をどちらに載せるか`の設計問題である。中国接続、オフショア人民元、ETF Connectを重視するなら香港が強い。一方で、広域アジアの資金計上、代替資産、クロスボーダー富裕層、VCC、ファンドドミサイルを重視するならシンガポールが強い。今後のアジア資産運用業界は、この二極ハブの役割分担を前提に見るべきである。

Codexに調査からレポート執筆まで依頼して出て来た業界レポートとその出所

内容を見ると、うーんまあそんな感じですね、と言う印象である。ここまではCodexに一括で依頼して、もう寝るから明日朝に出力しておいてください、で一発で出して貰える。

NotebookLM先生に資産運用業界をアップデートして貰う

上記のマークダウン形式のファイルをNotebookLMにソースとして投入して、あとはスライドを作成して貰うだけである。以下のようなプレゼンを作って貰った。

主要出所URL

### グローバル

- https://web-assets.bcg.com/e2/d1/e3de3ed0408ba1b0f269f33d4d97/bcg-global-asset-management-2021-jul-2021.pdf
- https://web-assets.bcg.com/c8/5a/2f2f5d784302b945ba1f3276abbc/global-asset-management-2022-from-tailwinds-to-turbulence-may-2022.pdf
- https://web-assets.bcg.com/c8/97/bc0329a046f89c7faeef9ab6a877/bcg-global-asset-management-2023-may-2023.pdf
- https://web-assets.bcg.com/a3/8a/9a5b5365468d8e5db5993160fa2a/2024-gam-report-may-2024-r.pdf
- https://web-assets.bcg.com/cc/0a/25876ea740168e908a8652e147d7/2025-gam-report-april-2025.pdf
- https://www.mckinsey.com/industries/financial-services/our-insights/asset-management-2025-the-great-convergence
- https://www.deloitte.com/us/en/insights/industry/financial-services/financial-services-industry-outlooks/investment-management-industry-outlook.html
- https://www.oliverwyman.com/content/dam/oliver-wyman/v2/publications/2025/October/oliver-wyman-morgan-stanley-global-wealth-and-asset-management-2025-edition.pdf
- https://www.gipsstandards.org/wp-content/uploads/2025/05/asset-owner-performance-survey-report-2024.pdf
- https://rpc.cfainstitute.org/research/surveys/2025/gips-standards-asset-owner-survey
- https://www2.deloitte.com/us/en/pages/mergers-and-acquisitions/articles/integrated-asset-management.html
- https://iqeq.com/expertise/the-importance-of-data-in-post-merger-integration-pmi-for-asset-managers/
- https://www.grantthornton.com/insights/articles/asset-management/2025/ai-brings-clarity-to-asset-management-ma
- https://www.ecb.europa.eu/stats/policy_and_exchange_rates/euro_reference_exchange_rates/html/index.en.html

### 米国

- https://www.iciglobal.org/files/2025/2025-factbook.pdf
- https://www.ici.org/files/2025/per31-07.pdf
- https://www.icifactbook.org/pdf/2025-factbook-ch8.pdf
- https://www.ici.org/files/2025/per31-01.pdf
- https://www.morningstar.com/content/cs-assets/v3/assets/blt9415ea4cc4157833/bltceffe0d68d048b0a/6823a7a03b45e02a4525e04a/2024_US_Mutual_Fund_Fees_Study.pdf
- https://www.ici.org/statistical-report/ret_25_q3
- https://www.sec.gov/data-research/statistics-data-visualizations/investment-adviser-statistics
- https://www.cerulli.com/press-releases/advisors-leverage-model-portfolios-to-move-upmarket
- https://www.morningstar.com/funds/active-etfs-9-charts-record-year
- https://www.deloitte.com/content/dam/assets-zone1/cn/en/docs/industries/financial-services/2025/deloite-cn-fsi-2025-investment-management-outlook-en-241220.pdf

### 日本

- https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/bunkakai/sisanunyou_torimatome/plan.pdf
- https://www.fsa.go.jp/policy/pjlamc/20250627/04.pdf
- https://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20250303.pdf
- https://www.fsa.go.jp/news/r4/sonota/20230421/20230421_1.pdf
- https://www.fsa.go.jp/news/r4/sonota/20230421/20230421_2.pdf
- https://www.fsa.go.jp/news/r3/sonota/20220527/20220527_1.pdf
- https://www.fsa.go.jp/news/r3/sonota/20220527/20220527_2.pdf
- https://www.nri.com/content/900032823.pdf
- https://www.nri.com/content/900032833.pdf
- https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/jamb_2024/files/000031412.pdf
- https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/jamb_2025/files/jamb2025_2026.pdf
- https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/kinyu_itf_202506/04.html
- https://www.dir.co.jp/report/research/law-research/securities/20250514_025094.html

### EMEA

- https://www.efama.org/sites/default/files/files/Asset%20Management%20Report%202021_5.pdf
- https://www.efama.org/sites/default/files/files/Asset%20Management%20Report%202022_0.pdf
- https://www.efama.org/sites/default/files/Asset%20Management%20Report%202023.pdf
- https://www.efama.org/sites/default/files/files/asset-management-report-2024.pdf
- https://www.efama.org/sites/default/files/files/asset-management-report-2025-v2.pdf
- https://www.efama.org/publications/asset-management-report
- https://www.efama.org/newsroom/news/record-levels-assets-under-management-europe-driven-strong-equity-market-performance
- https://www.esma.europa.eu/sites/default/files/2025-01/ESMA50-524821-3525_ESMA_Market_Report_-_Costs_and_Performance_of_EU_Retail_Investment_Products.pdf
- https://www.esma.europa.eu/document/market-report-costs-and-performance-eu-retail-investment-products-2024
- https://www.esma.europa.eu/press-news/esma-news/eu-funds-continue-reduce-costs-low-and-varying-pace
- https://www.deloitte.com/content/dam/assets-zone2/lu/en/docs/industries/financial-services/2023/gx-fsi-emea-asset-manager-survey-2022.pdf
- https://www.deloitte.com/lu/en/Industries/investment-management/research/asset-management-survey.html
- https://www.deloitte.com/content/dam/assets-zone2/lu/en/docs/industries/investment-management/global-asset-servicing-survey-2025.pdf
- https://www.deloitte.com/lu/en/Industries/investment-management/research/asset-servicers-survey.html
- https://www.pwc.lu/en/asset-management/docs/fund-governance-survey-2024.pdf
- https://www.pwc.lu/en/asset-management/fund-governance-survey-2024.html
- https://www.pwc.lu/en/asset-management/management-company.html
- https://www.pwc.lu/en/sustainable-finance/esg-ucits-poster.html
- https://rpc.cfainstitute.org/sites/default/files/-/media/documents/article/industry-research/cfa-institute-eu-and-national-blueprints.pdf
- https://rpc.cfainstitute.org/research/reports/2024/cfa-institute-eu-and-national-blueprints
- https://www.alfi.lu/getattachment/85c57271-4171-4694-92ff-7de5e43fa6e1/app_data-import-alfi-european-sustainable-investment-fund-study-2024-research.pdf
- https://www.alfi.lu/en-gb/news/europe-remains-a-global-leader-in-sustainable-fina

### アジア

- https://www.sfc.hk/-/media/EN/files/COM/Reports-and-surveys/AWMAS-2021_final_e.pdf
- https://www.sfc.hk/-/media/EN/files/COM/Reports-and-surveys/Asset-and-Wealth-Management-Activities-Survey-2022.pdf
- https://www.sfc.hk/-/media/EN/files/COM/Reports-and-surveys/EN_AWMAS-2023.pdf
- https://www.sfc.hk/-/media/EN/files/COM/Reports-and-surveys/EN_AWMAS-2024.pdf?hash=4DB3FE796C762C7DD3117EDBEAA3A1D9&rev=a2f62073afd345078c352e65c7492b72
- https://www.sfc.hk/en/News-and-announcements/Policy-statements-and-reports/Reports-and-surveys
- https://www.mas.gov.sg/-/media/mas/news-and-publications/surveys/asset-management/singapore-asset-management-survey-2021-1.pdf
- https://www.mas.gov.sg/-/media/mas/news-and-publications/surveys/asset-management/asset-management-survey-report-2022_version-finalised.pdf
- https://www.mas.gov.sg/-/media/mas/news-and-publications/surveys/asset-management/singapore-asset-management-survey-2023.pdf
- https://www.mas.gov.sg/-/media/mas-media-library/publications/singapore-asset-management-survey/asset-management-survey-report-2024.pdf
- https://www.mas.gov.sg/development/fund-management/variable-capital-companies
- https://imas.org.sg/wp-content/uploads/2021/07/Press-Release-2021-Investment-Managers-Outlook-Survey.pdf
- https://imas.org.sg/wp-content/uploads/2022/01/IMAS-2022-Investment-Managers-Outlook-Survey-Infographic.pdf
- https://imas.org.sg/wp-content/uploads/2024/01/IMAS-2024-Investment-Managers-Outlook-Survey_Survey-Findings_vFF.pdf
- https://imas.org.sg/wp-content/uploads/2025/04/IMAS-Digest-13-April-2025.pdf
- https://imas.org.sg/public/media/2021/05/19/1976_Fostering_Green_Finance_Solutions_White_Paper.pdf
- https://imas.org.sg/wp-content/uploads/2025/11/Bridging-the-Adoption-Gap-Aligning-Digital-Asset-Offerings-with-Buy-Side-Requirements-Nov25-1.pdf
- https://imas.org.sg/industry-insights/imas-investment-managers-outlook-survey/
- https://imas.org.sg/press_releases/fund-managers-in-singapore-expect-accelerated-economic-growth-this-new-year/
- https://imas.org.sg/press_releases/singapore-investment-managers-see-growth-in-private-asset-classes-due-to-collapse-in-risk-premiums-remain-optimistic-about-growth-in-2022/
- https://imas.org.sg/press_releases/singapore-fund-managers-upbeat-about-asia-financial-market-in-2023-driven-by-chinas-recovery/
- https://imas.org.sg/press_releases/singapore-fund-managers-positive-on-asian-financial-markets-in-2024-expect-stable-global-growth/
- https://imas.org.sg/press_releases/singapore-fund-managers-expect-soft-landing-amidst-geopolitical-risks-clouding-2025-outlook/
- https://www.pwc.com/sg/en/publications/asset-management-benchmarking-insights.html
- https://assets.kpmg.com/content/dam/kpmgsites/sg/pdf/2025/09/evolving-asset-management-regulation-2025-report.pdf
- https://www.caproasia.com/2024/08/02/mas-singapore-asset-management-survey-2023-total-4-trillion-aum-private-equity-venture-capital-aum-488-billion-hedge-fund-177-billion-reit-101-billion-real-estate-124-billion-collective-i/
- https://www.caproasia.com/2025/07/31/mas-singapore-asset-management-survey-2024-total-4-7-trillion-aum-private-equity-venture-capital-614-billion-hedge-fund-254-billion-reit-89-5-billion-real-estate-130-billion-collective-in/

まとめ

Appendixの参考URLを見ても分かるが、これだけ膨大なサイトを巡回して要点を抽出してプレゼンにまとめる、と言うのは従来であれば相当な時間をかけて調査が必要な事であった。

それをCodexがネットを巡回し、関連が深そうなレポートやサイト等を発見し、pdfは手元のローカルフォルダにダウンロードしてWeb上で見られるレポートは関連ウェブサイトを参照し、要約レポートを執筆する所まで寝ている間に一気通貫でやってくれる。最後のプレゼンスライドを作る能力はNotebookLMが優れているのでそちらにお願いすれば、簡単に添付のような調査レポートスライドが出てくる訳である。細かい事を言うと内容がやや浅い等あるが、最初の調査としてはとても便利である。

もっと良いやり方、最後のプレゼン作成まで一気通貫でやらせるやり方等も幾らでもあると思うが、何かしら参考になれば幸いです。

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