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Photo byairmail_528hz

夜風|風まかせ文芸部

    kanata

     月の明るい晩、二人で海沿いを歩いた。居酒屋で飲んだあと、コンビニに寄って、缶ビールと焼き鳥を買った。

     しばらく風に吹かれて、テトラポッドの横に座った。ビールを開けて乾杯した。

    「最高!」
     顔を見合わせて笑った。
     そして、急にしんみりと、
    「あーもう最後なんやね」
     そう言って、わたしの顔を見た。

     幼馴染だったわたしたちは、大学に入学してから再会し、付き合い始めた。

     わたしに好きな人ができた。
     嘘をついたまま付き合い続けることはできなくて、終わりにしようと決めた。

     夜風が沁みた。
    「いやぁ、やっぱり無理やー」
    「俺も!」
    と即座に答えて、ビールを地面に置いた。
     わたしもビールを置いた。

     二人で海を見た。月はずっと明るかった。

     
     
     

    kanata

     
     
    hps/ 青色がすき。浮かんでくる言葉を詩に書いています。うつ病はきつかったけど、学びはあると思っています。

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