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そばにいる、いてくれる牛乳

シルバーウィークはずっと雨、ウォーターなウィーク。雨の日は雨の日なりにこんな天気だし頑張らなくていいよのんびりしてていいよと言われているみたいだから好き。実際そうすることが多い。
今年は木金も有給取って9連休しようかなと思ったけど、そんなにゆっくりしたら週明けの出勤がつらすぎるのが明白だからやめた。なにごともほどほどがよい。
牛乳に始まり牛乳を挟み牛乳に終わった連休の適当な日記を書くよ、私って牛乳のことかなり好きである

18日(金)
へとへとの一週間を終えて帰ろうとしたら疲れてるとこごめんね一杯だけ行こうよと引き留められて、ごめんねと思うなら誘わないでくださいます?????と思いつつ、まあ上司にそんなこと言えるわけもなく、インスタントな笑顔を貼り付けて行きます行きますと即答(←世渡りのためのだいじポイント)。えびっぽい食べ物があると顕著に私がにこにこすることをみなさま理解しているらしく私を連行するときは高確率でえびというワードを出してくるのが健気でかわいいなと思う。で、おとなしく参加して、おとなしくにこにこして、一杯と言われたので本当に一杯だけ飲んでさわやかに退散した。仕事の話になってくれるとだいぶ嬉しいけど、よくわかんない若者への教示が始まるとだるいねと思って意識を明日に飛ばすことが多い。飲み会での会話なんて8割理解できてないからあんまりダメージはない、ついでに学びもない。べつにいいけど。えび以外なんにも食べずに帰宅して、お風呂から出たらおなかが空いてたからつめたい牛乳を飲みつつポップコーンを作ることにした。火加減がよくわからなくて、適当に揺らしてたら唐突に爆発が始まり、収集がつかなくなってポップコーンが宙を舞う様子を眺めたり撮影したりした。ポップコーンのことやっぱり大好きである。食べきらず明日のおやつへ。

19日(土)
朝起きて紅茶飲もうとグラスに注いでたら無意識に水筒にも入れてた、習慣ってすごい。受け取り損ねた郵便物をゲットすべく郵便局に行ったら、受付のかたに○○(←聞き取れず)ますかと言われて、すみませんもう一回いいですかとお願いしたら○○ですとボソボソ繰り返され、やっぱりわからず、わかんないわ〜と思いながら適当に免許証出してみたらそれそれと指さされて理解する。本人確認したかったのね。こんなやり取り百万回やってきたからだいたいの場面は勘で乗り切っている。だいたいの人は優しいし、だいたいはなんとかなる。ならなくてもべつに死なない。
日中ずっと眠くて本読んではちょっと寝る、ピアノ弾いてはちょっと寝る、を繰り返した。夕方、久々に会った教会のこども英会話教室のお姉様に「顔があかるい、目があかるい」と言われ、目があかるいってなにと思いつつしっかり嬉しい。二人で近くのカフェに行ってクリームもアイスもついてないドシンプルなアップルパイを頼んだ、私にしてはめずらしく2ピース食べた。やはりりんごは偉大、冬が楽しみになる理由のひとつ。

20日(日)
ぱらぱらと雨、お気に入りの傘の出番作ってくれてありがとうと思った。電車で瀬尾まいこさんのおしまいのデートを読みながら代官山へ。車内スカスカでありがたい、いつもこうであれ。
すばらしいレストランですばらしいお酒を飲みすばらしいごはんをいただいて、50回くらい夢ですか?と思った。えびのアメリカンドッグという新概念、琥刻なる日本酒、甘くないチーズケーキ、本当に薪の味がする薪牛乳、だいたいお料理の説明してくれるような場所だと内容の理解を諦めることが多いけど、サービスの方がメニューの食材や産地を紙に書いてくださって本当に本当にうれしかった。情報が入るとおいしさもうれしさも倍増する。手間や迷惑をかけてしまうことを承知で自分からお願いするのって難しいし申し訳なくて、たぶんこれからも慣れることはないと思う。でもこういう記憶があるだけですごく励みになるし心強い。食べる芸術作品をじっくり眺めて味わって、このお店が永く続きますように、働く方々が健康でありますように、また来られますようにと祈ったり願ったりした。
暑い暑い(←ごはん食べると体温爆上がりするひと)と言いながら歩いて代官山の蔦屋へ。本の王国は視界が文字ばかりでとっても幸せ。お天気悪くてもなかなかの混雑だったから晴れた休日すごそう。充実、と表現するのが陳腐に感じてしまうくらい豊かな本の国で、並べ方やポップ、建物にもこだわりが詰まっていた。毎日行きたい。なんで今まで来なかったんだろう、と思いつつ、まあ代官山に足を踏み入れる機会なんてなかったし機会を作る努力もしなかったもんなと反省。歩き回って乾いたのどにアイスコーヒーをぶち込み、ふらふら歩いて見つけたカフェでキウイジュース飲んでえび食べて帰った。片腕に抱きしめている花がちょっとだけ夜の雨に濡れて、それはそれで美しく、水滴がついても暗い夜でも静かに美しいから花はすごいと思った。私もこうありたい。

21日(月)
ずっっっと雨。今日は家から出ないことが朝起きた瞬間に確定。顔洗って前髪ピンでとめて(いつもは整えて軽くアイロンしてる)、ミッフィーのゆるゆるTシャツに着替えて、パーフェクトな引きこもり準備をした。今日やったことはダラダラすることのみ。ダラダラする一日も立派な人生の一ページなので完璧。こんなお天気の日にお仕事している人にはどう考えてもご褒美が与えられるべき、どうかみんな安全に帰れますように
ずっとうっすら眠くてちょこちょこ寝てもいた。寝ている間は豊かな音と光の世界にいられて嬉しい。寝るのってエネルギー消費するらしく、だいたい眠ったあとは血糖値下がりすぎて目が回ったりチカチカしたりする。二度目のお昼寝のあと、なめこのお味噌汁にごはん入れて食べたら世界一おいしくて一生これだけで生きていけそうと思った。味噌はすべてをよくする。

22日(火)
高田馬場の芳林堂書店へ八木里志先生の新著サイン本を受け取りに行く。好きな作家さんが自分の名前を手書きで記してくれた事実があまりにもありがたく愛おしい。ちなみに芳林堂書店は蔦屋とか丸善とかと違って、レトロというか古き良きというか、懐かしい感じの味があって私は好き。高田馬場あたりって本屋さんほとんどない気がするから貴重よね、末永く続いていてほしい。
昨日いっぱい寝たのに日中やっぱり眠くて、帰りの電車でうとうとしてたら5駅乗り過ごした。こんなことばかりである。目を少しでも閉じてしまうとすべての情報から遮断されるからわかんないんだよな、まあ別に人に迷惑かけてないのでいい。せっかく乗り過ごしたしと思って、乗り過ごした駅の改札口近くにあるスタバで甘くないチャイティーラテを買って飲んだ。大変においしくてすべてがこれでよしとなった。

23日(水)
信濃町と四谷三丁目の間にあるグレースで念願のカレーを食べる。お昼過ぎに行ったから終始貸し切り状態でよかった、混むときは列できるほどらしい。カレーはいちばんシンプルなものを辛口で。深い茶色のルーはものすごくブイヨンの香りがして、辛いのに甘くてほんのり酸っぱさもある複雑な味。ルーを熟成させるのに一週間かかりますと書いてあって、このなめらかな食感を出すために膨大な時間も手間がかかってるのねと驚いたり感動したり。店主のかたとてもおやさしくて、お店出るとき少し話せたの嬉しかった。
数分歩いて民音博物館へ。もうすぐ長期休館に入るからその前にどうしても来たかった場所。ここが本当に本当にすばらしい博物館で、もっと早く来てみればよかった。でも26歳の今知れたんだからこの先の人生でいっぱい来られるねと思うとまったくラッキー。ピアノ好きな人、楽器好きな人、全然音楽に興味ない人も楽しめると思う。なんで無料なのか意味がわからない、ずっと続いてほしいから入館料取ってくれてぜんぜんいいですよ。みんなも信濃町に用があるたびに行きましょう、用がなくても行きましょう。
数時間ゆっくり楽しんで、近くの喫茶店でめちゃうまコーヒーとめちゃうまコーヒーゼリー(←最初品切れと言われたけど途中で作りたてを出していただいた、最高)を堪能、のち雨の中をトコトコ歩いて連休の締めごはんへ。生きていたら楽しいこともそうでないこともあるけど、安心して食事を楽しめる、おいしいと心から思える時間があるというのは私にとって大きな救いで、希望で、これからもずっと大事に守っていく軸になるのだろうと思う。言葉にしたい気持ちも、言葉にできない気持ちも、等しく愛したいし尊びたい。チーズリゾットもいっぱい食べたい。
雨で空気は冷たかったけど私は帰り道もずっと暑くて、ローソンで買った水が秒でぬるくなるくらい持つ手が熱くて、私ってこんな感じでやっぱりいつも世界や社会にちょっとずつ馴染めないでいるよなと思いつつ、でもぜんぜんこのままでいいです、このままがいいですの気持ちにもなった。帰ってふたくちだけ飲む牛乳、儀式というか祈りというか、私が私だけに言い聞かせる願いの象徴みたいなとこある。牛乳はやさしいしおいしい。

ここで瀬戸の牛乳ツイート三選をみてみましょう

シルバーウィークの記憶、なにもかもゴールデンでこんな幸せなことない。私は私が幸せだと嬉しいね、ということを何度でも自分に教えていく。

みなさまもどうかどうかすこやかでいて、ごはんおいしく食べていて、適当に頑張ったり休んだりしていて。

瀬戸水葉

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