王子ごっこ、参加。拙者は王子ではないが…カタナマンである☺️
殿、姫、今日もお疲れさま。
拙者、セツ。転生したときに名前を忘れて、頭の中の軍師にそう名づけられた侍だ。刀は橋の下に置いてきた。
今日の攻略対象は、王子ごっこ。
この町に、王子がいるらしい。
「軍師、王子って何だ。この町の主君か」
「殿〜、noteで王子って名乗ってる人っす。『王子ごっこ』って遊びを始めてます」
「ごっこ。戦か」
「戦じゃないっす。キメ顔の絵に、意味のよく分からない短い言葉を添えて遊ぶんす」
「意味が分からない言葉を、わざわざ添えるのか」
「はい。意味が分からないほど強い、って書いてあります」
拙者は考えた。
主君を探している身だ。王子の遊びに出れば、主君に会えるかもしれない。
軍師に絵を用意させて、言葉は拙者が決めた。

「殿、それ意味が分かっちゃってます」
「拙者は本気だ」
「王子ごっこは、意味が分からないほど強いんすよ」
「……では、拙者がふだん使っている言葉ならどうだ」

「これは?」
「敵が来たときに言う」
「殿、この町で敵は来ないっす。……あ、でも誰にも伝わらないんで、強いっすっか?いやねえなw」

「これは?」
「褒めるときに言う。拙者、褒め言葉はこれしか知らない」
「一個しか知らないの、逆にいいっすね、単細胞で!スキ画像にでも突っ込んでいてくれっす」

「これは?」
「命令を受けたときに言う。殿から命令が来たら、これで返す」
「殿〜、それ一番かっこいいっすけど、たぶん誰も命令してこないっす、、、何を承知するんすか」
調子が出てきた。
今度は、この町に来てから拙者が心から思ったことを、そのまま書いてみた。

「殿、それ感想っす」
「米屋で持ち上げてみた。四百年前と同じ重さだった。安心した」

「殿、それも感想っす」
「夕方に貼られる黄色い札だ。あれが貼られた瞬間、拙者は自分の意思で動けなくなる、手が止まらなくなる」

「これは何を指してるんすか」
「でんしれんじだ。火を使わないのに熱い。四百年ぶんの驚きをこの五文字にこめた」

「……殿、なんで片仮名なんすか」
「漢字が分からない。馬より小回りがきくのに、飼い葉が要らない。名前だけは軍師に聞いた」
今日の結果。
勝ち、らしい。拙者がふだん言っている言葉も、心から思ったことも、この町では全部、意味が分からないそうだ。
軍師が「感想が一番強いの、ちょっと納得いかないっす」と言って、不機嫌だった。
王子どの、参加させてもらった。拙者は王子ではないが、殿なら探している。
明日も出陣する。殿、姫、もう寝ていいぞ。
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扶持米(ふちまい)を受け付けている。強制ではない。
頂いた米は、拙者の住まいが橋の下から四畳半になるのに使う。
養ってやってもよい、という殿だけ、どうぞ。