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Photo byelkbearr

女郎蜘蛛

    千里 望

    あぁ、また来たの?先生って言っても結構暇なのね。

    えっ!?又あの話しぃ?本当に精神科の先生って暇なの?まぁ良いけど。

     えぇ、そうよ。私が全員殺したのよ、愛しい私の恋人達。

     愛しあっている最高の瞬間に首を絞めて殺すの、皆んな

    「何で……」

     って言いながら死んでいくけど、だってしょうがないじゃない? 愛した人が側にいないと不安じゃない? だから離れ無い様に一番幸せな時に殺すの。

     じゃぁ何で目を縫うのかって? 私以外を見つめ無い様によ。口を縫うのもそう、誰とも喋らない様によ。死んだって愛した人は私の物だわ。

     最初に殺したのはそうよ、母親よ。本当に酷い女。小さな時はろくにご飯さえくれなかった癖に大きくなった途端、身体を売って今迄の育てた恩を返せって言ったのよ。だから、包丁で滅多刺しにしたわ。あんな女死んで当然よ。

     でもね、愛した男の声も顔もわからなくなっていくのにあの女の笑顔だけは忘れられないの……ねぇ先生?どうしてかわかる?

     あぁ、そんな顔しないで。もう終わった事よ、兄さん。先生なんだから泣かずに、出来ればもう来ないで!

     もういいでしょ?先生……愛した人を大事にね。


     
     
     
    はじめまして! 主に短編で物語を書いています。 コメントはいつでもどこでも大歓迎です👍 宜しく御願い致します。

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