メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【セキュマネ】平成31年度春午後問3の解説(情報セキュリティマネジメント試験, SG, 科目B)

    このNoteでは「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」平成31年度春午後(科目B)問3を解説します。


    設問6(1), 1, 2は基本。エグイのは設問3のCVSS、まさかSGで出るとは…。設問4, 5は正解できますが、不正解の用語まで復習を拡げて下さい。

    画像

    CVSSは昨今のセキスペ(SC)にも出ています。詳細を覚えすぎるのはリスキーなので、このNoteで力加減を調整して下さいね。

    またNote末尾に、問題文から更に学べるポイントを【12個】ピックアップしました。SG合格は勿論、より高度な資格まで使える知識です。今後のステップアップの布石になったら嬉しいです。


    現科目Bは短めの文章ですが、公開問題が少なすぎます。旧SGの長文問題の個別設問で小分けに学習していくしかないです。

    このNoteには、私がIT専門学校で授業したことを基に作成しています。専門学生は更に上位のFE, APを目指します。SGは通過点に過ぎません。意識を高く持って、合格以上の収獲を得て欲しいと思い解説を作りました。

    このNoteが過去問演習の品質を高め、少しでも合格や学びの役に立ったら嬉しいです。

    それでは始めましょう!


    私のNoteは500記事以上あります(2025/11/30)。
    SG科目A/午前も解説作りました。
    >全Noteへのリンク(SG)


    設問1 | ID共用はダメ代表

    正答は、ウ(i, ii, iii)。
    (i):NPC操作者を特定できない
    (ii):異動者/退職者に不正利用される
    (iii):PWD変更のメモが漏えいして不正利用される

    下線①は、複数名でID, メアドを共用しているリスクの話。

    ダメダメセキュリティの代表ですね。

    「共用ID」「USBメモリ」は、一瞬でも出たら◀マーキング。>長文問題を読む6つのテクニックNote(3-3)

    各選択肢でのリスクを考えます。

    • (i):〇:複数人で1つのIDで操作してると、システムのログから「操作した者を特定できない」のはリスク。内部不正があっても調査が進みません。

    • (ii):〇:ID, メアドは変わらないし、PWDも変えなければ、異動/退職後もログインできますね。

    • (iii):〇:「メモを書き~パスワードが漏えい」はありますね。メモをデスクに置いたらダメ。PWDを変更したら口伝えかなぁ。

    • (iv):×:共用IDとは無関係なので。
      「クリアスクリーン」は、離席中に画面から情報漏えいしないように、スクリーンセイバー(PWDロック)にするなどの対策。メールや文書アプリも閉じておくと良いです。机の上をキレイにする「クリアデスク」も一緒に。

    管理者と云えども、IDやメールの複数人の共用はリスクですね。

    せめてPWDは、定期的or異動/退職者が発生した時点で、即座な変更が必要ですね。

    一番良いのは、各自にIDを作る。管理者権限を持ったロールを付ければ、管理者権限を持ったIDになります。

    メールは複数人で交代勤務/情報共有/窓口の一元化を考えると、どうするのが正解か難しいですね。システムと設定の組合せが色々るでしょう。



    設問2(1)a | 監査

    正答は、キ。
    a1:独立性
    a2:情報セキュリティ関連規定
    a3:監査対象部署

    【空欄a1】は、監査人と監査対象部署の関係について。

    「独立性」:客観的, 忖度なしな監査に必要です。
    「機密性」:データ/システムにアクセスすべき者だけアクセスできること。>【Iパス】CIAの3点セットNote
    「責任追跡性」:誰が/いつ/何をしたかが、後からも分かること。


    【空欄a2】は、ISMSのために遵守するもの。

    「情報セキュリティ関連規約」:ISMSは組織におけるセキュリティ体制のことなので適切でしょう。
    「文書管理規定」は文書に限定してるので×かなと。

    両方とも覚えなく良いかなと思います。


    【空欄a3】は、評価のために質問・閲覧・観察をする先。

    「監査部」:評価をする方(監査人が属す)
    「監査対象部署」:評価される方(=評価対象)。

    監査人が監査対象部署にヒアリングすることはあります。誤解もあり得るので、事実確認せずに指摘はできません。>【Iパス/FE/AP】監査Note(Iパス後もずっと使える)



    補強 | 監査のまとめ

    「監査」は、大変奥深いです。組織体制、監査手順など多岐に渡るのでまとめて学習するのが効果的ですよ。

    以下を見ただけで理解できてればOK。

    • 立場の独立性:社外or社長直轄にし、関係者以外にする

    • 手続き:予備調査・本調査・評価や報告

    • 指摘:監査報告書と監査証拠

    • 改善:モニタはするが、計画・指示・実施はしない

    >【Iパス/FE/AP】監査Note(Iパス後もずっと使える)



    設問2(2) | ランサムウェアは長らく流行語

    正答は、イ(3, 4, 8)。
    3:OSの自動更新の正常確認を確認した。
    4:ソフトが最新かをメニューで確認した。
    8:重要なデータをNPCではなく、共有ファイルサーバにも保管した。

    「ランサムウェア」は、ファイルを暗号化して使えなくし、復号するための脅迫する悪意のあるソフトウェア(マルウェア)の一種。>【Iパス】マルウェア2:ランサムウェアのNote

    • 3:〇:OS。マルウェアに付け込まれる脆弱性の対策なので。

    • 4:〇:ソフト。バージョンが最新なら脆弱性対策は最善なので。

    • 5:×:「セキュリティケーブル」は物理的な対策。知っておきましょう。

    • 6:×:文書の物理的な対策。機密文書を”機密ラベル”を貼って”施錠キャビネット”に保管するのはOK。ラベルを貼ると"機密/重要だとバレる"面もありますが、"機密/重要だと知らなかった"と言い訳させないため。

    • 7:×:印刷物の物理的な対策。プリンタは共用なので、見るつもりなくても見ちゃうことあります。
      ソーシャルエンジアリング対策かな。「ショルダーハッキング」と「トラッシング(スキャベンジング)」も一種でしたね。>【Iパス】ソーシャルエンジニアリングのNote

    • 8:〇:NPCがランサムウェア感染で暗号化されても、別サーバにも保管してたら無事。でも感染が広がったらアウトなので、サーバデータのバックアップも必要ですよね。

    全部大事な対策でした。特に8はよく出るのでしっかり理解しておいてください。



    設問3(1)b | CVE/CWE/CVSS→CVSS3+1種類

    正答は、イ(基本値)。

    CVSSは脆弱性の「深刻」度。33頁「時間の経過や利用環境の差異によって変化せず~」で「基本値」だち判断します。


    まずFEレベルから。CVSSの仲間は3種類。

    • CVE:脆弱性識別子。つまりID

    • CWE:脆弱性の種類。つまりカテゴリ

    • CVSS:脆弱性の深刻度
      ※4文字なので一番「深い」と覚えてます。

    SCでも出るので長く役立つ知識ですね。
    >【SC】平成30年秋午後1問3設問2aの解説Note
    >【SC】令和元年度秋期午後2問2設問1(2)aの解説Note


    CVSSの種類は、SGやSCならではの出題。どんどんマニアックになってきてます…💦

    • CVSS基本値:脆弱性の特性の評価値。変更されない。

    • CVSS現状値:脆弱性への現在の対応状況に応じた評価値。時間的に変化していく。外部機関が算出してれば情報収集の手間が省ける。算出されていない場合が多い。

    • CVSS環境値:利用環境も含めて最終的な深刻度を評価する。ユーザごとに変化する値。算出に専門知識が必要。

    • CVSS補足評価基準
      ※v4.0で追加。いずれ補足値と呼ばれるかも?

     
     
    大学・専門学校の先生の解説Note。 学生時代にITパスポート試験・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験を独学で高得点合格。情報処理安全確保支援士試験(セキスペ)・データベーススペシャリスト試験・ネットワークスペシャリスト試験・G検定なども取得。 2027年にPD-S受験予定。