君からの手紙で5月が終わったことを知った。僕はまだ、春に取り残されたまま。
夏の日差しが痛いのなんて今に始まったことじゃない。思い出すというよりもぶり返すようなこの苦しさ。
君の笑顔をもう思い出せない。だけどあの日と同じ筆跡が、その輪郭をなぞる。
君はどこにいるのだろう。いつだってそうだった。僕に居場所を知らせずにいなくなる。それでいて僕のことは全てお見通しだから君はずるい。
君の好きな夏が来たよ。
この季節を、僕はあと何回過ごすのか。
季節だけ教えて、進み方を教えてくれなかった君は、やっぱりずるい。