
トーマスあいうえお
これは私の友だちの旦那さまのお話。
私の友だちひとみには、韓国人の旦那さまと2人の子どもがいる。
旦那さまは天才肌で、何をやっても成功するような人物であった。
ある日、私と夫が遊びに行くと、子どもたちが家の中をはしゃいで、走り回っていた。
友だちの旦那さまは突然、
【トーマスとあいうえお】
を無言で押し始めた。
「れ」「ん」「あ」「ふ」「な」「い」
れんあふない……
れん、あふない……
れん、あぶない……
れん、危ない!
この人、トーマスの声で子どもに注意を!
私と夫は、その狂気の発想に笑い転げた。
(終わり)
※【トーマスとあいうえお】は、濁音は発音してくれない。私たちはその天才の発想に恐れをなしたが、友だちのひとみは何一つ顔色を変えていなかった(通常運転)。