
多摩の宿命
この前、幼馴染と夜ご飯を食べていた時のこと。
私たちは、「出身はどこですか?」という質問が嫌いだという話をした。東京都多摩地区出身である私たちは、なぜか色んな角度からバカにされたり、大したことがないと言われることが多い。そのことについて、私たちは腹を立てていた。
「東京です」と答えると、次の質問は大体「東京のどこですか?」となる。素直に答えると、「なんだそれは東京じゃない」と笑われたりするのだ。100歩譲って、23区出身の人に言われるのはまだ分かる。なのになぜだか、地方出身東京在住の人にもバカにされる。これは受け入れ難い。東京の中では田舎かもしれないが、私の地元よりも田舎で育ってきて、よくもバカにできるなと感心するまである。というかそもそも、自分達の地元をバカにされたら誰だって嫌な気持ちだろう。それが相手のどんなユーモアであれ、このターンを何度も繰り返していると疲弊するのだ。
感情を掻き乱されるのも、腹を立てるのも、必死で地元のPRをするのもめんどくさいので、最近の私は「西の方です」とだけ答えている。そうすると、なんだか面倒な質疑応答なしに話が進んで気持ちよく話せるのだ。
私と幼馴染の抱えているこの感情は、きっと多摩地区の誰もが経験するであろう多摩の宿命である。この宿命を背負ってでも、歳を取ったら多摩に住みたいと思うほど良い所なんだけどな。