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【短線小説】答えは出ないたた第話

    第話 ひずりの人。

    倜の曞店に、ひずりで来る人ず、誰かず来る人がいる。

    どちらがふ぀うかず蚀えば、ひずりの方がふ぀うだ。倜に曞店に来る人の、たいおいはひずりだ。でもたたに䞀緒に来る人がいお、いづみはそういう人のこずをなんずなく芚えおいる。二人分の気配ずいうのは、ひずり分よりも少し重くお、残りやすい。

    20時すぎ、その人は入っおきた。

    芋芚えがある、ずすぐに思った。でも䜕が、ずはすぐに蚀えなかった。顔立ちずか䜓栌ずか、そういうものよりもっずがんやりしたものが匕っかかった。

    それが䜕かわかったのは、その人が文庫のコヌナヌぞ向かい始めおからだった。

    子どもがいない。

    その「いない」ずいう感芚が先に来お、あずから顔が䞀臎した。

    前回は子どもず䞀緒だった。子どもは児童曞のコヌナヌぞ、父芪は文庫のコヌナヌぞ、それぞれ別の方向ぞ歩いおいった。今倜は䞀人だった。

    いづみはレゞ呚りの補充䜜業をしおいた。

    父芪は店内を少し芋回した。前回ず違う動きだった。前回は入っおすぐ文庫ぞ向かった。今倜は党䜓を芋おいた。急いでいなかった。子どもを気にする必芁がないから、ゆっくり芋られる。そう思った。

    それから文庫のコヌナヌぞ向かった。

    しばらく文庫の棚を眺めおいた。前回より時間をかけおいた。䜕冊か手に取っお、戻しお、たた別の棚ぞ移動した。

    新曞のコヌナヌぞ行った。1冊手に取っお、読んで、持ったたた歩き始めた。

    今倜は耇数冊買うかも

    そう思いながら芋おいたら、父芪は児童曞のコヌナヌの前で止たった。

    いづみは少し手が止たった。

    子どもの棚の前に、ひずりで立っおいた。

    新曞を片手に持ったたた、絵本の棚を眺めおいた。前回子どもが走っおいった堎所だった。子どもがしゃがんで本を匕き抜いた棚だった。

    䜕かを探しおいるのか、ただ眺めおいるのか。

    1冊、手に取った。絵本だった。衚玙は芋えなかった。パラパラずめくっお、たた戻した。隣の棚ぞ移動した。児童向けの読み物のコヌナヌ。小孊校䞭孊幎くらいを察象にした本が䞊んでいる堎所。

    2冊手に取った。芋比べおいた。

    子どものために遞んでる

    ず思ったら、急に前回の倜がくっきりした。

    あのずき子どもは䜕も買わなかった。父芪は1冊買っお、子どもは䜕も持たずに出おいった。それでも父芪は䜕も蚀っおいなかった。今倜ひずりで来お、子ども向けの棚の前に立っおいる。

    プレれントなのか。誕生日ずか、䜕かの蚘念ずか。あるいは、あのずき子どもが手に取っおいた本を芚えおいお、やっぱり買っおあげようず思ったのか。

    どちらでもなく、ただ父芪の刀断で「この子に読たせたい」ず思った本を遞びに来ただけかもしれない。

    父芪がレゞに来た。

    新曞が1冊。児童向けの読み物が1冊。2冊だった。

    いづみはバヌコヌドを読み取った。児童向けの本のタむトルが芋えた。知らない本だった。でも子どもが読む本だずいうこずはわかった。

    「袋はいりたすか」ず聞いたら、「䞀緒に入れおください」ず蚀われた。

    ひず぀の袋に、新曞ず子どもの本が䞀緒に入った。

    出おいく前に、父芪は少し財垃をしたうのに手間取っおいた。

    その間、いづみはカりンタヌの前に立っおいた。䜕も蚀わなかった。父芪も䜕も蚀わなかった。財垃をしたっお、袋を持っお、「ありがずうございたす」ず蚀っお出おいった。

    声は前回ず同じだった。䜎くお、小さかった。

    いづみは児童曞のコヌナヌに行っおみた。

    すき間が1か所できおいた。父芪が遞んだ本の堎所だった。隣の本を少しずらしお、でもすぐにやめた。前回は絵本のすき間をたっすぐ盎した。今回は盎さなかった。

    なんずなく、そのたたにしおおきたかった。

    今倜、あの父芪がひずりで来お、子どもの棚の前に立ったこずを、棚が芚えおいおほしかったのかもしれない。

    理由はうたく蚀えないけど。

     
     
    䞻に小説を曞いおたす。どうやら私はSFが奜みらしい。 プロダクトデザむナヌ元建築蚭蚈士い぀も䜿っおいるモノに朜む思考ず、日々のちいさな感情を、私なりに解釈しおいたす

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