アラサー女、初めての海外旅行(インドネシア・バリ🇮🇩)3/3
私は32歳にして、初めての海外旅行へ出た。ややビビリで神経質な性格を少しでも克服したかったからだ。
近場で8時間ほどのフライト。そうしてたどり着いたのが、インドネシア・バリ。
初日は、ビザ未取得、SIM未準備、拙すぎる英語、そして現地ガイドを空港で2時間待たせるなど、海外初心者らしい失敗を一通り経験。
続く2日目は、ガイドのスギちゃんに導かれるまま海へ寺院へスパへと連れられ、恐怖と笑いと日焼けにまみれながら、バリの濃度の高さに圧倒された。
そして3日目。
この日は少し立ち止まり、ゆっくりとバリの空気の中に身を置いてみることにした。
◆3日目 2026/2/6(金)
今日はなにもしないぞ〜
この日は、ゆっくり過ごす日にすると決めていた。ホテル周辺だけで一日を過ごすのだ。
朝食は1階フロント横のレストラン。
窓はなく、道路から丸見えという開放的すぎる構造。毎朝ビュッフェ形式だ。

ところで、ここで初めて「マンゴスチン」という果物に出会った。

食べ方が分からず、ネットで調べるのもつまらないので一旦豪快にかぶりつく。皮は驚くほど硬く、これは間違いだった。
力づくで割ると、中に白い房状の実があった。食べてみると、めちゃくちゃ臭い。
食べたことあるわけがないが、一日働いた中年男性の頭を食べているような味である。
後で調べると「果物の女王」「上品な甘さ」など絶賛の嵐であり、本当か?私の個体が外れだったのか、熟れすぎていたのか、逆に熟していなかったのだろうか。本当の味をいつかもう一度確かめたい。
⚠️⚠️【2026/3/18追記】⚠️⚠️
後に判明したが、マンゴスチンではなく「サラック」という果物だそう!
コメント欄でとても優しく教えてくれたフルヤユキコさん、本当にありがとうございました❤️🔥
朝食後は泥のように眠る
私は臭いマンゴスチンを掻き消すようにいつもの5倍の時間をかけて歯磨きをし、ベッドでゴロンゴロン寝ることにした。夫は仕事をしている。日本との時差が1時間なので支障はなさそうだ。
私はベッドに転がりながら大好きな地図を眺め、昨日行った場所にピンを立てたり、昼食の場所を探したりする。知らない土地が少しずつ自分の地図になっていく感覚はいつだって楽しい。
昼食。ホテルから徒歩3分のカジュアルな店にて
蒸し暑さに体力を奪われ、近場で冷たいものを求めて入ったのはカジュアルなレストラン。
フルーツサラダ、ドラゴンフルーツジュース、ミーゴレンなど頼んだが、すべておいしかった。

店で働くスタッフたちは常に笑顔で、柔らかな接客。料理のおいしさは、接してくれる人の温度でも変わるのだと常々実感する。
午後、ホテル内のスパにて
滞在先ホテルにあったので、行くことに。
気の抜けた意志のない顔でエレベーターに乗り込みスパのある6Fを押そうとパネルを見ると、昨夜はなかったはずの「13F」がボヤッと表示されていてひどく怯えた。
このホテルは6F建だと聞いていたはずだが、一体これは…………

さて、スパにて。私は前日のパラセーリング待機で膝だけ大火傷級の日焼けを負っていたため、
「ディスイズデンジャラスゾーン。サンバーン。オーケー?」
と伝えると、半笑いの「オーケー」が返ってきた。
◆4日目 2026/2/7(土)
最終日。ガイドのスギちゃん(仮)、ドライバーさんと再び合流
予定を決めていない私たちは再びスギちゃんに丸投げしておまかせして向かったのは Bali Zoo。
ウブド近郊にある動物園で、熱帯ジャングルの環境を活かし、動物との距離が近いことで知られているらしい。
実際に訪れてみると
すぐそばを歩く巨大な鳥🦜←こんな鳥とか
その辺で草を食べまくる鹿🦌←こんな鹿とか
ワンチャン柵を越えられそうな距離のクマやカバ🐻🦛←こんな大物とか
などなど、日本ではなかなか見ない距離感だった。


動物園にほとんど行かない私でも、純粋に楽しかった。植物も背が高く、空気も湿っていて、作り物感がかなり薄くてすごくよかった。
田んぼに囲まれたレストラン
その後、昼食が食べたいと伝えると、スギちゃんは田んぼに囲まれた開放的なレストランへ連れて行ってくれた。

壁はほとんどなく、風が抜ける空間。
緑の田んぼが広がる景色の中でゆっくり食事をする時間は、思いがけず贅沢だった……。
チョコレートショップ「junglegold」へ

店内はカフェのように洗練されていて、試食も豊富。20種類ほどあるチョコレートの中からいくつか選び、会社用のお土産に購入。

店内には年配の日本人夫婦もいて、日本語が聞こえた瞬間、少しホッとした。海外での日本語の存在感は大きい。
最後は大型土産店「KRISNA OLEH-OLEH BALI」へ。
観光客向けの定番ショップで、食品・衣類・雑貨など何でも揃う大型店だ。価格表示が明確で、初心者にも安心である。
私は、段ボールに無造作に入れられた編みバッグや帽子、ビーチサンダルなどを購入。

別れの時間
夜、ングラ・ライ国際空港へ。
スギちゃんとドライバーに別れを告げる。3日弱一緒に行動してもらったので、とても寂しい。たくさん握手をして写真を撮って、何度も振り返って手を振り合って別れた。
思えば、街で出会う多くの人々も目が合えば笑顔で接してくれた。誰かをどうにかしようという毒のようなものを感じない。私は、日本での自分の気の短さや神経質さを恥じる旅だった。
強くなれたのか?
今回の旅の目的は「なんか強くなりたい」だった。
衛生面への許容度、蒸し暑さへの適応、不十分な設備への対処、必要なことをはっきり伝える主張など、そういう経験は確実に、自分の中に積み重なったと思う。
そして、帰国してから、なぜか東南アジアの話題が身の回りに増えた。自分が行ったから耳に入るようになったのかもしれない。
今朝はフィリピン在住経験のある日本人に続けて出会ったし、通っているサロンのセラピストさんもかつてのバリ旅行の話をしてくれたし、上司はタイに頻繁にワーケーションに行っているが前より一層興味が湧く。
以前より、自分の中の東南アジアの解像度が少し上がったことで、もっと知りたい、もっと行ってみたいと思うようになった。
世はシステム社会が加速しており、情報はいかなる手段でもいくらでも得られる時代である。
しかし、空気の匂い、湿度、温度、人々の佇まい、景色の奥行きに関しては、そこに行ったからこそ感じられるものがある。
海外旅行の解像度が異常なほどまでに低く、ずっとビビっていた私だが、今回行けて本当によかったと思う。
おしまい
