
【エッセイ】あの世とこの世の境目にいた人の話
人は、生死の境を彷徨う時
夢のような現実のようなものを見ると聞く。
いわゆる、臨死体験。
某動画投稿サイトで見た動画がきっかけで
昔、曽祖母が言っていたことを思い出した。
それは、知り合いが病院で生死を彷徨っていた時の話。
気づいたら河川敷にいたようで、その向こうに
最近は写真でしか見れなくなった両親がいたそう。
だが、実の子どもだと言うのに
こっちへ来るな、と追い払われた。
不思議に思っていると
どこからか自分の名前を呼ぶたくさんの声。
いい加減気になり、振り返った瞬間
目の前に広がる白い天井。
病室にいたらしい。
冷たく追い払ったのは、大切な子どもだから。
少しでも長く現世で生きて欲しいから。
ご両親の愛にほっこりしつつも
あの世とこの世を繋ぐ世界を知り
不思議な気持ちになったのを覚えている。
私はまだ、生死の境を彷徨ったことがない。
だからこそ、その未知の領域に興味を惹かれるのだろうか。
いや、曽祖母から聞いたあの時が
「目に見えない世界」に焦がれる原点なのかもしれない。
📎クロノツカヤ様の作品をお借りしました。
ありがとうございました!