Village of Numbers 第1話
1 不思議な村
これは、とある村の話。
ここでは様々な人々が暮らし生活している。これは少し変わっているのだが普段から承認欲求が蔓延し我こそが一番と言わんばかりに労働の結果が良い者だけが立つことが許されるお立ち台が存在している。お立ち台で主張できる猛者に選ばれた村人の意見は誰もが注目しその手腕は誰もが認め、決して存在を否定されることはない選ばれし者となる。わかりやすく言えばその村の労働に長時間従事した、ただの耐久時間我慢大会で得ることができる耐久者の勲章とも言える数字を誰よりも多く叩き出した村人がお立ち台に上がり影響力を持つ猛者となる世界だがどこか歪さを感じる。そしてこの村では当たり前のように猛者の意見は絶対信用され疑われることは一切なく猛者が自論を繰り広げる度に歓声が溢れ共感者が次々と現れまるで神のように讃えられるという、ある意味でかなり異常なそんな村である。
若くこれからの未来にあらゆる可能性を持つ経験の少ない村人達はそんな異様な村に生まれ、いつかは自分も村のお立ち台に選ばれし猛者になり影響力を行使できるように日々突き進んでいるのだ。そして憧れを抱いている村人達によって、まるで一縷の望みかのように、お立ち台に立つ猛者は崇め奉られている。そのような状況下で選ばれし猛者は自己陶酔に浸り承認欲求を日々満タンにして一時的に最大の快楽を得るという、そんな不毛な消耗戦がこの村では毎日繰り広げられている。
しかしそんな中でも長年この村で生活し違和感と持論を持ちながらもそれをタブーとして扱いながら諦め半分で静かに生きる村人も僅かながらに存在するのだ。不思議なことに一度お立ち台まで辿り着いた村人がそのまま二度と姿を見せないことも多々あった。そしてそのような村人は例え帰ってきたとしてもその姿を隠し影のように生きるしかない状況に追い込まれ、もし村人達に見つかって理由を聞かれようものなら何をされるかわからない。たいていの場合は血相を変えて逃げてしまいその確信部分には誰も触れられないまま静かにフェードアウトしてしまうのだ。その為、一度姿を見せなくなった猛者のほとんどが村に帰ってくることはない。それでもこの村では常に新しい村の猛者が現れて祀り上げられていくのだった。フェードアウトする過去の選ばれし猛者達は完全に忘れ去られるか反対に非成功者としてのレッテルを貼られ過去の栄光にしがみつくだけの、ただ運が良かった成功者として村中に吹聴され、村中から偽物と叩かれストレスの発散対象としてのポジションに成り下がるという残酷な状況が常態化していたのだ。
そんな村のトップにはこの歪な村の創造者が存在している。そしてその村の成功者、非成功者に関わらず村人全員が創造者が定める一定の献上物を創造者に納めなくてはいけないのだ。その献上物を得る為には当然ひたすら労働に従事するしか方法はない。ボーナスとして労働に対する貢献度が高い者、低い者に関わらず一定のラインまで到達した者に対しては平等にインセンティブが用意されている。その為、労働の最大値を獲得するにはインセンティブが必要不可欠で当然その労働に関わる時間を多くする必要があるのだ。更にそのインセンティブは目に見えるものと見えないものが存在するので、お立ち台に立つ選ばれし猛者となる為には自分のありったけの時間を全てこの労働に捧げ誰よりも多くの献上物を創造者に捧げる為に獲得しなければいけないのだ。そしてその献上物とは一枚の輝くコインだ。そのコインにはUという文字が一枚一枚に刻まれているのだがその意味は全く分からず村人の間でも謎とされている。しかし村人達の間では通称ユーと呼ばれ扱われているのだ。当然村人達はユー獲得の為、熾烈な競争を繰り広げている。
ここの村人達はそんな状況が当たり前で育っているので疑問すら感じていない。そして村人達が目指すところは、とにかく誰よりも多くのユーを獲得してお立ち台に上がり、影響力を持つ選ばれし伝説の猛者になるということだ。それにしてもこの村の歪さは異常だ。そして村人達はその歪さを普通に受け入れている。いったいこの村はどうなっているのだろうか。
※画像はChatGPTを用いて生成しています(OpenAI使用)
