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Photo bykamei_kana1223

トイレでウンチをしてみたら(※絵のないエホンです)

    ※これはエホンすとーりーです。絵は皆さまの心に描いてくださいませ。 
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    ある日トイレでウンチをしてみたら、『やかん』が出てきた。
     
    ぼくはびっくりした。
    ウンチをしたはずなのに『やかん』が出てきたのはどうしてだろう?

    しばらくトイレの中でかんがえたけれど、わからなかったからとりあえず流した。 

    次の日、ぼくはトイレでウンチをしてみたら『貯金箱』が出てきた。
     
    ぼくはまたびっくりした。
    ウンチをしたはずなのに『貯金箱』がでてきたのはどうしてだろう?

    しばらくトイレの中でかんがえたけれど、わからなかったから流した。
     
    また次の日、ぼくはトイレでウンチをしてみたら『パイナップル』が出てきた。
     
    ぼくはびっくりした。
    ウンチをしたはずなのに『パイナップル』がでてきたのはどうしてだろう?

    しばらくトイレの中でかんがえたけれど、わからなかったからまた流した。とりあえず、おしりはいたくない。
     
    しかしさすがにぼくも心配になってきた。
    まいにちこんなウンチを流していたら、トイレがこわれるんじゃないだろうか?
    トイレがこわれたら、お母さんにおこられるんじゃないだろうか?
     
    そこでぼくは、こっそりとなりの『はしもと病院』へ行くことにした。

    はしもと先生はぼくが小さいころからいっているお医者さんだ。かぜをひいたときも、おなかがいたい時もすぐなおしてくれる先生だ。
    はしもと先生ならぼくのうんちがどうして変なのかわかるかもしれない。
     
    「はしもと先生、ぼくがトイレでウンチをしたら『やかん』がでてくるんです」
     
    はしもと先生はしばらく腕を組んだまま、考えこんだ。
    やっぱり、お医者さんでもわからないんだ。
     
    「で、どんな『やかん』だい?」
     
    はしもと先生がきゅうにしゃべったので、ぼくはびっくりした。
     
    「えーっと、これくらいで、もつところがあって・・・ふつうの『やかん』です」
     
    ぼくはこたえた。
     
    「なるほどね。じゃぁ、おくすりを出すので、こんばん一つぶのんでくださいね」
     
    と言われた。ぼくはホッとした。
     
    次の日の朝、ぼくはトイレでウンチをしてみたら『サボテン』が出てきた。
     
    ぼくはびっくりした。
    おくすりをのんだのに『サボテン』がでてきたのはどうしてだろう?
    しばらくトイレの中でかんがえたけれど、わからなかったから、とりあえず流した。
     
    ぼくはまた、こっそりとなりの『はしもと病院』へいった。
     
    「はしもと先生、ぼくがトイレでウンチをしたら『サボテン』がでてくるんです」
     
    はしもと先生はまたしばらく腕を組んだまま、考えこんだ。
     
    「で、どんな『サボテン』だい?」
     
    はしもと先生がきゅうにしゃべったので、ぼくはびっくりした。
     
    「えーっと、これくらいで、トゲトゲしてて・・・ふつうの『サボテン』です」
     
    ぼくはこたえた。
     
    「なるほどね。じゃぁ、おくすりを出すので、こんばん二つぶのんでくださいね」
     
    と言われた。
    ぼくはふしぎだった。きのう一つぶのんでやかんうんちがサボテンうんちになったんだ。二つぶのんだら、サボテンうんちがなおるのだろうか?サボテンうんちがバケツうんちとかにならないだろうか?
     

    次の日の朝、ぼくはトイレでウンチをしてみたら『大きなおまんじゅう』が出てきた。
     
    ぼくはびっくりした。
    おくすりをのんだはずなのに『おおきなおまんじゅう』がでてきたのはどうしてだろう?
    このおおきなおまんじゅうはたべられるのだろうか??
     
    しばらくトイレの中でかんがえたけれど、わからなかったから、とりあえず流した。
     
    トイレが『ゴゴゴッゴ―ーーーーーっ』とすごい音がしたので、しんぱいだった。
     

    ぼくはまた、こっそりとなりの『はしもと病院』へいった。
     
    「はしもと先生、ぼくがトイレでウンチをしたら『おおきなおまんじゅう』が出てくるんです」
     
    はしもと先生はまたしばらく腕を組んだまま、考えこんだ。
     
    「で、いつまでねてるんだい?」
     
    はしもと先生がきゅうに大きな声でしゃべったので、ぼくはびっくりした。
     
    いや、はしもと先生じゃなかった。お母さんが僕のベッドのまえで仁王立ちしていた。
     
    ぼくはとびおきた。

    おどろいたことに、きょうの朝ごはんは『おおきなおまんじゅう』だった。
     
    「このおまんじゅう・・・たべられるよね?」
     
    お母さんにきいたら、
     
    「あたりまえでしょ!!」
     
    とおこられた。
    そのあと、ぼくはトイレでうんちをしてみたら・・・
     

    #創作大賞2026


     
     
    「ことば」にのせる心は今日の心。明日はまた違う「ことば」に出逢いたい。

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