
大人に化けた子供
ただ淋しいだけだ。
寂しさは、悪だ。
思考を混乱させる。
本質を忘れてしまう。
強くあれ。強くあれ。
寂しさを悪ではないと言えるなら、
貴方はきっと強さを手に入れた大人だ。
僕はまだ弱い子供だ。
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わたしは、成人している。
所謂大人と呼ばれるものだ。
歳を重ねるたび、反比例みたいに
弱さを増していく。
その奇妙な現象に、大人の皮を被った
子供が完成していたことに気づく。
辺りは、社会は、インターネットの中では、
沢山の大人が溢れているように思えた。
身なりや言葉が整っていて、凛としていて、
大きく見えた。
心の中にいる幼い子供が、大人のわたしの首を絞めていたので、手放すための沢山の鋭利な物と、身を守る鉄の塊を纏い、用意周到にした。
わたしには、凛と生きる大人が持つ強さが必要だったのだ。
それから、誰かが攻撃してきても何も感じることはなかった。鉄の温度が低いみたいに、わたしの心は冷めたくなっていた。そうして、心が麻痺していた。
ある時、愛という強いものを浴びせられた。
わたしは、あまりに真っ直ぐで力のある見えない
ものに、どうしたらいいか分からなかった。
でもそれは、いつか消えてしまう永遠でない力だと知った。それが、何よりも恐ろしいものだと
気づいた時、わたしは更なる強さを求めた。
更なる強さを追い求めた時、何も受け取ることのできない、自分の心の声がわからないとても複雑な化け物が誕生していた。
それは、本当の意味で強い人間ではなかった。
傷つくのを恐れ、本心を忘れ、そうやって一生を終えてしまいそうだった。
わたしは気づいた。
身を守るための鎧も、言い返すための言葉も要らない。ただ、正直に受け取って素直に喜んだり、傷ついたりすることの大切さ。そうして、強くなっていく、厚みのある人間になっていく。
永久的ではなくても、愛を伝え受け取っていく。
わたしは怯えながらも、強く生きていく。