
30歳児、アレルギー児の母になったら、丁寧な暮らしを始めていた
2歳の息子は食物アレルギーだ。
少しずつ良くなってはいるが、アレルゲンが入ると、嘔吐し、全身に蕁麻疹が出る。
離乳食前からアレルギーがある息子。
私たち夫婦の食生活は、息子が生まれてから激変した。
もともと、仕事人間の2人だった。
私は早ければ6時代に出勤して、帰ってくるのが早くて20時過ぎ。夫はもっと遅かった。
食事は食べられればいいという判断で、お惣菜や外食が多かった。
賞味期限が多少過ぎていても気にせず、添加物なんて気にしたこともなかった。
作ってもらうご飯が1番美味しい、そんなタイプだった。
しかし、息子が生まれ、アレルギーがあるとわかった日から、私たちの生活は一変した。
完母だった息子に母乳をあげるには、私もアレルゲンを除去しなければならない。
(母乳育児のアレルギー除去については諸説あるため、あくまで私の場合は、と思って読んでほしい。)
スーパーでは、食材を片っ端から裏返し、原材料を見る毎日。
想像以上に食べられるものが少なく、落胆した。
結局、出来合いのものはほとんど食べられなかったため、野菜やアレルゲンの入っていない調味料を買い、自分で料理することになる。
料理があまり好きではなかったので、経験値も低く、何をどうしたらいいかわからなかったが、息子が生きるために作った。
レシピを見て、それはそれは作った。
離乳食が始まってからも、ベビーフードはなかなか食べられるものがなかったので、作って冷凍する日々が続いた。
楽したいし、手を抜きたかったけど、「時短料理」と調べて出てくるレシピに使われているものは、アレルゲンが入っていて作れない。
そんな日々だった。
息子は一歳で保育園に入所したが、そこではアレルギー除去食となり、友だちとは離れた席で1人で食べることになった。
保育園側の配慮だったが、友だちと一緒に食べられない我が子の姿は、親からすると少しだけ寂しかった。
まだハイハイしない頃から、アレルギー科に通い、負荷試験を続けている息子。
半年に一度の血液検査では、大泣きする。
その度に心痛めつつも、検査結果が良くなっていることに安堵し、治療を続けている。
アレルゲンは肌からも入るとのことで、ベッドシーツや枕カバーも清潔にしなければならない。
毎週末に洗濯し、交換する。
(本当はもっと頻回にやった方がいいが、共働きの我が家はこれが精一杯。)
皮膚に触れるものはなるべく綿100%にする。
洗剤は、肌に優しいものを使う。
外食はリスクが伴うため、最小限に。
おや、丁寧な暮らしとは縁遠いはずの我が家だが、だんだんとサマになってきていないか?と思い始めたのが最近だ。
丁寧な暮らしとは、朝から優雅に料理をして、お香をたいて、部屋を整えることだと思っていた。
しかし、原材料を見て料理し、身につけるものにこだわる今の暮らしこそ、丁寧な暮らしなのかもしれない。
なんだ、丁寧な暮らしも悪くないな。
まさか、ズボラ代表だった私が、毎週シーツを変え、食品表示と睨めっこする日々になるなんて。誰も予想できなかった。
子育ては想定外。
息子が体を張って教えてくれた、私たちはそう解釈して、明日からも丁寧な暮らしを続けていく。