
年収800万、自己破産ぎりぎりの女
自己投資という名目で買った洋服やジュエリー、資格講座、
さらには将来の不安解消のために始めたネットワークビジネス。
ビジネスなんて大ウソで、稼げる人はごく一部。
私の会社員報酬は吸い込まれていった。
辞めたいま残るのは収入と同じくらいの負債。
カードがなければとっくに詰んでた。
そんな毎日のなかに散らばっていた「発見」や「楽しみ」、
同じ想いの“あなた”と分かち合いたい!
【その1】質屋という手があったか…
住宅ローン、フリーローン。
クレジットカード4枚、キャッシング専用カード、
ショッピングローンが2本。
毎月25日にお給料が入ると、
上記に分散されて手元に残るのは1万円。
それを通勤定期代として支払ってしまったら、
手元はすっからかん。これが毎月。
自宅では意味のないお金の出入りの計算をしたり、
寝る前に不安な気持ちになるが、仕事中は一切忘れられる。
これは直感か…?
ところが、その日は一日中借金のことが頭から離れなかった。
会社にいても(誰も私が多重債務者とは知らないのに)
同僚の視線が気になり、ため息も出て、不安が脳内を牛耳っていた。
年間3,4日くらいしか夢を見ない(覚えていない)のに、
その夜は予知夢のような夢をみた。
「質屋」に行け!というのだ。
じつは最寄り駅近くには質屋があった。
これまでこんな小さな駅前で「誰が利用するんだろう」と思っていたが、
私が利用することになるとは!
テレビのバラエティ番組で水商売の女性が
お客さんのプレゼントをお金に替えるというシーンを見たことはあったが、全く知らない世界。
まずは電話でシステムを確認し、
「お近くなら質入れ品をお持ちになっては?」と言われ、
グッチのバッグとジュエリーを何点かを持って
いよいよ暖簾をくぐる(実際には自動ドア)。
「5万円つくりたい」と言うと、
選り分けて「これだけお預かりすれば大丈夫です」と書類を作成した。
質屋でお金を作るには方法が2通りあって、1つは財産の売却。
もう1つは預託で、商品を取り戻す際は
借金+利息(月3500円)を払えばよい。
「取引は成立しているので、無理に取り戻さなくてもいいんですよ」と
お店の方は説明してくれたが、
思い出の品は取り戻したかったので預託にした。
お店の人は親切でよかった。
取引成立後は、店内の買い取り品の値段をチェックして帰る。
ATMからカード会社の口座に入金して不安解消。
ほっと一安心。
(終)

【その2】過払金が返ってくる⁉
コロナ禍のころだった。
出勤するなら事前に申請が必要…そんな時期で、
半年ほど完全リモートワークだった。
仕事のお供はラジオ。
J-WAVEを朝から夜までずっと流していた。
ラジオCMで耳に残ったのが「過払金は●●法律事務所に相談を」。
毎日毎日、そんなCMを聞いているうちに
連絡だけでもしてみるか…と思うようになった。
そして電話。
こちらの状況を伝えると電話の向こうの女性が
「100万円ほど戻って来る可能性があります」。
え、本当に?
アポを取り、後日、西新宿の高層ビルに向かった。
行って驚いた。
私のようにCMに釣られてやってきた人が、
待合に30人ほどいる。
待合の人がどんどん別室に呼ばれ、私の名前もようやく呼ばれた。
男性の担当者の話は、過日の電話口の女性の話とはだいぶ違っていた。
「おそらく数十万円返ってきます」と弁護士。
「その代わり、カードの差し止めが起こることはないでしょうか」と私。
「その可能性はあります」
リボ払いの利息は馬鹿ばかしいけど、
カードを取り上げられることのほうがデメリットが大きい。
弁護士も同意見だったので、過払金の手続きは行わなかった。
それから3,4年が経った。
最近、負債額の減額システムがまたラジオで聞かれるようになった。
ほんとかな…とおもいながらYahoo知恵袋で検索したら、
被害者の声が出てきた。
本当のところはわからないけど、
集中して広告しているようなものには気を付けないとな…。
(新NISAとかね)
(終)

【その3】前作の続きより“この”話
いままさに絶望の渦のなかにいる。
悪いのは私で、私以外に責任を取るべき人もいなくて、
私の心のなかをうまく表現できる言葉も見つからない。
クレジットカードの使用可能額ぎりぎりのところで決済した、
9,900円のオンライン講座。
いま私がもっとも信頼している講師の講座に入れないのだ。
21時の開催に間に合うよう会社を出て、近所の町中華で麻婆定食を食べ、
自宅に着いたら、リビングのテーブルに浄水とグラス、筆記具を置き、
PCを立ち上げ、講師からのリマインドメールを開き、
ZOOMのリンクを踏み、講師の入室許可を待った。
が、いつまで待っても入れない。
ZOOM画面の隣に見えた講師からのメールに目をやると、
そこには『本日の講座 19時~22時…』
さらに『途中参加はできません』という文字も発見。
チーン。
どうも19時→クジ→21時と、自分で勝手に時間を間違えて
覚えてしまったらしい。
ちなみにこの講座、ビジネスや資格取得の類ではなく、
2025年春という、いま聞いておきたい非常に大切な話。
私はそこで“魔法”を手に入れ,、年末に向かい躍進するはずだった。
講師からのメールには
『今年度、この講座の追加募集はありません』とも書いてあった。
満席で受講できないなら、まだいい。
受講料が出せなかったら諦めるしかない。
でも今回、私はお金を払えた!
晴れて受講できる立場なのに、
勘違いでこの講座を受けられなかったなんて、
残念すぎて、自分を怒ることも慰める気持ちにもなれないよ。
こんなときは、湯舟に天然塩入れて浄化風呂に浸かろう。
いろんな負のものが落ちるように。
(終)

【その4】4万円のマッチポンプ
幾つか持っているクレジットカードの一つに、
「東武デパートカード」がある。
主に食品群の買い物に使っているのだが、
カード申請のときに急いだのか、
このカードだけキャッシング機能を付けなかった。
しかしそれが結果的に幸いして、余計な負債を背負わずに済んだ。
カード設定時の使用可能額は40万円。
ほかのカードに比べると桁が1つ違うが、
スーパーマーケットのカードみたいな感覚だった。
ポイントが付くのでデパート内の買い物は
服も靴もストッキングもそのカードで買ってしまい、
負債額が膨らんだ結果、
現在の使用可能範囲は4万円になっている。
毎月4万円が銀行口座から引き落とされ、
翌日から最大4万円までのショッピングが可能となる。
4万入れて4万使う……マッチポンプだ。
ほかのクレジットカードについては、
マイページで状況を確認できるが、
東武カードはそのようなサイトを気にしたことがない。
というのも、不安なときは、
デパート内のカードセンターで確認できるからだ。
(今どきそういう場所があるって本当に助かる)
先日も使用可能額が心配になったので、
会社をダッシュで退勤しデパートのカウンターに直行。
「使用可能残高を教えてほしい」と質問すると、
店員さんは他者に聞こえないよう配慮して、
電卓を叩いて「残高はこれ」と表示してくれた。
その額、1万5,100円。
このカードであと20日分の食料を賄うか
同額の別の支払いに充てるか。
どちらに使うか悩んだ末に、食料を選択。
エスカレーターで地下までGO!
* * *
このデパートの地下、お得感が満載なのだ。
まずデパートカードで支払うと
食料品は100円ごとに0.5ポイントが付与される。
さらに紙のスタンプカードもあり、
1回あたり2000円以上の買い物をすると1回押印。
それが12個貯まると500円の金券に替わる。
お肉の柿安、熟成肉のスギモト、マグロ専門店の三崎、
鮮魚の北辰、スーパーの北野エースといったテナントも対象。
お財布が豊かだった頃は、
肉、魚、調味料などいろいろ買って
独り暮らしなのに、
一週間分の買い物が4,000~5,000円になることもあった。
でも今は方針を変えた(変えざるを得なかった)。
「無駄遣いせずスタンプカードを速く満杯にする!」
いまは1回あたり2,000~2,500円が理想。
5日くらいならこのくらいの金額で十分だった。
柿安では毎回、鶏の胸ひき肉を300~500g買う。
腿ひき肉が240円/gなのに対し、胸は150円/g。
これを鶏団子にして冷凍保存しておくのだ。
長ネギみじん切りとすりおろしたショウガを混ぜ、
天然塩で味付けした後、
煮立ったお湯にカレー用スプーン2本を使って
丸く成形した鶏団子を投入。浮いてきたら引き上げる。
安いだけじゃない、無添加の鶏団子!
残ったお湯も捨てない。
味を足して余り野菜を入れれば立派なスープに変身。
「節約」というと、なんか気持ちが凹むけど、
無添加、保存、展開料理だったら気持ちは上がる。
人生、どんなときも楽しまなきゃね♪
(終)

【その5】千円を二千円の価値にする方法
25日の給料日まであと3日。
食材はクレジットカードで支払えているが、
現金はびっくりするほど持っていない。
7,8年は使っているがまだピカピカなシルバーの長財布に
今日は千円札がお二人いらっしゃるだけで、
壱万円札のお部屋も、五千円札のお部屋も空室。
東京メトロの券売機(精算機)はとても便利で、
持て余した小銭をPASMOにチャージできる。
自己破産ギリギリ生活を始めてから、
小銭入れのコインたちを、本当にありがたく思う。
小銭入れの蓋をパカッと開けて500円玉があったときには、
小さくガッツポーズ!
ちょっとした、けれど絶対に必要なものが買える。
けれど、あるからと言ってバカな買い物はしない。
100円ショップは支払額100円じゃないからね。
* * *
出勤するため改札を通過した後、
精算機に向かい、小銭入れの30円をチャージして57円にした。
チャージするために、
革製の定期入れからPASMOのカードを抜き出したところ…。
三つ折りの千円札さまが顔をのぞかせた。
「こんなところにいた!」
定期入れに入れて置いたのは私なのに、
決してお金が増えたわけではないのに、
増えたような錯覚になってすごく得した気分。
* * *
日本には「へそくり」という文化がある。
お金を財布にしまわずに、
書籍に挟んだり茶箪笥の小引き出しにしまっておくもの。
映画『マルサの女』では隠し場所が奇想天外だった。
私は独り暮らしだけど、
マンションの部屋のどこかに自分で隠しておいて、
すっかり忘れた頃に、自分で見つけたりしたら、
千円が2千円に増えた気になって楽しいんじゃない?
まるで宝さがしみたいで。
(終)

【その6】姿カタチより、本質が大事!
銀座まるかんの社長、齋藤一人さんはYoutubeで、
「1円玉のお父さんは10円、10円玉のお父さんは100円。
1円玉を粗末に扱うとお父さんやお爺さんの怒りを買う」
とお話している。
それ以来私は、財布の小銭だけでなく、
道端に落ちて踏みつけられたり、見向きもされない1円玉を見つけては、
「あなたの息子さんを私が救いましたよ!」とアピール。
先日は社内の会議室テーブルに3日間、一円玉が置いてあった。
さすがに誰も名乗り出ず、私のパンツのポケットへ。
けれど、粗末に扱われる理由もわかる。
自動販売機や駅の券売機は1円玉と5円玉は自販機が使えない。
1円玉100枚=100円と、100円玉1枚=100円。
券売機の構造上とはいえ、価値が変わるわけでないのに。
そんな使いどころの少ない一円、五円は空き瓶に貯める。
それを「郵便局なら小銭も大事に扱ってくれる」とATMで入金。
50枚未満なら行けるはず…なのにエラー。
何度やってもエラーになる。
後日、郵便局でこの話をしたら行員さんが教えてくれた。
「ATMで小銭だけを入金する際は手数料が発生しますが、
窓口なら手数料はかからないんですよ」
何ですって⁉
機械でやったら手数料がかかり、行員が作業すると手数料なし!
なんてすごいんだ、ゆうちょ。
行員にガラス瓶を預ける。
機械がコインを数える音がする。
金額はほぼわかっているのにワクワク、そして結果が通帳に記載される。
アルミ合金の1円玉が積みあがっての1000円。
でも、1000円は1000円! ATMから引き出せば紙幣に変身♪
これからも、一円、五円を助けてお爺様たちを喜ばせる。
“お礼”に期待して。
(終)

【その7】税務署の飴と鞭
奥歯の金の被せが、いつの間にかなくなっていた。
寝ている間に飲み込んでしまうこともあるらしいが、
私の場合、どうしたのかわからない。
あるとき舌で奥歯を触ったら、いつもと違う感触だった。
ザラザラしていたが、
鏡で確認したわけでもなくそのまま放置。
その奥歯が虫歯になり、やむなく歯医者に通う。
そこで保険適用外のマウスピースをつくりましょう…と。
納税か、マウスピースか
マウスピースと固定資産分納額がほぼ一緒。
『ハムレット』のように右往左往した挙句、
歯医者を選択。
固定資産税の督促状の遅延を認めてもらった私は、
今度も事情を説明すればなんとかなると踏んでいた。
「3期目の支払に2期分も合算できないか」
と相談するため、税務署に電話した。
担当者はとても丁寧に、相談に乗ってくれた。
1つ分かったのは、4分割にしている場合、
期をまたぐことはできない。
つまり3期目が1月5日納期なら、
2期目は1月5日までに納めないといけない。
そして担当者は、思いもよらぬ提案をしてきた。
「2期目2万8000円を3か月で分納しませんか」
え!? そんなことできるの!
担当者は続けて
(電話は10月下旬で)10月の支払いは厳しいでしょう。
11月から1月までの3か月で月9000円程度。
振込用紙を作成するので、
毎月お支払いただくのはどうでしょう。
1年分の全納か4分割しかないと思っていた私。
それをさらに細かく分納できるとは!
* * *
結局、毎月9000円程度の振込用紙を受け取り、
月ごとに支払うと約束しシャンシャン(手打ち)。
電話を切るとき思わず、
「このご対応ほんとうに感謝しています」と
頭を下げた。
* * *
3日後、税務署から封筒が届いた。
3分割した2期目の振込用紙。
迅速すぎる対応に優しさの裏側も見た気がした…。
(終)

【その8】予想外の展開!土俵際の投げ返し
はばからずに言うが、
私はNHKの受信料を1年間払わず逃げていた。
N党のT花氏はYoutubeで、
「(T花氏の事務所に)請求書を送れば支払い不要にする」
と言っていたが、私は彼には頼まず私の意思で止めた。
郵送される振込用紙、
最初は2か月分の請求分3,900円だけだったのに、
未納が1年に到達するころから累計額にかわり2万4000円に。
払う気はないが、ますます払いづらくなった。
支払い拒否が通用する正当な理由には
電波状況や受信端末を持たないことがあるらしいが、
マンションなので、衛星の電波が届かないという言い訳も立たず、
テレビも捨ててはいない。
「おかしな番組を制作していることが許せないんだよ!」
局の体制に不満があるのは事実だが、本音は違う。
1000円だって2000円だって、払わないで済むならそうしたいだけ。
請求書に同封された手紙も、
だんだん語気が強まって
「いい加減、払わないと次の手段に出ますよ」という
行間からの圧力が伝わって来た。
さすがに怖くなってきてチャットGTPに相談したところ、
東京都内の未払い者は義務者の30%だという。
「なんだ3割も仲間がいるじゃん」
全員をNHKが訴えることなんて、できやしない。
このまま逃げ切れる可能性もある。
けれど…
私の心は負け込んだ。
* * *
お客様センターに電話した。
「受信料を1年近く未払いしている者です」
電話の先のオペレーターさんは
すぐに私の照会を行い、金額も確認した。
私は「請求額が累積されて支払いができません。
来月からの受信料支払いを再開しますので、
2万4000円はチャラにしてもらえませんか」
と無謀な取引を申し出た。
オペレーターさんは、すぐさま電話を保留して
上司のお伺いを立てるのかな? と思いきや。
「これまでの累計額はいったん置いて、まずは直近の…」
と会話を切り出した。
え、え?
まずは当月+来月分の振込用紙を送るので振り込む。
そこから2か月ごとの定期支払いを再開する。
過去の2万4000円の一括払いができないので
有効期限を長めに設定した振込用紙を2枚に分けて再度発行し、
都合のついたときに支払えばよい、と。
私の事情と要望が、かなり加味された内容で決着した。
岩が動いた!
相談してみるもんだな~と思いつつ、
私の悪い性格が出てしまう。
「過去の2万4000円を支払わなくても、
3,900円を払えば、私は未納者ではなくなりますよね⁉」
(だから私を未納では訴えられないでしょ)
相当、いろんな状況を経験してきたと思われる
オペレーターのお姉さんも、さすがにこの発言には絶句。
せっかく譲歩してくれたのにごめんなさい。
* * *
じつは、私の知り合いも
長いこと受信料を止めている。
なぜその人は支払い不要が通用したのか、
気になって聞いてみる、その答えに驚く。
「請求書の封筒を開くか、開かないかの違い」
私は封筒を開けた時点で負けてたってことなんだ。
やはり何事も、意志の力が結果をつくるのね。
(終)

【その9】やった~!借金が2つ終わった
【その1】で、いまの借金の内訳を書いた。
しかしそこに記載するには憚られるものがあった。
2023年に実施した、自宅マンションのリフォームだ。
中古で購入したマンションは、
入居の際に間取りの変更、バス・トイレの交換などの
リフォームを行ったが、
唯一、キッチン部分だけは見た目が綺麗だったため、
手を付けなかった。
しかし、昔のものだけにシンクの位置が低く、
洗いものをしていると服がびしょびしょになる。
換気扇を回しても料理の匂いが残るなど、いくつか問題があった。
じつは、自宅でお教室(内容は内緒)を開いていたこともあり、
室内を整えることは大事と考えていた。
「売上を伸ばすため」に資金もないのに工事にGO!
この先の人生を発展させようという考えだった。
話が長くなるので細かい説明は省略するが、
リフォーム計画については、まとまったお金が入る前提だった。
ところが、まだ入金もされていないのに、
はやる気持ちを押さえられず、
オーダーキッチンのメーカーショールームに行ったり、
工務店で見積もりを取ったりしているうち、後戻りできなくなった。
ある占い師に「翌年以降は下降が続くから、やるなら今」と
背中を押されたことも大きかった。
工事は約1か月で着々と進み、それはそれで嬉しいのだが、
支払いが迫ることへの不安は日々、大きくなる一方だった。
願うのは「工事完了までにお金が入ること」。
しかしそれは、叶わなかった。
工事は約350万円、その借金を新たに背負うことになった。
* * *
手元に現金のない私は、新たに200万円を銀行ローンで組んだ。
ここで300万円つくれたら、楽になっただろうが、
私の資産状況を詳細に知る銀行は「200万円が限度」と言った。
それでも金策が前進したことにほっとした。
残る150万円をどうするか。
夫、息子2人、息子の嫁にも先立たれた母の姉妹(=叔母)に
ダメ元で頼んでみたが、お金の管理は施設と弁理士に抑えられ、
自由に使うことができないとのこと。
「ごめんね」の一言がずしんと心に響いた。
仲の良い個人事業主の女性に相談してみた。
「10万なら貸せるけど、150万円は無理」
ならば彼女を含む15人に、1人あたり10万円を借りて150万円つくるか。
先ほどの女性に改めてメールで相談したら無視された。
(10万円でも貸したくなかったのだろう)
最後の頼み…と思い、仲が良いからこそ衝突しがちな友人に相談。
1日待ってと言われた翌日。
「お金の用意できるよ」という、信じられないメールが届く。
お母様が銀行をいくつか周り、用立ててくださった。
さっそく友人宅にうかがい、現金で150万円を受け取った。
「ちゃんとあるかどうか、数えてみて」
有難さで心臓がバクバクし、お札を数える手が震えた。
そして翌日、工務店に入金。
本当に、彼女に相談しなかったら、どうしていたんだろう。
工務店に分割返済を申し込む羽目になったかもしれない。
友人はもちろん、そのお母さまには一生感謝しつづける!
* * *
そこから2年。友人のお母様に1年目は80万円、
2年目は70万円の分割で借金を済した。
じつは350万円以外にも、工費を安くあげるため
建材の一部は私が手配した。
サンワカンパニー(現・ミラタップ)という会社で
キッチンボード、床材、珪藻土入り塗料を12万円で購入。
10万円以上の取引で無金利ショッピングローンが適用され、
約2年間、毎月5,000円ずつ払い切った。
勤め先の業績が良く、年度末賞与がいただけたことも大きい。
本当に会社員であることに感謝した。
神様って、いるな。
ただ。
先述の入金予定だったものは、今に至ってもまだ入る気配はない。
(終わり)

【その10】サブスクって結局、お得なの⁉
昨年11月、コンタクトレンズのサブスクをついに辞めた。
1か月あたり3,000円程度、
利用者のなかには毎月レンズを交換する人もいるそうだが、
レンズを交換するには処方箋が必要で、診療を受けなければならない。
眼科に予約して診察→処方箋。
私の場合、レンズの度数と直径が特殊なので
受け取りまで10日ほどかかる。
これが面倒くさくて、
サブスクなのに1年に1回もレンズを交換しないときもあり、
まったくメリットを享受しなかった。
じつは、ずいぶん前に同じサービスを利用していた同僚が
「バカだなぁ。新しいレンズを受け取ったら契約をやめるんですよ」
とアドバイスをくれた。
なるほど、たしかにそうだ。
O2ハードのレンズは、そう簡単に失くしたり破損することもないので、
片球3万円くらいするレンズだから、
2,3か月の利用料を払って逃げてしまえばいいわけだ。
そうして私はコンタクトのサブスクを解約した。
それが昨年11月だった。
それから半年が過ぎた。
目の中にレンズが入っているはずなのに、
非常に見えにくい一日を過ごした。
夜になって目の中を捜索するがレンズの存在はない。
慌てて洗面所の床を食い入るように見ていたら、水色の物体が…。
それは、いくつかに分割されていた。
自分のスリッパで踏んづけてしまったのだろう。
「割れてる~」
長いコンタクト歴のわりにレンズを割るのは初めて。
新しいレンズは買わないわけにはいかず、眼科に行くと、
看護師は「ほら、みたことか」といわんばかりな顔で
サブスクを解約しちゃったのか…とつぶやきながら、
「レンズの破片をもってきても保証にはならないの」。
* * *
結局、私はもう一度コンタクトレンズのサブスクに加入することになった。
再入会(新規入会と同じ)料5,500円+2か月分の月額料金の前払い。
退会していた6か月×3,000円=1万8,000円。
再入会料5,500円…ってことは、
やっぱり解約してて正解だった、ってことだよね。
(終)
#創作大賞2026
#エッセイ部門
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