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Photo byechica111

【ピリカグランプリ・埌倜祭】悪魔に救われた倜

    神居ピリカ

    「萜ちたらどうしよう、っお思うずきが䞀番怖いのさ」

    倢のなかで、悪魔が蚀った。
    珟実ではない、ずわかっおるのにやたらリアルだ。

    嫌われたらどうしよう

    䞀嫌われおみればいい。

    この仕事続くかわからない。

    䞀もうだめだ、っお時に考えればいい。

    「䜕でも、どうしようっお思っおるうちが怖いんだ。䞀旊どん底たでいったら、あずは這い䞊がるだけだろ。

    這い䞊がるずきは怖くないんだよな。必死だからさ」

    女は、䞍思議ずこの悪魔の蚀うこずは信甚できる気がした。

    顔を䞊げおみる。
    たくさんの薬が散らばった郚屋に女はいた。

    「私・・もうすこし生きおみたい」

    悪魔が少し笑っお、ばさばさず矜を拡げる。

    孔雀の矜のようにも、暗い光を攟぀宝石のようにも芋えるそれは、
    䞀瞬だけ玫に光り、闇に消えた。


    「あのヌ、あなたの仕事わかっおたすぅ」

    倩䜿郚受胎係䞻任のアンゞェリカさんが、俺の前にボスの事情曞を持っおきた。

    「あなたは悪魔郚の人でしょヌ。リストにある人を生かし続けおどヌすんですかぁ」

    「すみたせん・・」
    俺はアンゞェリカさんに呆れられながら、しゅんず矜をしがめた。確かにそうだ。

    「あなたがやたら人の子を救うから、私たち受胎係がい぀も出生数を調敎しないずいけないんですよヌシフト枛るんです」

    「はい・・すみたせん」

    悪魔郚に来お䞀幎。俺は五人の自殺志願者を救っおしたった。倩界のリストは絶察なのに。

    でも。悩んでいる人の子を救いたくなるのは性分だ。どうもそのたた冥界に送る気になれないんだよな。

    アンゞェリカさんは、ふず声をゆるめた。

    「ボスからの事情曞。はいここに拇印抌しおくださヌい」
    俺はおずなしく巊手を差し出す。黒いむンクが毒々しい。もう枛絊も䞉床めだ。

    「あず、これ」
    アンゞェリカさんが封筒を差し出す。

    「あなた、来月から倩䜿郚に異動ですっお」「はあ・・」

    俺は呆然ず、「倩䜿郚に異動を呜ずる」ず曞かれた玙を芋぀めるしかなかった。

    「ボス曰く、䞀床地獄を芋たものは匷いんだ、だっお。よくわかんないけど、クビが぀ながりたしたねぇ」

    そしお曞類ずずもにアンゞェリカさんが眮いおいったのは、

    倩界ショップサトリから取り寄せた、翌甚のカラヌスプレヌだった。

    「・・簡単すぎじゃね」

    俺の声が、虚しく響いた。


    <886文字>

    ピリカグランプリにご参加いただいたみなさた、ほんずうにありがずうございたした。

    わたくし、スマホナヌザヌでございたしお、今たで字数を気にせずにのんべんだらりず曞いおおりたしたが

    こりゃあむずかしいね

    ほんず、文章っお奥深い。

    わたしはあたりシリアスで救いのないお話は曞けない。どちらかずいうず、予定調和である。

    氎戞黄門みたいに、攟送埌分くらいで解決する話がすきだ。

    ピリカグランプリ、ピリカ文庫ず創䜜のむベントをやっおみお、いろんな才胜があるのを知った。

    キレキレの無駄のない文䜓ずシャヌプな展開、「こうきたかヌ」ずいうラスト。

    そういった持ち味の方には憧れる。


    でも、それでも。

    私が曞くものに぀いおは、

    努力は報われ、優しさは䌝染し、悲しみは癒させたいのだ。


    珟実はそんなこたあない。

    努力は気づかれない。優しさは匱みに転ずる。悲しみは増幅する。

    暗いニュヌスばかりをマスコミは遞んで䌝えおくる。

    そんな時代だからこそ、私はポゞティブを発信したい。

    そう思い、曞かせおいただきたした。

    このお話は私の「倩䜿のお仕事」のスピンオフになりたす。


     
     
     
    䌁画マガゞン「ピリカ文庫」、 小説コンテスト「ピリカグランプリ」、音声配信「すたいるスパむス」䞻宰。 2024幎月、メンバヌシップ始めたした

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