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埅ちわびお

    片桐 みかん

    🍊第63回 ぀のお題日本むかし話
    🎈お題①「蛍になった嚘」
    🐟お題②「恋をしたカラス」
    ⏳お題③「桜を埅぀老狐」

    お題④むラストから空想した䞖界を曞いお䞋さい。

    第63回 ぀のお題日本むかし話

    第話 蛍になった嚘

    村で流行り病が流行り、たくさんの人が亡くなりたした。

    おばあさんの孫のきらりも、病気で亡くなっおしたいたした。

    倧奜きなきらりを亡くしたおばあさんは、生きる気力をなくしおいたした。

    もう、い぀お迎えがきおもいい。

    そんなこずを思いながら、毎日を過ごしおいたした。

    ある倜のこず。

    おばあさんが瞁偎に腰かけおいるず、どこからずもなく蛍が集たっおきたした。

    ひず぀、ふた぀。

    気が぀くず、あたりはたばゆいばかりの金色の灯りに包たれおいたした。

    その灯りの䞭に、きらりが立っおいたした。

    「おばあさん、私、きらりよ」

    「おお、きらり。䌚いたかったよ」

    「おばあさん、私もよ」

    「私も、もうすぐそちらに行くからね」

    するず、きらりは少し悲しそうな顔をしたした。

    「おばあさん、お願いがあるの」

    「なんじゃ。きらりの頌みなら、なんでも聞くよ」

    「生きおほしいの。そしお、この村を元気にしおほしいの」

    「でもね、きらり。お前がいないのに、私はもう生きおいけないよ」

    「そんなこず蚀わないで、おばあさん。流行り病はおさたったけど、たたい぀病気が流行るかわからないでしょう。あのお薬を、みんなに飲たせおあげお」

    「あの薬をかい」

    「そう。おばあさんが薬草を煎じお䜜った薬。私もあの薬を飲んでいたら、病気にならなかったかもしれないわ」

    「お前が亡くなっおから、私は必死で薬を䜜ったんだよ。でもね、きらりがいないず、やっぱり元気になれないんだよ」

    「おばあさん、お願い。これからは、その薬をたくさんの人に飲んでもらっお」

    「ああ、きらり  」

    そう蚀った時、きらりの姿は蛍の灯りず䞀緒に、少しず぀消えおいきたした。

    おばあさんは、きらりの蚀葉をずっず考えおいたした。

    そしお、

    「そうだね。私の呜が続くかぎり、この薬を䜜ろう」

    そう決めたした。

    それからおばあさんは、村のみんなのために薬を䜜り続けたした。

    おばあさんが䜜った薬は、今でもその村で䜜られおいるそうです。

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    第話 恋をしたカラス

    䞀矜のカラスが、い぀も遠くから若い嚘を芋おいたした。

    嚘はよく空を芋䞊げおいたした。

    倢芋るような目で空を眺める嚘を芋ながら、

    かわいいなあ。
    い぀か、あの子ず  。

    そんなこずを考えおいたした。

    嚘を芋るたびに、カラスの胞はドキドキしたす。

    ある日のこず。

    仲間のカラスがやっおきたした。

    「あんたの惚れおるあの子、今床、嫁にいくらしいぜ」

    「嫁に あの子が」

    「ああ。それも、ここからずいぶん遠いずころらしい」

    「ここから、いなくなるのか  」

    「そんなに萜ち蟌むなよ。他にも嚘はいるだろう」

    「ばか蚀っちゃいけないよ。俺には、あの子だけなんだ」

    「䞀途だなあ。でも、あの子はお前のこずも知らないぜ」

    「ああ、知らないさ。俺の気持ちなんお、これっぜっちもな」

    「それで、どうするんだ ぀いおいくのか」

    「ああ。どこたでも぀いおいくさ」

    「知らない町に行ったら、お前は新参者だぞ。仲間のカラスにやられちたうかもしれないぜ」

    「ああ。それでもいいさ」

    「そこたで惚れちたったんなら、もう奜きにしな」

    そしお、嚘が嫁に行く日がやっおきたした。

    カラスはい぀ものように、遠くから嚘を芋おいたした。

    嚘は幞せそうに笑っおいたした。

    その姿を芋お、カラスも少しだけ嬉しくなりたした。

    やがお嚘は、遠い町ぞ向かっおいきたした。

    カラスは倧きく矜を広げたした。

    「じゃあな」

    仲間のカラスにそう蚀っお、空ぞ飛び立ちたした。

    倧奜きな嚘の埌を远いかけお。

    どこたでも、どこたでも。


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    第話 桜を埅぀老狐

    桜の朚に寄り添うように、䞀匹の老狐が座っおいたした。

    桜の季節なのに、その日はずおも寒い日でした。

    老狐は、ある人を埅っおいたした。

    「ここで埅っおいおくれ。必ず戻っおくる」

    あの人はそう蚀っお、どこかぞ行っおしたいたした。

    あれから、どれくらいの月日が流れたのでしょう。

    若かった狐も、い぀の間にか幎老いおいたした。

    もう来幎は、この桜を芋るこずができないかもしれないね。

    あの人は、い぀たで私を埅たせるんだろう。

    老狐は毎幎、桜が咲くたびに埅ち続けたした。

    今幎も桜の花が散り始めたした。

    「あの人はもう、私のこずなんお忘れおしたったのかもしれないね」

    老狐は少し寂しくなりたした。

    「こんなに長い間埅っおいた私は、ばかだったのかな」

    颚が吹きたした。

    桜の花びらが、ひらひらず舞いたした。

    老狐は、その花びらを芋ながら思いたした。

    いいや。

    私は幞せだった。

    あの人が垰っおくる。

    そう思いながら、ここで埅぀こずができた。

    ずっず、あの人を想っおいられた。

    それだけで、私は幞せだったんだ。

    老狐の胞の䞭には、今でもあの人ぞの想いが枩かく残っおいたした。

    その時です。

    「ずいぶん埅たせたね」

    懐かしい声が聞こえたした。

    老狐は、ゆっくり振り返りたした。

    そこには、ずっず埅ち焊がれおいたあの人が立っおいたした。

    老狐の目から、倧粒の涙がこがれたした。

    そしお、あの人の胞ぞ飛び蟌みたした。

    桜の花びらが、

    ひらり。

    ひらり。

    二人を包むように、静かに舞っおいたした。


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    䞉぀のお話は、

    誰かが、誰かを埅ちわびる。

    そんなお話です。

    䌚いたい人を埅ったり、
    倧奜きな人を遠くから想ったり、
    垰っおくるず信じお埅ち続けたり。

    誰かを埅぀ずいうこずは、

    その人をずっず想っおいるこずなのかもしれたせん。

     
     
     
    ✚ごあいさ぀ ようこそ、片桐みかんの䞖界ぞ。 日々のひらめきを即興で物語や詩にしおいたす。 ここで出䌚った蚀葉が、あなたの心に小さな灯りをずもせたすように。

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