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星倪ず小倜

    🍊第68回 ぀のお題日本むかし話
    🎈お題①「星の皮を蒔く少幎」
    🐟お題②「蚀葉を忘れた山猫」
    ⏳お題③「倩の川ぞ続く畊道」

    お題④むラストから空想した䞖界を曞いお䞋さい。

    🍊たえがき

    ぀のお題から、
    星倪ずいう少幎ず、小倜ずいう少女が生たれたした。

    星の皮を蒔き、
    育った星を倜空ぞ垰す星倪。

    動物たちに寄り添い、
    小さな呜を守ろうずする小倜。

    二人が出逢ったのは、
    倩の川ぞ続く畊道でした。

    そしお、二人の前に珟れたのは、
    蚀葉を倱った䞀匹の山猫。

    どうしお山猫は、
    蚀葉を倱っおしたったのでしょう。

    星倪ず小倜は、
    山猫の心にもう䞀床、
    人を信じる気持ちを取り戻すこずができるのでしょうか。

    星が茝く倜の、
    少し䞍思議な物語。

    それでは、
    空想の䞖界ぞ――。

    星倪ず小倜

    僕の名前は、星倪。

    僕は、星の皮を蒔く。

    畑に星の皮を蒔き、倧切に育おる。
    やがお倧きく育った星たちは、ひず぀、たたひず぀ず倜空ぞ戻っおいく。

    それが僕の仕事だ。

    ある日のこず。

    僕はお぀かいを頌たれお、「倩の川ぞ続く畊道」を歩いおいた。

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    「倩の川ぞ続く畊道」

    そこで、僕ず同じ歳くらいの少女に出䌚った。

    少女は僕を芋るず、突然蚀った。

    「あなた、星の皮を蒔く少幎でしょ」

    「ああ。僕は星倪。君は」

    「私は小倜」

    「小倜か。どうしお僕のこずを知っおいるの」

    「星の皮を蒔く少幎のこずは、この蟺りでは有名よ」

    小倜はそう蚀うず、少し困ったような顔をした。

    「星倪、私に぀いおきおくれないかしら」

    「でも、僕、お぀かいの途䞭なんだ」

    「そう  。私の友だちの山猫が声が出なくなっお、それで今から、治療をしに行くずころなの」

    「そうなんだね。その堎所は遠いのかい」

    「すぐ近くよ」

    「じゃあ、䞀緒に行くよ」

    「ほんず ありがずう」

    僕ず小倜は、山猫のいる堎所ぞ向かった。

    そこには、倧きな山猫がいた。


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    「蚀葉を忘れた山猫」

    山猫は悲しそうな県をしお、僕たちを芋぀めおいた。

    小倜は山猫のそばぞ行き、優しく身䜓を撫でた。

    「倧䞈倫よ。この人は星倪。あなたの味方よ」

    そしお小倜は、僕に山猫のこずを話しおくれた。

    「山猫は食べるものがなくなっお、人里ぞ降りおきたの。その時、毒が入っおいるずも知らず、畑の野菜を少し食べおしたったの」

    「そんなこずがあったのかい」

    「呜はなんずか助かったわ。でもね、それから山猫は、人間をずおも怖がるようになった。そしお少しず぀、蚀葉を忘れおいったの」

    「蚀葉を」

    「ええ。『ありがずう』も、『うれしい』も、『ずもだち』も  。ひず぀、たたひず぀ず忘れおいった」

    小倜は山猫の背䞭を、そっず撫でた。

    「私ね、獣医なのよ」

    「えっ」

    「父のそばでずっず動物のこずを孊んできたの。それで詊隓に䞻垭で合栌しお、この歳で獣医になれたわ。でもね  」

    小倜は悲しそうな山猫の県を芋぀めた。

    「身䜓の傷は治せおも、心の傷は䞀番やっかいなの」

    「じゃあ、山猫はもう蚀葉を思い出せないの」

    「そんなこずないず思う。山猫がもう䞀床、人を信じるこずができたら、きっず少しず぀思い出すわ」

    僕も山猫のそばに座った。

    「じゃあ小倜、僕らで山猫の蚀葉を取り戻そう」

    「ええ。星倪ずなら、できるず思う」

    「僕は星にも頌んでみるよ。たくさんの星に」

    「お願いね。でも䞀番倧切なのは、山猫がもう䞀床、人間を信じおくれるこず」

    「倧䞈倫。急がなくおいいよ」

    僕は山猫を芋぀めた。

    「ひず぀ず぀、思い出せばいいんだから」

    「きっず信じおくれるよ」

    小倜は少し黙ったあず、話し始めた。

    「山猫は、それたで人里ぞ降りたこずなんおなかったの。でも、人間が山猫の暮らす山奥にリゟヌトを䜜っお、道路を通した。それから山猫たちの暮らしは䞀倉したの」

    「そうだったんだね。じゃあ、たた山に食べ物が戻ればいいんだね」

    「理屈ではそうだけど  人間の欲は、もう止たらないわ」

    「でも、諊めないでやろう」

    小倜が僕を芋た。

    「ええ。䞀人じゃできないこずも、二人ならできるね」

    「うん」

    その日から、僕ず小倜は動物たちが安心しお暮らせる自然を守るための掻動を始めた。

    山ぞ朚を怍えた。
    動物たちが食べる朚の実が育぀ように、皮も蒔いた。

    そしお、人間たちにも䌝えた。

    この山には、
    人間よりずっず前から暮らしおいる呜があるこずを。

    すぐに䜕かが倉わるわけではなかった。

    それでも、䞀人、たた䞀人ず僕たちの話を聞いおくれる人が増えおいった。

    山猫は、ただ声を出すこずができない。

    けれど、僕たちがやっお来るず、以前より少しだけ優しい県をするようになった。

    僕は、それでいいず思った。

    ゆっくりでいい。

    い぀かもう䞀床、人を信じおくれたら、それでいい。

    そしお僕の育おた星たちも、倜になるず空ぞ昇っおいく。

    ひず぀。

    たた、ひず぀。

    無数の星が倜空に集たり、やがお倧きな文字を描き始めた。

    「あなたの心に愛を育おたしょう」

    「星倪、芋お」

    小倜が倜空を指さした。

    僕ず小倜は、山猫ず䞀緒に空を芋䞊げた。

    い぀の日か、
    人も動物も、
    同じ空の䞋で穏やかに暮らせる日が来たすように。

    䞀人䞀人の心に、
    慈愛が育っおいきたすように。

    そんな願いを蟌めながら――。

    今倜も僕は、
    星の皮を蒔く。


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    🍊あずがき

    最埌たで読んでいただき、
    ありがずうございたす。

    今回の物語を曞きながら、
    人間ず自然に぀いお少し考えたした。

    人間が䟿利な暮らしを求める䞀方で、
    それたでそこに暮らしおいた動物たちの居堎所が、
    少しず぀倱われおいくこずがありたす。

    蚀葉を倱った山猫は、
    人間を信じる心も倱っおいたした。

    でも、傷぀いた心は、
    「倧䞈倫」ず蚀われただけで、
    すぐに元ぞ戻るものではないず思いたす。

    だから、この物語では、
    山猫の声をただ戻しおいたせん。

    星倪ず小倜がやっお来るたび、
    山猫の県が少しず぀優しくなっおいく。

    今は、それでいい。

    い぀の日か山猫が、
    もう䞀床、人を信じおくれる日が来るこずを願っお。

    そしお今倜も、
    星倪が育おた星たちは倜空ぞ昇りたす。

    「あなたの心に愛を育おたしょう」

    䞀人䞀人の心に、
    小さな慈愛の皮が蒔かれたすように。

    そしお、その皮がい぀の日か、
    優しい未来ぞず育っおいきたすように。

     
     
    ✚ごあいさ぀ ようこそ、片桐みかんの䞖界ぞ。 日々のひらめきを即興で物語や詩にしおいたす。 ここで出䌚った蚀葉が、あなたの心に小さな灯りをずもせたすように。

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