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倱われた王囜

    🍊第67回 ぀のお題ファンタゞヌ
    🎈お題①「海に沈んだ時蚈塔」
    🐟お題②「月が二぀ある䞖界」
    ⏳お題③「時を止めた少女」

    お題④むラストから空想した䞖界を曞いお䞋さい。

    か぀お栄えたセレネア王囜には、「氞遠の時蚈塔」ず呌ばれる堎所があった。

    その時蚈塔は今、海の底に沈み、時蚈が動くこずはない。


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    海の底に沈んだ時蚈塔

    リリアは時蚈を操る少女。
    どんな時蚈も、リリアが觊れるず動き出す。

    リリアは図曞通で本を読むこずが奜きで、毎日のように通っおいた。

    ある日、本棚を眺めおいるず、䞀冊の本の背衚玙に目が止たった。

    『セレネア王囜の悲しい物語』

    セレネア王囜っお、本圓にあったのかしら。

    リリアは本を手に取り、い぀もの窓際の垭に座っお読み始めた。

    そこには、セレネア王囜がか぀おずおも繁栄しおいたこず、そしおある日、囜が海の底ぞ沈んだこずが曞かれおいた。

    読み進めおいくず、「氞遠の時蚈塔」ずいう文字に目が止たった。

    どんな時も正確に、確実に時を刻む時蚈塔があったずいう。

    行っおみたい。
    その時蚈塔ぞ。

    リリアは本に曞かれた手がかりを頌りに堎所を探し、やっずたどり着いた。

    しかし、時蚈塔は海の底にある。
    そこぞ行くには、海の䞭ぞ入らなければならない。

    リリアは海が苊手で、泳ぐこずもできなかった。

    「私を手助けしおくれる人が必芁ね。それに、お金も  」

    リリアは、自分の才胜をお金にするこずを思い぀いた。

    人通りの倚い街ぞ出お、声をかけおみよう。
    そうすれば、少しくらいはお金を手にできるかもしれない。

    ずころが、リリアはずおも人芋知りだった。
    道行く人に声をかけるこずすらできない。

    私の祖先は時の番人。
    そしお、私も時の番人。

    そう思いながら立っおいるず、䞀人の少幎がリリアに声をかけおきた。

    「懐䞭時蚈が壊れおいお、時間がわからないんだ。今、䜕時か教えおくれるかい」

    リリアは時刻を教えたあず、少幎に尋ねた。

    「よかったら、その懐䞭時蚈を芋せおいただけたすか」

    「ああ、いいよ。この懐䞭時蚈は幎代物でね。代々匕き継がれおいお、僕で四代目なんだ。時蚈屋にも持っおいったけど、修理できないっお蚀われたんだよ」

    リリアは、その懐䞭時蚈にそっず觊れた。

    するず――

    カチッ、カチッ、カチッ。

    止たっおいた懐䞭時蚈が、再び時を刻み始めた。

    「うわヌ 君は魔法䜿いかい」

    「いいえ。私は時の番人です」

    「時の番人か  。ありがずう。でも今、お金の持ち合わせがないんだ。明日、この䜏所のずころぞ来おくれるかい」

    少幎は䜏所を曞いた玙をリリアに枡した。

    「ええ。でも、お代はいらないわ」

    「そりゃ困るよ。絶察に来およ。埅っおるから」

    そう蚀うず、少幎は走り去っおいった。

    次の日、リリアは教えられた䜏所ぞ向かった。

    たどり着いたリリアは、その建物を芋䞊げお驚いた。

    たるで宮殿のようだった。

    門番に案内され、長いむングリッシュガヌデンを抜けるず、少幎が笑顔で埅っおいた。

    「本圓に来おくれたんだね」

    少幎は懐䞭時蚈を盎しおくれたお瀌にず、たくさんのお金を差し出した。

    「こんなにいただけたせん」

    「僕がどれだけこの懐䞭時蚈を倧切に思っおいるのか、君は知らないからそう思うんだ。その金額でも足りないくらいさ」

    リリアは少し迷ったあず、少幎に蚀った。

    「あの  実はお願いがあるの」

    「君の蚀うこずなら、䜕でも聞くよ」

    「私は、海の底に沈んだ氞遠の時蚈塔ぞ行きたいのです。手を貞しおくれたせんか」

    少幎の衚情が倉わった。

    「氞遠の時蚈塔」

    「知っおいるの」

    「いや  。どこかで聞いたこずがあるような気がしただけさ」

    少幎は執事を呌び、海の底ぞ行くための船ず朜氎装備を甚意するように頌んだ。

    「君はなぜ、その時蚈塔ぞ行きたいんだい」

    「私のいる䞖界には、月が二぀ありたす」


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    月が二぀ある䞖界

    「月が二぀」

    「ええ。でも昔の本に描かれおいる月は、䞀぀しかないのです」

    リリアは図曞通から曞き写しおきた叀い絵を少幎に芋せた。

    そこには、セレネア王囜の䞊空に䞀぀の月だけが茝いおいた。

    「セレネア王囜が海に沈んだこずず、月が二぀になったこず。そしお、時を刻たなくなった氞遠の時蚈塔。私は、この䞉぀が぀ながっおいるような気がするのです」

    「面癜そうじゃないか」

    少幎は笑った。

    「僕も䞀緒に行くよ。その冒険の旅に参加したい。君ず䞀緒に」

    リリアは小さくコクンず頷いた。

    数日埌。

    二人を乗せた船は、セレネア王囜が沈んでいるずいう海ぞ向かった。

    海は䞍思議なほど静かだった。

    倜になるず、二぀の月が海面に映った。

    リリアは二぀の月を芋䞊げた。

    「どうしお二぀あるの  」

    その時だった。

    少幎の懐䞭時蚈が突然、音を立お始めた。

    カチッ、カチッ、カチッ。

    「リリア」

    少幎が懐䞭時蚈を取り出す。

    時蚈の針が、ものすごい速さで回っおいた。

    そしお、ある方角を指すように止たった。

    二人はその堎所ぞ向かった。

    海の底ぞ朜るず、暗闇の䞭に巚倧な圱が芋えおきた。

    氞遠の時蚈塔だった。

    海藻に芆われ、魚たちが泳ぐその時蚈塔の針は、ある時刻を指したたた止たっおいた。

    リリアが時蚈塔に近づく。

    その瞬間、少幎の懐䞭時蚈が光を攟った。

    するず、時蚈塔の扉がゆっくりず開いた。

    「どうしお君の懐䞭時蚈が  」

    「僕にもわからない」

    二人は塔の䞭ぞ入った。

    最䞊階にたどり着くず、巚倧な時蚈の歯車があった。

    すべおの歯車が止たっおいる。

    䞭倮には、䞀冊の叀い本が眮かれおいた。

    リリアが開く。

    そこには、こう曞かれおいた。

    『二぀の月が珟れし時、䞖界の時は二぀に分かれる。
    䞀぀は今を生きる時。
    もう䞀぀は、止たった過去の時。

    時の番人が氞遠の時蚈を動かす時、
    二぀の時は再び䞀぀ずなる』

    リリアは息をのんだ。

    「二぀目の月は  過去の時間」

    さらに読み進める。

    『王囜最埌の日、時の番人は氞遠の時蚈を止めた。
    王囜が滅びる瞬間を、その時の䞭に残すために』

    「だから、この時蚈塔は止たっおいる  」


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    時を止めた少女

    少幎が぀ぶやいた。

    その時、少幎の懐䞭時蚈が再び光った。

    本の最埌のペヌゞに、懐䞭時蚈ず同じ王章が描かれおいた。

    少幎は蚀葉を倱った。

    圌の懐䞭時蚈は、セレネア王囜最埌の王族が未来ぞ蚗したものだった。

    「僕の祖先は  セレネア王囜の人だったのか」

    リリアは巚倧な時蚈を芋䞊げた。

    「この時蚈を動かせば、䜕かわかるかもしれない」

    リリアは時蚈に手を觊れた。

    カチッ。

    䜕癟幎もの間、止たっおいた時蚈が動いた。

    カチッ。

    カチッ。

    しかし――。

    針は前ではなく、逆方向ぞ動き始めた。

    「リリア」

    針はどんどん速くなる。

    海の流れが逆になった。
    魚たちが埌ろ向きに泳いでいく。
    厩れおいた建物が元の姿ぞ戻っおいく。

    「止たっお」

    リリアが叫んだ。

    その瞬間――。

    すべおが止たった。

    魚も。

    海の流れも。

    少幎も。

    そしお空に浮かぶ二぀の月さえも。

    動いおいるのは、リリアだけだった。

    「私  時蚈を動かすだけじゃなかったんだ」

    リリアは初めお気づいた。

    自分は時蚈を操る少女ではない。

    時そのものを操る少女だったのだ。

    時蚈塔の針を芋る。

    セレネア王囜が海に沈む、ほんの少し前。

    リリアは時蚈の針に手をかけた。

    「この時間たで戻せば、王囜を救えるかもしれない」

    けれど、本に曞かれおいた最埌の蚀葉を思い出した。

    『過去を倉えれば、未来もたた倉わる』

    セレネア王囜を救えば、今の䞖界はなくなるかもしれない。

    少幎ずの出䌚いも。

    䞀緒にここたで来た時間も。

    すべお消えおしたうかもしれない。

    リリアは止たった少幎を芋た。

    少幎の手には、懐䞭時蚈が握られおいる。

    その時蚈だけが――

    カチッ。

    カチッ。

    時を刻んでいた。

    「倧䞈倫」

    聞こえるはずのない少幎の声が聞こえたような気がした。

    リリアは目を閉じた。

    そしお時蚈の針を、セレネア王囜が沈む盎前たで戻した。

    「時よ、動いお」

    倧きな鐘の音が響いた。

    ゎヌン。

    海が光に包たれた。

    沈んでいた建物が次々ず浮かび䞊がる。

    氞遠の時蚈塔が海面を突き抜け、空ぞ向かっおそびえ立぀。

    セレネア王囜が、長い眠りから目芚めおいく。

    人々の声が聞こえる。

    子どもたちの笑い声。

    垂堎の賑わい。

    鐘の音。

    リリアが空を芋䞊げた。

    二぀あった月が、ゆっくりず重なっおいく。

    やがお――

    月は䞀぀になった。

    「リリア」

    振り返るず、少幎が立っおいた。

    「私のこず  芚えおいるの」

    「圓たり前じゃないか」

    少幎は懐䞭時蚈を芋せた。

    「こい぀が党郚、芚えおいおくれたみたいだ」

    懐䞭時蚈は、倉わらず時を刻んでいた。

    カチッ。

    カチッ。

    リリアは笑った。

    時は戻せおも、
    䞀緒に過ごした時間たで消えおしたうわけではなかった。

    氞遠の時蚈塔の鐘が、もう䞀床鳎った。

    ゎヌン。

    それは新しい時の始たりを知らせる鐘だった。

    そしお埌に、セレネア王囜には䞀぀の物語が残された。

    海に沈んだ王囜を救った、䞀人の少女の物語。

    止たった時蚈を動かし、
    二぀に分かれた月を䞀぀に戻し、
    滅びるはずだった王囜の時を救った少女。

    人々は圌女をこう呌んだ。

    ――時を止めた少女、リリア。

    今日も氞遠の時蚈塔は、
    セレネア王囜の真ん䞭で、

    カチッ、カチッず、

    新しい時を刻み続けおいる。


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    セレネア王囜


    ※この物語はフィクションです。
    原䜜片桐みかん
    構成・掚敲ChatGPT

     
     
    ✚ごあいさ぀ ようこそ、片桐みかんの䞖界ぞ。 日々のひらめきを即興で物語や詩にしおいたす。 ここで出䌚った蚀葉が、あなたの心に小さな灯りをずもせたすように。

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