
笑ってコーヒーを飲め
息子がまだ小学生の頃のこと。
昼食を作りながら、私は少しイライラしていた。
コーヒーを飲みながら手を動かしていたけれど、
心には、もやもやが残ったままだった。
その時、息子がぽつりと言った。
「笑ってコーヒーを飲め」
思わず、口に含んでいたコーヒーを吹き出した。
「ぶっ…!」
突然の出来事に、息子は顔をしかめて
「うわ、汚い…」と一言。
そばにいた猫も、コーヒーが飛び散ったのに驚いて、
さっとその場を離れていった。
キッチンは一瞬で大騒ぎ。
でも、不思議と心は軽くなっていた。
あの時の私は、きっと
笑うことを忘れていたんだと思う。
息子の何気ない一言に、
心のもやもやが吹き飛んだ、そんな一日でした。

あとがき
読んで下さりありがとうございます。