
高速道路料金所の仕事って楽そう?【実際に働いてみて感じた事】
高速道路料金所の仕事って、正直“楽そう”に見えませんか?
実は自分も、この仕事を選んだ理由はかなりシンプルでした。
「なんとなく楽そうやな」
そう思ったからです。
給料よりも、とりあえず働きやすそうなイメージが強く、深く考えずに飛び込みました。
でも、実際に働き始めてみると、そのイメージはすぐに崩れました。
まず驚いたのが、“イレギュラー対応”の多さです。
ETCカードの入れ忘れ。 通行券の紛失。 出口の間違い。 期限切れのETCカード。 レーンを間違えて混乱しているお客様。
毎日のように何かが起こります。
しかも、高速道路という場所の性質上、対応を間違えると危険につながることもあります。
最初の頃は、何をどうすればいいのか分からず、正直かなり焦りました。
「これ本当に自分にできるんかな」
そう思った日も何度もあります。
さらに、自分が想像していなかったのが、“見えない部分”の多さでした。
高速道路はETC化が進み、一見すると「人がいらない仕事」に見えます。
でも実際は全然違います。
自動精算機も、すべて人の目で監視されています。
車種やナンバー。 運転手の動きや表情。 少しでも違和感があれば、すぐにマイクで声をかけます。
「いかがされましたか?」
そして、ETCカードの入れ忘れやトラブルが起これば、すぐ現場へ向かいます。
正直、想像していたよりずっと気が抜けません。
一方で、深夜の料金所には独特の静けさがあります。
車通りが落ち着く時間帯になると、本当に驚くほど静かになります。
その空気感は嫌いではありません。
でも、その静けさが逆に眠気を強くすることもあります。
この仕事は昼夜の継続勤務があり、勤務中は料金所で仮眠をとります。
ただ、これも最初はなかなか慣れませんでした。
「家で寝るのとは全然違うな」
と何度も感じました。
眠い時間帯に限ってトラブルが重なることもあり、「あと2時間」が異常に長く感じる夜もあります。
逆に、静まり返った深夜に突然事務所がざわつく瞬間もあります。
アナウンスが飛び交い、一気に空気が変わる。
その緊張感は、実際に働いてみないと分からないものかもしれません。
そして、この仕事で意外だったのが、“声”の重要さでした。
先日、マイク越しでお客様とやり取りした際の録音を聞く機会がありました。
そこで、自分でも驚きました。
普通に話しているつもりでも、実際には声が低く、「あー」「えー」といった無意識の言葉も多かったのです。
正直、少し恥ずかしくなりました。
それ以来、マイクで話す時は少しだけ声のトーンを上げ、余計な言葉を減らすことを意識しています。
まだまだ完璧ではありませんが、以前よりは聞き取りやすくなってきた気がします。
普段は何気なく話している“声”も、仕事になると全然違う。
これは働き始めて初めて気づきました。
ちなみに、お客様とのやり取りは、トラブル防止のため録音されていることがほとんどです。
だからこそ、言葉遣いや話し方も大切になります。
また、この仕事は年齢層が高いことにも最初は驚きました。
中心は50代〜60代。
中には70代で現役の方も普通にいます。
逆に40代が「若手」と言われるくらいです。
ただ、これだけ年齢層が高いということは、裏を返せば体力だけで押し切る仕事ではないということでもあります。
実際、慣れてしまえば重労働ばかりではありません。
でも、「楽な仕事か」と言われると、それもまた違う気がします。
覚えることは多いですし、対応には判断力も必要です。
小さなミスでも迷惑がかかるので、今も毎日必死に覚えています。
正直、まだ慣れていません。
不安やプレッシャーを感じることも普通にあります。
それでも、少しずつできることが増えてきました。
最初は焦るだけだった場面でも、少しずつ落ち着いて対応できるようになってきています。
そして、お客様から「ありがとう」と言われると、不思議と救われます。
高速道路料金所の仕事は、外から見るイメージと実際の中身がかなり違う仕事でした。
楽そうに見える瞬間もあります。
でもその裏では、常に周囲を見て、考えて、判断しています。
まだ書ききれていないリアルもたくさんあります。
これからも、この仕事で感じたことを、できるだけ正直に書いていこうと思います。
もしこれから料金所で働こうと思っている方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。