
「ちゃんとしすぎる」をやめたい。
「ちゃんとしなきゃ」と考えすぎると、手汗が止まらなくなってしまうことがある。
手を拭こうと思ってティッシュを握りつぶすと湿っぽくなるし、1回手を拭いても数分後にはまたびしょびしょになることがよくあるため最悪である。
これはおそらく、私が完璧を目指す性格であるせいだろう。
相手に嫌われないようにしないといけない。
気分を害さないように笑顔を作らないといけない。
ミスをしたら自分に責任がある。
このような考え方に連動して、手が汗でベッタベタになる。
汗自体は拭けば何とかなるため問題ない。
だが、手を何度も拭いている人を見かけたことがないし「考えすぎなのかもしれないな…」と思ってしまう。
ミス=悪だと思っている私だが、普段、周りでは想像以上にミスが許容されていると感じることが多い。
(自分で言うのもなんだが)昔の自分を振り返ってみると、どんなことがあっても受け流せていた。
ドイツに留学していたときは、「まぁいっか。なんとかなるっしょ。」で済むことが多かった。
変な人に絡まれても毅然とした態度を取れていたし、嫌なことは嫌だと言えていた。
今はそのセリフや考え自体はあまり出てこなくなってしまった。
あの時の私は一体どこへ行ってしまったのか。
そもそもどうして私はこんなに完璧を意識するようになってしまったのだろうか。
色々と考えていると、ある仮説にたどり着いた。
それは、意外と完璧さは求められないのではないかということだ。
そう考えるようになったきっかけは、動物たちの存在だ。
とある犬を見ていると、「おいで」と言われても来ないこともあるし、飼い主のことをものすごく冷めた目で見ていることもある。
あまりにも「何をしているんだこいつは。大丈夫か?」と言いたげな表情だったため、思わず笑ってしまったくらいだ。
また、偶然出会ったG(黒光りしている虫)に「来ないで!!」と言ったのにこちらへと突進してきた。
野良猫に「暑いね~、元気してる?」と言っても耳だけこちらに向けたまま寝ていることもあった。
どれだけ声をかけても耳だけこちらに向けて聞いていますよと言いたげに堂々と寝ている。
彼らは私たちの思う通りに動いていない。
だが、何も問題が起こっていない。
それどころか、失礼だとも思わない。むしろ人の話を耳だけ向けて聞ける器用さに感心するほどだ。
そんな彼らを見て、私もちゃんとしすぎなくてもいいのかもしれないと思うようになった。
何かミスをしたり、初対面の人と話すようなタイミングがあったりしても、もう少し肩の力を抜いてもいいのかもしれない。