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写真のないアルバム

    子供の頃から本はいつも手元にあるものだった

    電子書籍よりも紙の本の方が好きだ。
    気になる本があれば、買う前にAmazonのAudibleで
    少し聴いてみることもある。

    読むジャンルは特に決まりはない。
    ただ、ホラーだけは読まない。

    50になった今も心霊現象やホラー映画などは
    怖いのだ。

    お化け系でからかいがいがある人、という肩書きには、
    ひそかに自信がある。
    たいした自慢でもないけれど。

    読書の仕方も昔から少しも変わらない。
    同じ本を、時々読み返す。
    だから冊数は多くないし、
    本棚の見た目もそんなに変わらない。

    その中の一冊が、これだ。

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    よしもとばななさんの短編集。

    目次をさっと眺めて、直感でページを開く。
    電車の音がとてもいい感じで
    一駅、また一駅と区切れていく電車のリズムと、
    短編の終わりが重なる感じが、ちょうどいい。

    この読み方がしやすいのも紙ならではなのかもしれない。

    何度も読んでいるのに同じ感想にはならない
    読み響くところがそのたびに違う。

    没入感、とゆうのだろうか。

    同じ文字を読んでいるのに、広がる何かが違う。
    まるで、写真のないアルバムが、
    また少し厚くなるような感じだ。

    ページを開くたびに、そのときの自分が
    浮かんでくることもある。
    あのときはここだったのに、
    今はこの一文に立ち止まっている。

    電車が一駅、また一駅と進んでいく。
    短編もひとつ、また終わる。

    降りる駅はまだ少し先だった。




     
     
    50歳。ストレッチトレーナー。遅咲き28歳で始めたスノーボードを今も現役で続けています。 体を整えるヒントを書いています。薬膳を学びながら、内側からのバランスも大切にしています。

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