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贈り物

    あなたは贈り物をしたことはありますか?

    私は今大学進学に伴い、地元を離れ、1人暮らしをしています。
    すごく親戚の仲が良く、初中終集まっていた地元を離れ、1人で生活とするのは、初めは心細かったけど、段々と日が経つにつれ、その寂しさも薄まっていきました。

    そんなある日、自信の無い自分を何とか変えよう、なにかしなければと思い、応募したインターンの応募書類に「尊敬している人」の欄。
    私の頭に1番に浮かんだのは、「おばあちゃん」でした。その時は深く理由を言葉に出来なかったのですが、とにかくおばあちゃんが好きで、尊数している気持ちだけは確かでした。

    それから約1月後、おばあちゃんの誕生日。
    編み物に熱中していた私は、人生で初めて、おばめちゃんに贈り物をすることを決めました。おばあちゃんへの、コースターと巾着袋をつくりながら、おばあちゃんとの過去を振り返っていると、たくさんの想い出が蘇ってきました。

    その時、私が相母を尊敬している理由は、

    たくさんの贈り物をくれたから

    だと、贈り物をつくりながらふと、気づいたんです。


    もちろん、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント、そういった、物として贈り物もたくさんも貰ってきましたが、この日私が思い浮かべていたのは、活字に触れることの楽しさ、勉強することの楽しさ、挑戦することの尊さを教えてくれた、おばあちゃんの姿でした。
    私のおばあちゃんはとにかく学ぶことが大好きな人です。おばあちゃんの家にはたくさんの本があります。私は、メガネをかけ読書をしているおばあちゃんの姿が大好きです。その祖母の影響で私も読書が好きになりました。活字って素敵だな、日本語って素敵だなと思えるようになったのは、紛れもなくおばあちゃんのおかげです。
    また、おばあちゃんは未知のものを知るという学びにも目がありません。行ったことのない土地に足を踏み入れること、食べたことのないものを食べてみること、聞いたことのないような私の話す話題に耳を傾けること、このようなことを自ら行動に移す人で、その時のおばあちゃんはすごく楽しそうです。そんな姿もすごく憧れです。
    こんなおばあちゃんに憧れている私は、おばあちゃんの家に本を読みに行ったり、勉強を教えてもらいに行ったりする休日がすごく大好きです。
    これまでのそんな日々が今の私をつくってくれていて、この日々こそが私がもらった1番の贈り物です。
    相母へつくったかぎ針編みの贈り物。
    これは私にとっても

    贈り物は形に残るものじゃなくとも、日々や愛を贈れるもの

    という新たな気づきを与えてくれた贈り物になりました。

    後日、贈り物を受け取ったおばあちゃんから、お礼のメッセージが届きました。
    「あなたが色んな事に挑戦して頑張ってるのは、ばあばにとっては、感心あるのみです。それがばあばがあなたの背中を少しでも押せたんなら、嬉しいかぎりです。」
    その文章から、少しだけ私も、おばあちゃんに日々を、愛を、贈れていたのかなと、幸せな気持ちになりました。

    あなたは贈り物をしたことはありますか?
    きっと、あなたとの日々が誰かへの大切な、素敵な贈り物になっているはずです。

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     

    sana

     
     
    想いの咲く余白と生きる CVR30期

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