
Geminiに小テストの問題を作らせたら、一番助かったのは「問題作成」じゃなかった
以前から、Google ClassroomとGoogleフォームを使って、授業の復習教材を配信していました。
授業で扱った内容をもとに問題を作り、GoogleフォームにしてClassroomで配信する。
その内容をもとに、次の授業の最初に小テストをする。
そんな使い方です。
このやり方自体は、AIを使う前から続けていました。
ただ、授業が終わってから次の授業までに毎回問題を作るのは、だんだん追いつかなくなってきました。
そこで、授業で使ったプリントをGeminiに読み込ませて、
「この内容から10問作って」
と頼むようになりました。
ゼロから10問考えなくてよくなった
Geminiに問題案を作ってもらうようになると、問題を一から考える時間はかなり減りました。
もちろん、そのまま全部使えるわけではありません。
同じような内容の問題が重なっていたり、まだ授業で扱っていない用語を使っていたりすることがあります。
そういうところは、自分で削ったり、直したりします。
逆に、前の授業の感触から、
「ここは弱そうだったから、もう1問足そう」
「ここはもう十分できていたから、別の内容にしよう」
と考えることもあります。
AIを使ったから教材の質が上がった、とまでは言い切れません。
ただ、ゼロから問題を考える時間が減って、そのぶん授業の振り返りや、ほかの準備に時間を使えるようになったのは確かです。
小テストへの変換もGeminiに任せるようになった
以前、生物を教えていたときは、復習用に作った問題をもとに、穴埋め形式の小テストも作っていました。
最初は、それも自分で作っていました。
そのうち、
「この問題をもとに、穴埋め問題を作って」
とGeminiに頼むようになりました。
もちろん、こちらもそのまま使うわけではありません。
穴の位置や表現、難易度などを見て、自分で調整してから使います。
つまり、
問題のたたき台を作る。
別の形式に変える。
このあたりの下ごしらえを、Geminiに任せるようになっていきました。
今は、Googleフォームを作るところまで任せている
今は化学を中心に教えています。
Googleフォームは、定期考査前の学習や長期休業中の課題などにも使っています。
授業プリントなどをGeminiに読み込ませて問題案を作らせるやり方は、今でも続けています。
ただ、最近いちばん大きく変わったのは、その先です。
以前は、Geminiが問題を作ったあと、
問題文をコピーする。
Googleフォームに貼る。
選択肢をコピーする。
また貼る。
次の問題へ進む。
という作業を、全部自分でやっていました。
10問、20問と増えてくると、これが意外と面倒です。
そこで今は、Googleフォームを作成するためのGASもGeminiに作ってもらうようになりました。
GASはGoogle Apps Scriptのことです。
私はGASを自分で書けるわけではありません。
Geminiにコードを作ってもらい、それをApps Scriptに貼り付けて実行します。
すると、Googleフォームが作られます。
今のところ、これが一番助かっています。
一番助かったのは、「問題を考えてくれること」ではなかった
Geminiを教材作りに使い始めたころは、
「問題を考えてくれる」
ことが一番便利だと思っていました。
でも、使い続けてみると、私の場合は少し違いました。
問題案を作ってもらえるのも、もちろん助かります。
でも、それ以上に、
AIが作った問題を一つずつGoogleフォームへ移す作業がなくなったこと
のほうが、実感としては大きかったです。
考える必要のない単純なコピペ作業に時間を使わなくてよくなりました。
そのぶん、
「この問題は本当に必要か」
「このクラスでは、どこを確認したいか」
と考えるほうに時間を回せます。
ただ、Geminiはたまに余計なことをする
便利になったとはいえ、毎回きれいにいくわけではありません。
たとえばGeminiに、
「Googleフォームに使える形にして」
と頼んでいるのに、なぜか勝手にアプリのようなものを作ってしまうことがあります。
欲しいのは、Apps Scriptに貼り付けて使えるコードだけです。
それなのに、
「できました!」
という感じで、別のものが出てくる。
そこで、
「違う。アプリじゃなくて、Googleフォームを作るGASにして」
と、また作り直してもらう。
これを毎回やると、さすがに少し面倒です。
Google ClassroomやGoogleフォームを使う以上、Geminiに頼る場面は多いので、
「もう少しこちらの意図どおりに動いてくれればなあ」
と思うことはあります。
最後に判断するところは、自分で残す
問題案もGemini。
穴埋め問題への変換もGemini。
Googleフォームを作るGASもGemini。
こう書くと、かなり任せているように見えます。
でも、最後に見るところは自分で残しています。
似たような問題が重なっていないか。
まだ教えていない用語を使っていないか。
今の授業で出してよい内容になっているか。
ここは必ず確認します。
Geminiはプリントの内容を読むことはできます。
でも、
「このクラスではここが弱かった」
「ここは思ったより理解できていた」
という授業中の感触までは分かりません。
そこは、授業をした自分が判断するところだと思っています。
AIに任せたいのは、「考えること」だけではなかった
今回の使い方を振り返ると、Geminiに問題を作ってもらったこと以上に、
繰り返しの単純作業まで減らせたこと
が大きかったように思います。
問題のたたき台を作ってもらう。
形式を変えてもらう。
Googleフォームにするためのコードを作ってもらう。
そして私は、最後に中身を確認して、必要な調整をする。
今のやり方が完成形だとは思っていません。
もっと簡単な方法があれば変えるでしょうし、別のAIのほうがうまくできるなら、それも試すと思います。
ただ今のところ、
AIに何を考えさせるかだけでなく、どの単純作業を手放せるかを考える。
それが、私の教材づくりではかなり役立っています。
