
ファミコンの洗礼
私、子どものころは父にゲームをさせてもらえなくて、ファミコンを触ったことがないんです。
ファミコンのゲームを初めてプレイしたのが高校生のときで、マザー1&2というゲームボーイアドバンスのソフトで遊びました。
でも移植版はその当時の後継機で遊びやすいように改良されていたりするので、きっとファミコンにカセットを入れて遊ぶのとは少し違っているのでしょう。
そうして時が過ぎ、なんとまたファミコンのゲームを遊ぶことになりました。
私がずっと遊んでみたかった神宮寺三郎シリーズ、その最初の5作品がPSのソフトで出ているというじゃありませんか。
PS作品から始めてもよかったのですが、できるならやっぱり最初からやりたかったのです。
とはいえPSに移植されているのですから、それなりに遊びやすいだろうと思って軽い気持ちで始めました。
ワクワクしながら1作目の新宿中央公園殺人事件をプレイ。
オープニングも何もなく、神宮寺三郎はどこか広いマップの上にポツン。
何をすれば…?と周りのキャラクターに話を聞いてみても特に何も起きず。
事務所に帰れそうだったので向かってみると、そこには熊野警部がきており、殺人事件が起こったが犯人が全くわからないので協力して欲しいと話しています。
詳しい話を聞こうとしたら、なんと開始5分でゲームオーバー!
警部にアリバイを聞いたら私を疑うのか!君にはもう頼まん!と怒って帰ってしまったのです。
いや、私は熊野警部が怪しいと思ったわけじゃないんだ…一番上から選択肢を選んでいただけなのに…
唐突過ぎてぽかんとしてしまい、そしてすぐに笑いがこみ上げてきました。
な、なんじゃこりゃー!?
これがファミコンかぁ、とまさに洗礼を受けた気持ちでした。
そして途中でゲームをやめて再開しようと思いゲームを立ち上げたら、「ソウサ サイカイ」が選べない!
十字キーの下を押しても何の反応もありません。
なんで?と思いしばらく格闘していましたが、もしやと思いセレクトボタンをポチ。
…なるほどー!セレクトってこういうことか!!
PSのゲームに慣れていた私はポーズ画面を出すためのボタンとしか思っていませんでした。
セレクトとスタートのボタンにこんな意味があったとは。
カモメくんは子どものころにファミコンで遊んでいたので聞いてみると、
ファミコンのゲームは容量の関係でそんなに多くのことを詰め込むことができないため、情報も少ないし難易度もとても高いものが多く、理不尽に終わってしまうなんてことはざらにあるということでした。
そして子どもは所持金に限りがあるのでカセットを友人同士で貸し借りして使っていて、説明書もなしで遊んでいたことも多かったのだとか。
ゲームアーカイブス版は説明書がない(見れるものもある)ので、私も操作が分からないながらもいろいろなボタンを押してみたり、片っ端からキャラクターに話しかけて選択肢をしらみつぶしに選んでみたり、そのおかげでゲームオーバーになったり、めげずに何度も何度も遊んで当時の子どもはこんな気持ちだったのかなぁと少しだけ体験できた気分です。
今は技術の向上でゲームは映像も映画かと思うほど綺麗になりましたし、ある程度道しるべがあってプレイヤーが何をすればいいのかわからなくて途方に暮れるということもあまりなくなったかと思われます。(ゲームによるけど)
そして手詰まりでもわからないことはネットですぐに調べられます。
そう思うとレトロゲームは最新のゲームに比べて見劣りするように感じられるかもしれません。
でも決して手を抜いて作られているわけではなく、その時にできる最善のことを尽くして作られたものはやっぱり最高で、急にゲームオーバーになっても、救済措置がなくても、操作やシステムが不親切でも。
そこがレトロゲームにしかない良さだと感じました。
でもやっぱり、どうしてもわからなくなったらネットで調べちゃうなぁ。
当時の子どもにはなりきれない私でした。
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