
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第16番 ルイジャ (Sinfonia No.16, 1763)
交響曲第16番は、作曲年代が不明であり、モルツィン家時代のものとする説とエステルハージ家時代のものとする説があります。1763年とする説はエステルハージ説ですが、その根拠は第2楽章にあるチェロ独奏はエステルハージ家時代の特徴であるということらしいです。音楽史的な分析です。
ハイドンさんのエピソードを一つ紹介します。
ハイドンさんは、モルツィン家時代に、マリア・アンナ・ケラー(Maria Anna Keller)さんと結婚するのですが、彼女はハイドンが以前に恋をしていたテレーズという女性の妹さんだそうです。マリアさんとの結婚はモルツィン家での楽長の地位を確かなものにしたということなので、そのような利害関係から結婚したのかもしれません。マリアさんとの結婚生活では、子供もできず、不幸だったと言われています。ハイドンさんは、エステルハージ家に移ってからは、同家のお抱えの歌手ルイジャ・ポルツェッリ(Luigia Polzelli)夫人と子供を儲けたらしいので、モルツィン家時代とエステルハージ家時代では、ハイドンさんのプライベートの面が相当違っていたのではないかと思います。
交響曲第16番変ロ長調(Sinfonia No.16 B Dur, Hob.I:16)
第1楽章 Allegro 3拍子で、弦楽器が単純なメロディーとランニングするメロディーを分担して奏でるのが印象的です。
第2楽章 Andante エステルハージ家説を根拠付けるチェロの優美なソロがあります。ただソロといってもオクターブで同じ旋律をヴァイオリンが弾いています。
第3楽章 Finale. Presto ユーモアたっぷりで上機嫌な楽章です。
おなじみになってきたマックス・ゴバーマンさん指揮ウィーン国立歌劇場オーケストラの演奏です。
このマックス・ゴバーマン盤のソニーのCDは、新しくリマスタリングされているそうです。
(by R)