
本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第52番 運命 (Sinfonia No.52, 1772)
交響曲第52番も自筆譜がなく、作曲年代がはっきりしませんが、1772年の「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」時代のものと考えられています。ハイドンの研究家ハワード・チャンドラー・ロビンス・ランドン(Howard Chandler Robbins Landon)さんによると、「ベートーベンの第5交響曲ハ短調の祖父であり、これも数学的な正確さと極めて簡潔な方法で作成された」交響曲です。
ハイドンさんの疾風怒濤時代に作曲された短調の交響曲は、この第52番のほかは以下の4曲です。
疾風怒濤時代の前に作曲されたと考えられている短調の交響曲が、第34番と第39番の2曲です。
交響曲第52番ハ短調(Sinfonia No.52 c moll, Hob.I:52)
第1楽章 Allegro assai con brio ベートーヴェンの運命交響曲の登場を予感させる楽章です。
第2楽章 Andante 穏やかに始まりますが、時折短調を含んだ嘆きのアタックが紛れ込みます。
第3楽章 Menuetto & Trio. Allegretto ハ短調のメヌエットにハ長調の同じ音型のトリオが挟み込まれます。
第4楽章 Finale. Presto まさに疾風のような楽章です。
シギスヴァルト・クイケン(Sigiswald Kuijken)さん指揮ラ・プティット・バンド(La Petite Bande)の演奏です。
岸本祐有乃さん指揮ヨーゼフ室内管弦楽団の演奏です。
ブレンダン・マクブライエン(Brendan McBrien)さんが弦楽だけにアレンジしたバージョンで、アメリカ・マサチューセッツ州にあるリバース・スクール音楽院(The Rivers School Conservatory)のオーケストラによる演奏です。
(by R)