
秘めた青い春
これは私の過去の話
同性の友達がいた
ダンスが上手すぎる
気が合う
高校で出会い、意気投合
お互いの恋人との関係を応援し合う
2人で漫画も一緒に描く
2人で旅行にも行く
大学まではそのまま仲良し
その子のお母さんが「高校生の時の友達は一生の友達」って言葉をよく言っていたみたいで、それをその子がよく言ってくれていた
大学3年生あたりから、連絡が取れなくなった
成人式の日も、なんだか様子がおかしかった
その日は会う約束をし損ねて、友だちを通してあなたに会いたかったと話してもらい、向こうも私に会いたかったと言ったよう
その子のInstagramには、私に会いたかったという文面での投稿があった
ただその後、関係が途絶えた
ラインはブロック、インスタもブロック、漫画の共同アカウントも動かなくなった
周りの友だちも「?」と言ってくれるような感じだった
じわじわと嫌な雰囲気を味わい、パッと離れてしまった
私に悪いところがあったのかもしれない
当時の彼氏さんが私のことを好きではなかったのかもしれない
そもそも私のことがなんだかイヤになったのかもしれない
ただ、その時が来るまでは、ずっと安心できる自慢の親友だった
何もなく、突然に関係が絶たれた
比べるつもりじゃないけれど
私は10年付き合った彼氏と別れた時より、社会人になって思わせぶりでフラれた異性より、この子との関係が途絶えたことがとても人生のなかで大きいものになってる
回復しているけれど、たまに思い出す
なんだかたまに胸がきゅっと痛い
同性だからこそ、永遠だと思っていた
綺麗で明るくてまぶしい存在だった
漫画も30ページくらいを一緒に描ききったので、しんどさも共有していた
あの時間はなんだったんだろうと泣いた日もあった
高校生から大学生途中までという短い期間の関係
今思うと、とても短い
ただ、その時はとびきり毎日が充実していて、ゆっくりと進んだようにも感じたし、瞬くようにあっという間に過ぎていった気もした
人と人を比べるのは好きじゃないけど、どう考え直してもやっぱり大事な存在だった
私の憧れ
小学生の頃の話
同じクラスにダンスを習っている友だちいて、可愛いしかっこよかった
だから私もダンスを習いたかった
ただ、当時は家の近くにダンス教室がなく断念
役所が運営しているような、夏休みだけ開催される無料のダンス教室に通った
イベントのオープニングを踊れるということで、夢中になって練習した
そこのステージで踊ったことが、とても楽しかった
今でも親には少しの期間だけでも習わせてくれたことに感謝している
小学生の高学年になると、そのダンスを習っている子と、私と、もう1人の友だちと3人でオリジナルのダンスをクラスで披露した
なんでその3人だったかは覚えていないけれど、可愛い振り付けだったので今でも少し覚えている
それと、小学生の時に私は親に漫画を禁止されていた
小学3年生くらいの時に解禁されたので、そこから漫画にはまっていった
その時に読んだダンス漫画が今でも好き
キラキラしている感じが、そして努力して踊れるようになる姿がとってもまぶしくてかっこいい
その時期からダンスへの愛は着実にあったように思う
中学校にはダンス部がなく、別の部活へ
高校生になると、お菓子を作る文化部に入った
その高校生の一時期、狂ったように踊った
K-POPにはまったのもあるし、文化部なのに体育祭でダンスリーダーの1人になったのもあって、とても充実していた
この時、高校から出逢った親友は輝くダンサーだったよ
ダンスを習っている子はたくさんいた
その中でも、なんだかとびきり、ひとり
その子の、動きを溜める感じとか、なめらかに動いていく様子とか、ずっと眺めていられるようだった
ヘタッピながらもダンスが好きな私は、俄然無我夢中でその子と仲良くなるし仲良くした
共通点の漫画とオタク部分
小学4年生から漫画家を意識し初めて、小学6年生で1つ作品を投稿した
当時は徹夜の概念があまりなかったけど、初めて徹夜した
大好きな音楽を聴きながら作業していたけれど、途中から集中しすぎて音が聞こえなくなった
その後も何年かに1度、出版社に漫画を投稿している
投稿結果は良いものではないけれど、なりたい夢に向かっていくのは、苦しさがあっても好きだった
そこで高校生になる
その親友との出逢いは、私にとって奇跡に近かったのかもしれない
絵の上手な子だった
当時私は男の子が上手く描けなかった
男の子より、女の子を描く方が好きだった
その子はどちらも描けて、そして魅力あるキャラクターを描いた
当時、私は話を作ることが好きだったので、私が話を書くことになった
また、小学生の頃からアナログのつけペンを使っていたので、ペン入れが好きだった
得意なものを役割分担することになって、それがまた楽しかった
私はストーリー、ペン入れ、トーン貼りなどの仕上げ
親友はストーリーの確認、メインのイラスト、トーン貼りなどの仕上げ
表紙はカラーで描いてくれた
今でも優しい色合いを鮮明に覚えている
一緒に漫画を描いて、完成させた
結果は確かB賞
この結果は2人で受け止めた
上手くいかなかったという、いい思い出として
そして、私たちは好きなものが似ていた
古典や昔の歴史が好き
LINEのひとことを誰か昔の人の和歌にして、返歌を書いたりしてたな
ロマンあるものが好き
それと、やっぱり流行りの漫画が好き
当時、好きになった漫画作品が同じで、コスプレをしてUSJに行ったこともあった
フィーリングがなんとなく近かった
それからもイラストを描いた手紙を渡し合うような、仲良しの関係だった
私を特別扱いしてくれるような子だった
今はその子のイラストは1つも持っていない
イラストや漫画になにも罪はないけれど、やはり思い出すきっかけになるもの
思い入れのあるもの
だから削除したり捨てたりした
それでも、その子が描いたイラストは今でも脳裏に浮かぶ
私の青春と感じた事
今は思う、それは学生時代の青春だったんだと
だからなくなってしまうのが悲しい
築き上げたと思ったものが崩れていくのが辛い
痛くもあった
ただ今回、私の青春に思うところとたくさん重なっているのかと納得
ダンスがしたかった、キラキラ輝きたかった、大切にしている考え方や価値観、漫画を一緒に描いたこと
同性だから仲良しなのは永遠だと思っていた
そして、そのかけてきた時間や心の安心感
私の大事な、熱を持った一瞬一瞬だったんだとわかった
今までは無理に思い出さない!という気持ちだったので、写真も全て消していた
ただ、動画は残していた
これは2つあって、どちらもダンス動画
大学生の時にその子のダンスサークルの発表会を観に行った
その時のキラキラの動画ひとつ
そして、高校生の時に同じ曲で違う振り付けを踊った動画ひとつ
ダンス動画として、とても感動していたこともあり保存していた
やっぱりその人は輝いていて
ただ、27歳になってようやくお別れした
それは私がダンスを始めたことに繋がる
大人になってスタートした
クラスの中で、もれなく一番踊れない
文字通り初心者
だからこそ他の人を見る!観察する!分析する!
そして、踊る、脳内でも踊る、リズムをとる、研究する!
やってみると、楽しい
できないことの方が多すぎるけど、ずっとやりたかったんだなとわかる充実感を毎週味わっている
最後に
その経験があるから、私は少しのことでは挫けない
誰よりもポジティブでいて、その明るさを誰かに回していきたい
そして
この思い出やその人は
大事にしていい
たまに思い出してもいい
私の大切な記憶で青春だから
私の中には、いい思い出だけが記憶に残っている
たぶん、その子は今も幸せだろうな
そして私も幸せよ
おまけ
私は今でも漫画家を目指している
なかなか諦めが悪いと思うけど、やりたい気持ちが強いから心のままに動いている
ダンスだって、私の大事なものだから活かすよ
物語を描くためのタネにするよ
漫画を諦めない
自分との勝負だから、日々もっと描いていくよ
強く
明るいままに
そして、その人へ
気持ちを目一杯込めて
私の青春に現れてくれてありがとう
有野まみ