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初めてYouTubeの収益が入った日の話

    宮水さくら 麻雀YouTuber



    ある朝、スマホに届いた一本の通知で、私は泣きそうになった。

    「Google AdSenseより お支払いが完了しました」

    金額にして、16,068円円。
    その金額を見て、跳び上がって喜ぶようなことはしなかった。ただ、静かに画面を眺めて、それからゆっくり深呼吸をした。

    “本当に、お金になったんだ…”

    たったこれだけのことで、世界が少し違って見えた。


    「YouTuberになる」なんて、最初は冗談だった


    私はもともと、麻雀プロとして活動していた。牌を握る時間は大学人生の中で最も長かった。でも、あるときふと考えてしまった。

    「麻雀を続けて、10年後、私はどうなっているんだろう?」

    麻雀が好きなのは間違いなかった。でも、それを“仕事”として続けていくことに、どこか不安を感じ始めていた。麻雀プロや麻雀について発信してるひとは沢山いるけど、麻雀だけで食べていくのはとてもシビアな世界でもある。
    私はその狭間で揺れていた。

    そんなとき、何気なくYouTubeを見ていたら、麻雀の実況動画に出会った。画面の向こうで、誰かが牌を語り、楽しそうにトークしている。しかも、コメント欄にはファンがいて、熱量がある。

    「これ、もしかして…めちゃくちゃ面白いかも」

    そこからは早かった。iPhoneを用意して、学生マンションの部屋でこっそり撮影を始めた。編集なんてやったこともなかったけど、見よう見まねでやってみた。出来は最悪。音声も途切れる。喋りも棒読み。でも、自分で作った最初の動画をアップロードしたときのワクワク感は、今でも忘れられない。

    最初は全然見られなかった


    当然ながら、最初の再生数は悲惨だった。

    「動画を上げれば、誰かしら見てくれる」そんな甘い考えはすぐに打ち砕かれた。再生回数は一桁、二桁。コメントゼロ、いいねゼロ。
    それでも、私はなぜか楽しかった。試行錯誤の連続だったけど、ゼロが一になり、一が十になっていく感覚が嬉しかった。

    私が意識したのは、“ただの対局動画”ではなく、“ストーリーのある麻雀動画”を作ることだった。私の思考や感情、迷い、喜び、すべてをそのまま乗せて、あえて未熟さもさらけ出した。

    ありがたいことに、そんなスタイルに共感してくれる視聴者が少しずつ現れた。YouTubeの通知でコメントが来るたびに、ドキドキしながら開いたのを覚えている。


    収益化の条件と、その壁


    YouTubeで収益化するには、2つの条件を満たさなければならない。
    1. チャンネル登録者数 1000人
    2. 過去12ヶ月の総再生時間 4000時間

    この2つは、思っていた以上に高いハードルだった。特に、総再生時間の方が地味にキツい。再生されてもすぐ離脱されればカウントされないし、10分未満の動画ばかりでは稼ぎにくい。

    「編集して、収録して、告知して、ようやく再生が50回…」
    そんな日々が何ヶ月も続いた。辛かった。見てもらえないことがこんなにも精神的にくるなんて、想像してなかった。

    だけど、やめようとは思わなかった。不思議なことに、「この先にきっと何かがある」と信じていた。今思えば、それは自分の人生で初めて“本気で続けたい”と思えたことだったのかもしれない。


    登録者1000人達成の瞬間

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