
エッセイ『恐怖』
ディズニーとかユニバで、高いところから、いっきに下へ降りるアトラクションがある。
僕は、それが大好き。
落ちる瞬間の、体がふわっと、宙に放り出されたかのような、浮遊感。
セーフティーバーをしているのに、もしかして死ぬ?と、思って、バーをぎゅっと握りしめる、恐怖感。
終わったあとの、心臓がバクバクと鳴り響き、血液が体中を駆け巡る、生存感。
これらすべての感覚が、僕には、たまらない。
特に、恐怖感は、病みつきになる。
死ぬかもしれないという恐怖は、心臓を鷲掴みにされるような感覚と似ている。
自分の心臓が、あとわずか数ミリの力で、ぷちゅっと潰されるかのような、他者に生殺与奪の権を握られているかのような、まさに、死と隣り合わせの状態。
そのとき、人は、本能的に生きたいと思う。
思うのではなく、体が勝手に、生きようとする。
死ぬという恐怖から、なんとかして抜け出そうとする、本能的な生の力に、僕は、いつも、高揚しているのだろう。
ご精読ありがとうございました。
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