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【アニメ脚本】N.O.R.A. — 1.0 囜内線 — 第1話「金のチンチラず黒い猫」


    あなたの「䌚いたい」が、
    この囜を照らす電力むンフラになる


    あらすじ

    資源が枯枇し、移動が制限された䞖界。「誰かに䌚いたい」ずいう喪倱感を幻圱で満たし、その想いを電力ずしお搟取するシステム『N.O.R.A.』。
    その闇に觊れ暗殺された母の真実を远う王子アヌトスは、䞖の䞭の欺瞞を冷笑するバヌテンダヌ・ノァロを匷匕に巻き蟌み、危険な共謀ぞ身を投じる。

    ——第1期党24話クラむマックス
    二人はシステム茞出レセプションを朰すべく、テロをバグに停装する。だが䜜戊は倱敗。ノァロは党責任を被り謎の爆炎ず共に姿を消す。混乱の䞭、避難するアヌトスの口角は盞棒の生存を確信し密かに䞊がっおいた。

    ——そしお、物語は『2.0 囜際線』ぞ
    しかし政府は反逆を「旧匏のデモ」ず嘲笑い、完党支配を敷く次䞖代版『2.0』の茞出を宣蚀する。物語は混沌の第二郚・囜際線ぞず加速する。

    䌁画抂芁

    タむトル『N.O.R.A. — 1.0 囜内線 —』
    ゞャンルダヌクファンタゞヌ・ディストピアSFサスペンス・スキンファンタゞヌ
    想定枠30分テレビアニメ党24話・2クヌル想定深倜23時台枠
    キャッチコピヌあなたの「䌚いたい」が、この囜を照らす電力むンフラになる
    テヌマ小さな情が、䞖界を揺るがす
    ——䞖界を揺るがす倧きな歪みは、い぀だっお僅かなズレの連鎖で、その䞀぀ひず぀は個人の情からできおいる
    䞀蚀むメヌゞ
    モンスタヌズ・むンク×カむゞの地䞋垝囜×ディズニヌのパヌク
    応募圢匏脚本圢匏


    本線 第1話「金のチンチラず黒い猫」



    本線アバンAパヌト

    ■王の執務宀・前昌
    重厚な䞡開きのドアず廊䞋。
    䞀切の物音を拒絶するような静寂。
    窓倖の晎倩ずは裏腹に、照明の萜ちた宀内は冷たく青ざめたトヌン。


    ■同・宀内昌
    オヌシャンブルヌの封筒を持぀少幎の手元。
    気品挂う掗緎された手぀きでひっくり返し、衚裏を確認する。
    音もなくスッず䞭の手玙を取り出す。
    琥珀色の瞳。静かに文面を远う。
    目線を、右斜め䞋ぞ。
    机の深い匕き出しの䞭。宛名が曞かれ蝋封された封筒、曞きかけの手玙、䟿箋、封筒が乱雑に積たれおいる。
    手玙ず封筒を攟す。机の䞊には重厚な灰皿。べっずりず唟液が぀いた倪い葉巻から、ひず筋の煙が立ち昇っおいる。その暪に、手玙がパサリず萜ちる。
    手玙のアップ。

    The Blue Lagoon Galaブルヌ・ラグヌン・ガラ
     䞉幎に及ぶ静かなる実蚌を終え  
       3月21日  ドレスコヌドオヌシャンブルヌ

    カメラ、手前からゆっくりず匕く。
    広い宀内。
    怅子の暪に䜇んでいる少幎の姿。
    机の䞊の葉巻の煙盎前たで誰かがいた痕跡がゆらゆらず昇っおいる。
    窓からの晎倩のからっずした明かりが、肩に小さな猛犜を乗せた少幎の姿を逆光で包み蟌んでいる。
    背を向けた、少幎ず䞀矜のシル゚ット。少幎の芖線の先は窓の倖の秋空。
    少幎は感情なく小さく぀ぶやく。

    少幎「  マグノリアの開花  か」

    䞋ろした手。
    指が䞀本ず぀、ゆっくりず折りたたたれおいく。
    最埌に、関節が癜くなるほどの匷さで、ぐっず握りこたれる拳。

    握りきった瞬間、パツンず暗転。音が遮断される


    ――タむトルむン N.O.R.A. — 1.0 囜内線 ヌ ――


    ※タむトルが消え、背景が黒から埐々に藍色に移り倉わる

    ――テロップ「――半幎埌、3月」


    ■ティルミア王囜・党景倕
    深く柄んだ藍色の東の空。
    そこを滑空しおいく、小柄で矎しい猛犜——コチョりゲンボりの『レディ』。
    颚を切る圌女の鋭い芖界鳥瞰芖点の県䞋で、フィペルドの険しい山頂が倕陜を济びお黄金色に茝いおいる。
    レディの芖界がゆっくりず空から滑り降り、北偎ぞず広がっおいく。

    巚倧な赀レンガの壁に守られた王郜の党貌。
    海岞線に倕日が沈みかける䞭、䞊局の王宮から䞋局の街䞊みぞ向かっお、ぜ぀り、ぜ぀りずオレンゞ色のガス灯が波王のように灯りはじめる。

    芖点がさらにゆっくり倧きく旋回し、倕日を背にしたラッパ型の湟党䜓を映し出す。
    手前には赀レンガの王郜。
    その奥、倖海ぞ向かう湟の䞭倮には、地熱の深い湯気に煙る孀島『サノァルティオ砊』のシル゚ットが浮かび䞊がっおいる。
    干朮によっお海面から姿を珟した『赀レンガの朜氎道路』。
    そこを行き亀う人々の小さなランタンの灯りが、光の道ずなっお砊ぞず繋がっおいる。


    ■䞭局区・高玚パブの倖芳倕
    ガス灯が灯り始めた、ノィクトリア朝様匏の矎しい赀レンガの街䞊み。
    フロックコヌトにシルクハット姿の玳士や、豪奢なバッスルドレスに身を包んだ淑女たちが、談笑しながら行き亀っおいる。

    その通りに面しお建぀、赀みがかった重厚な朚匵りのパブ。
    粟緻な゚ッチングガラスの窓からは暖かな光が挏れおいるが、入り口の重いオヌク材の扉は閉ざされおいる。
    店舗の䞭では、開店準備に远われるスタッフの人圱が動いおいる。
    真鍮のよく磚かれたドアハンドル。街のガス灯の光を反射しおいる。
    そこに添えられる、しなやかな手。
    カラン、ずドアが開く。


    ■同・店内倕
    コヌトの䞋に䞊流のパヌティの絊仕服を着た、ノァロが入っおくる。
    艶やかな黒髪に、長いた぀毛。バランスの良い肢䜓。
    その堎にいる者の芖線を奪うようなハッずするほどの矎少幎。
    だが、その瞳には呚囲を冷ややかに芋透かすような透明な光が宿っおいる。

    ノァロ「ただいた戻りたした。――オヌプン準備を進めおいただき、ありがずうございたす」

    ダット、カりンタヌに座り、開店準備をサボっおいる。
    ノァロぞ嫉劬に満ちた芖線を向ける。
    持っおいた垃巟をカりンタヌに抌し付けるようにしお、ゆっくりず立ち䞊がる。

    ダット「おうおう、うちの皌ぎ頭が垰っおきたよ。今日は衚からお出たしずは珍しいじゃねぇか」
    ノァロ「ダットさん、おはようございたす。今日出勀だったんですね」
    ダット「出勀じゃ悪いかよ。『俺の足を匕っ匵るな』っおかさすがだね〜。この店舗でいっっっちばん䞋っ端のクセに、䞊流のプラむベヌトパヌティに指名されるくらいですものねぇ」
    ノァロ完璧な営業スマむルで「ありがずうございたす。䞻催者のフェルディナンド䟯爵様からも、所䜜が矎しいずお耒めいただきたした」
    ダット「うっわぁさぶっ自慢かよ」
    ノァロ「  すべおは、ダットさんの真䌌事ですが」
    ダット「  えっ」
    ノァロ「僕には到底手の届かない  ダットさんの仕草を真䌌ただけです。僭越ながら、その旚を䟯爵様にもお䌝えしおしたいたした。『次回はぜひ、そのダットずいう者を』ず、いたくご所望でしお  」
    ダット「ほ  本圓か」
    ノァロ申し蚳なさそうに芖線を萜ずし「はい。ですが、ダットさんは恋人ずの時間を䞀番倧切にされおいる。これ以䞊ご倚忙にさせおしたうのは、出過ぎた真䌌だったず反省しおおりたす  」
    ダット「たっ、たぁ、俺が優秀なのが悪いんだからさ  」

    ダット、ネックレスのロケットを開き写真を確認する。
    䞡手でそれを握りしめ、くるくるずステップを螏み始める。

    ダット「あぁ愛しのリリア。しばらくは忙しくなるけど、これは愛の詊緎なんだよ。僕らの愛がこの囜を照らすのさ」

    オヌナヌ「なんだなんだ。ずいぶん発電しおる奎がいるな」

    厚房からカりンタヌ内偎にオヌナヌが珟れる。

    ノァロ・ダット・呚囲のスタッフたち「オヌナヌ、おはようございたす」
    オヌナヌ「あぁ、おはよう」
    ダット「オヌナヌ俺、フェルディナンド䟯爵から指名が入りそうですっ」

    ダット、カりンタヌのテヌブルに手を぀き前のめりになる。

    オヌナヌ「お、ダット。よかったな」

    ダット、ネックレスのロケットにキスをする。
    ペンダントを胞元で握りしめ、たたくるくるずステップを螏み始める。

    ダット「きっずリリアもわかっおくれる。䌚えない時間が僕らを育おるのさ」
    オヌナヌ「おいおい、そのぞんにしおおけ。店の電食がみんなピンク色になりそうだ。」

    オヌナヌ、堎の空気を切り替えるように声を匵る。

    オヌナヌ「さおそろそろオヌプンだ。みんな、準備を進めおくれ」
    ノァロ・ダット・スタッフたち「Your will.埡意に」

    スタッフたちが䞀斉にそれぞれの配眮ぞず散っおいく。
    オヌナヌ、カりンタヌからフロアぞ出おくる。
    ノァロ、ドア入口からオヌナヌのいるフロアの方ぞ。

    ノァロ「オヌナヌ。フェルディナンド䟯爵様の件は滞りなく」
    オヌナヌ「あぁ、お疲れさた。長時間劎働になっお悪いな」
    ノァロ「いいえ、僕には仕事しかないんで。では、着替えおきたす」
    オヌナヌ「おい、ただ地䞋倉庫䜿っおるのかスタッフルヌム䜿えばいいのに」
    ノァロ「䞋局に垰るには、あそこが䞀番郜合がいいんですよ」
    オヌナヌ「そんなもんかね」

    ノァロは軜く䞀瀌しお、身を翻そうずする。

    オヌナヌ「あヌヌヌそれから、ノァロ。ダットを転がすの倧抂にしおおけよ。あい぀繊现なんだから」
    ノァロ「䜕のこずでしょう」
    オヌナヌ「たぁ、いい。今日も頌んだよ」

    ノァロ、右手を巊胞に添え、無蚀のたた優雅に䌚釈する。
    わずかに芖線を萜ずしおいたのは䞀瞬のこず。
    顔を䞊げた刹那、ノァロは党おを芋透かしたような芖線を䞀床だけオヌナヌずぶ぀け、唇の端に埮かな笑みを浮かべる。
    そのたた、コヌトを翻す流れるような足取りで、カりンタヌの暪の隠し扉を開け、消えおゆく。
    オヌナヌ、その埌ろ姿を芋送り、小さく肩をすくめおぜ぀りず぀ぶやき苊笑。

    オヌナヌ「  盞倉わらず、食えないねぇ」


    ■同・店内倜
    ――賑やかで軜快なクラシックのBGM。
    店内は䞭流階玚の玳士淑女で満垭になっおいる。吹き抜けの倩井に笑い声ずグラスの觊れ合う音が響く。
    ダヌクりッドの重厚なバックバヌ食り棚。電球色の枩かい光を反射し、矎しく䞊ぶ酒瓶のアップ。
    その䞭でひずきわ艶やかに光を攟぀定番酒『マグノリアの蕟』のボトルぞ、滑り蟌むように䌞びおくるしなやかな手。

    流れるような手぀きでグラスに氷ず琥珀色の酒、トニックりォヌタヌを泚ぐノァロ。
    その矎しい手元を芋ながら、カりンタヌに䞊んで座る玳士たちが愚痎をこがしおいる。喧隒の䞭、その䌚話だけがクリアに聞こえる。

    管理職「――党く、最近の䞋の連䞭家畜はだらしねぇな。接続の刺激に慣れやがったのか、発電効率が萜ちおお䞊がピリピリしおるぞ」
    管理職「仕方ねぇよ。あい぀らは『䌚いたくお堪らない』っお飢えさせおおくのが䞀番いい電力を出すんだ。生かさず殺さず、逌接続をチラ぀かせお焊らすくらいが䞁床いいのさ」
    管理職「党くだ。䞊の連䞭は優雅に『本物』ず䌚っおるっおのに、俺たちは毎日、家畜のケツを叩く仕事だ。やっおられんよ」

    ノァロ、ラむムの皮ピヌルを指先で軜く捻る。
    二人の前に完璧に矎しいカクテルを静かに差し出す。
    その顔には完璧な営業スマむル。

    ノァロ「お埅たせいたしたした。『マグノリア・トニック』でございたす。日々、王囜の光を支える皆様の脳の疲れを、少しでも癒やせたすように」
    管理職「おお、盞倉わらず気が利くな、ノァロ。お前のカクテルは、䞊流の儀匏なんかよりよっぜど極䞊だよ」
    ノァロ「もったいないお蚀葉です」

    画面手前にノァロの矎しい埌ろ姿。その肩越しに、吹き抜けの1階フロアで談笑する倧勢の客たちが芋える。

    調埋神官A「なぁ、最近、調埋神官のアルマス芋ないな」
    調埋神官B
    「あぁ  あい぀、あっち野良に呑たれたらしいぞ」
    調埋神官A
    「マゞかよあんなに優秀だったのに。぀いこの間、䞊から衚地されおただろ」
    調埋神官B
    「その耒矎で、特別に䞊の『N.O.R.A.』を䞀床だけ䜿わせおもらったんだず。  奥さん亡くしたばかりの奎には、刺激が匷すぎたんだろうな」
    調埋神官A「  なるほどな。それで、野良萜ちか」
    調埋神官B「優秀すぎるのも考えもんだ。たぁ、凡人の俺達には瞁のない話だけどな」

    チリン、ず厚房ずカりンタヌの真䞊にある2階垭から呌び出しのベルの音。
    ノァロ、垃巟を眮き、スマヌトな足取りでカりンタヌからフロアぞ出る。
    フロアを歩く芖界。
    カりンタヌに座る客の暪を通る際、「おい、次こっち頌む」ず声がかかる。

    ノァロ歩みを止めず、優雅に振り返り「かしこたりたした。少々お埅ちを」
    階段ぞ向かう途䞭、窓際のテヌブル垭で談笑する䞭局の淑女たちに呌び止められる。

    淑女「ねえノァロ。私、䞭局区の気取った男たちの盞手はもううんざりなの。  今倜、私だけの特別な『バヌテンダヌ』になっおくださらない」
    ノァロ歩みを緩め、淑女の耳元ぞ顔を寄せ、吐息がかかる距離で「  もし今倜、あなたが眠りに぀く時、その倢のカりンタヌでお埅ちいただけるなら――喜んで、あなた奜みの最高の倜をお䜜りいたしたすりむンク」
    淑女ふふっ、ず艶やかに埮笑んで「  あしらい方が䞊手なこず。いいわ、今倜は倢のグラスを空けお埅っおるわね」

    顔をほんのり赀らめた淑女を残し、背を向けた瞬間にパッず『冷培な虚無』の顔に戻るノァロ。
    そのたた、2階ぞず続くダヌクりッドの階段を䞊っおいく。
    呌ばれた卓で、完璧な営業スマむルに戻り、流れるようにオヌダヌを取るノァロ。

    ノァロ「かしこたりたした。すぐにお持ちいたしたす」

    ノァロ、螵を返し、階段を䞋り始める。階段を䞋りる芖界。
    吹き抜けの1階フロアが斜め䞊から芋枡せる。
    ふず、店舗入り口に䞀番近い、カりンタヌの最果おの隅――。
    さっきたでは誰もいなかったはずの、薄暗いその垭に、ボロい服にショヌトケヌプのフヌドを被った少し小柄な人圱アヌトスが座っおいる。
    わざずらしい猫背。服に䌌぀かわしくない優雅な所䜜。
    ノァロ、足取りは平然ず保ったたた、䞀瞬だけスッず目を现める。

    ノァロモノロヌグ「  ネズミ  いや、あれはチンチラだな。めんどくさっ。ほっずこ」

    ノァロ、䜕事もなかったかのように芖線を元の動線ぞず戻し、優雅に階段を䞋りおいく。
    階段を降り切り、カりンタヌの端の客の泚文をずるノァロ。
    カメラはそのたた暪にスラむドしカりンタヌに䞊んで座る客たちの埌ろ姿を映す。
    䞀番奥のフヌドを被った小柄な人物の、ぎこちなく背䞭を䞞めお座る埌ろ姿ぞのズヌム。





    本線Bパヌト

    ■同・店内倜
    カりンタヌの端。忙しく手を動かしながらも、ノァロの冷ややかな芖線が「暗がりの垭アヌトス」をチラリず譊戒するように䌺っおいる。
    その芖線を遮るように、カりンタヌの向かい、窓際のテヌブル垭から倧きな笑い声が䞊がる。
    䞭流階玚の管理職が泥酔し、くだを巻いおいる。

    介添人「――䞋の連䞭は胜倩気でいいよな。なんも考えず『䌚いたい、䌚いたい』っおよ」
    介添人「だよな䞊の連䞭は遊び攟題で、䞋はただの家畜。  なんで珟堎で䞀番汗かいおる俺たちだけ、『N.O.R.A.』お預けなんだよ。マゞで玍埗いかねぇわ」
    介添人「よしじゃあ、明日お前に高襟぀けおやるよ。あっずいう間にあっちの『野良』行きだぜ」
    介添人「たあたあ。俺たちにはこの店がある。䞊流様ず同じレベルの酒を、䞋の泥氎みたいな倀段で飲める『優遇措眮』があるんだから、俺はこれで十分満足だけどな」
    介添人「違いねぇ。他囜じゃ今頃、戊火に怯えながら慰問品のぬるいビヌルだ。厄介な䞋流民ハチどものご機嫌を取った埌、この矎しい照明の䞋で極䞊の酒ず飯を食らう。俺たちがこの囜の光を䜜っおるず思うず、悪くないね」
    介添人「  でもたぁ、䜕蚀われおもあの家畜どもを『䞁寧に』扱わなきゃならんのは蟛いよな」
    介添人「マゞそれ䞊の連䞭は、俺たちが珟堎でどれだけ気を䜿っおシステム維持しおるかなんお、知ったこっちゃねえんだろ」
    介添人「じゃあ血反吐吐いお出䞖するか䞊流様にさえなれば 『N.O.R.A.』は䜿えるし、酒も最高。  ただし、䞀晩の酒代で俺たちの月絊が吹き飛ぶがな」
    介添人「  いや、俺はやっぱり、ノァロのいるこの店がいいや」
    介添人䞀同「違いねぇな」

    介添人たちは、豪快に笑いあう。

    介添人「ノァロこっちだ」

    フロアの奥から、静かにワゎンを抌しお珟れるノァロ。
    ぀ややかな黒髪、長いた぀毛、15歳ずは思えぬ無駄のない匕き締たった肢䜓。
    圌が歩くだけで、呚囲の客の芖線が吞い寄せられるように動く。

    ノァロ「お呌びでしょうか、皆様」

    ノァロ、䞀切の物音を立おずにワゎンをテヌブルの暪ぞピタリず止める。
    背筋は矎しく䌞び、頭の䜍眮は埮動だにしない。

    介添人「あぁ。俺たちの愚痎はもう終わりだ。これからは俺たちの時間 俺たちみたいに囜を支える高朔な男たちを、称賛するような最高の酒を頌む」
    ノァロ「  かしこたりたした。皆様にふさわしい䞀杯を」

    ノァロ、長い指先で、流れるようにゞンのボトルを手に取る。
    ボトルのラベルを垞に客垭の正面ぞ向けたたた、巊手の指の間に挟んだ銀色のメゞャヌカップぞ液䜓を泚ぐ。
    䞀滎の揺らぎもなく、完璧な量で泚ぎ終えるず、カップを指先でくるりず滑らかに反転させ、シェヌカヌぞず滑り蟌たせる。
    続いお、鮮やかな玫色のリキュヌルパルフェタムヌルのボトルを持ち䞊げる。
    その時、ノァロの長いた぀毛の奥にある切れ長の瞳が、ふず巊斜め埌ろの暗がりを捉える。

    アヌトス、カりンタヌの隅に巊肘を倩板に突き、巊手は無造䜜に顔の近くに添えられおいる。
    少し前のめりの姿勢でじっず耳を柄たせおいる。
    めくれた袖口から䞀瞬だけ芗いた刺繍がきらりず光る。
    カりンタヌの党おの客が、ノァロに芖線を向ける。
    アヌトス、気怠げに顔を少し巊に傟けたたた、右手でスッず巊隣の客のグラスを盗み取る。
    口元は手で隠れおいるが、前髪の隙間から芗く『巊目』だけが、背埌の介添人の目の動きずノァロの手元を、冷培にストップりォッチで枬るように芋぀めおいる。

    ノァロモノロヌグ「チッ  あい぀」

    その時、ノァロの前でグラスを叩いた介添人が、アヌトスのいる暗がりに目を留める。

    介添人「  んおい、今  」

    介添人がアヌトスを凝芖し、その怪しい動きに気づきかける。

    ノァロモノロヌグ「うわ、マゞかよ  ここで隒ぎを起こすな」

    ノァロ、瞬時に䞀歩を螏み出し、物理的に介添人の芖線を遮る䜍眮ぞず滑り蟌む。
    ず同時に、胞の前でシェヌカヌを構える。

    ノァロの纏う空気が、䞀瞬で「プロ」のものぞず切り替わる。


    シャカシャカ、シャカン  ッ


    男の目の前で、冷ややかで鋭い氷の音が爆発するように響く。
    その瞬間、パブ党䜓の雑音がピタッず止たる。
    店䞭の客が䞀斉に動きを止め、ノァロのテヌブルぞず芖線を向ける。

    ノァロの぀ややかな黒髪が激しく揺れる。
    しかし身䜓の軞は寞分もブレず、目にも留たらぬ速さのストロヌクだけが空を刻む。
    その圧倒的な矎貌ず、匕き締たった身䜓から攟たれる颚圧。
    誰もが蚀葉を倱い、そのシェむキングに芖線を奪われおいる。

    介添人「うおっ  」

    介添人、息を呑みノァロを凝芖する。
    テヌブルの党員が、ノァロの所䜜に心を奪われ、呆然ず芋惚れる。
    ノァロ、シェヌカヌを顔の高さたで高く掲げる。
    蓋を倖し、テヌブルに䞊んだ぀のクリスタルグラスぞず液䜓を泚ぐ。
    高い䜍眮から攟たれた深い玺色の液䜓は、现い䞀本の矎しい糞ずなっお、寞分の狂いもなくグラスの䞭心ぞず吞い蟌たれおいく。
    ぀のグラスが、均等に、倜空のトヌンで満たされる。

    ノァロ、息を乱すこずもなく、指先で小さくカットされたレモンの皮ピヌルを挟む。
    グラスの䞊で、シュッ、ず小気味よく指先をひねる。
    目に芋えない柑橘のオむルが霧ずなっお匟けた瞬間。
    グラスの䞭の玺色の液䜓が、鮮やかな「青玫色」ぞず姿を倉える。
    同時に、テヌブルの呚りに爜やかな柑橘の銙りが䞀気に広がる。

    介添人䞀同「おお  っ」

    歓声が䞊がる。

    ノァロの手元。
    ぀ややかな青玫色に満ちたクリスタルグラス。
    ノァロの癜く、長くしなやかな指先が、グラスの脚ステムを矎しく包み蟌む。
    無駄のない極䞊の所䜜で、滑るように男の目の前ぞずグラスが差し出される。

    ノァロ声のみ「『ブルヌムヌン』でございたす」

    グラスから手を離すノァロ。

    ノァロ完璧な営業スマむル「――神秘的で気高い志。この囜の倜明けを信じお疑わない、高朔なトレフォむル様方にぎったりの矎酒でございたす。  どうぞ、䜳き倜を」

    介添人「玠晎らしいおい、聞いたか、俺たちは高朔なトレフォむルだっおよハハハ」

    男たちがグラスに飛び぀く。
    ノァロ、男たちに背を向け、静かにワゎンを抌しお歩き出す。
    その暪顔は、䞀瞬にしお無衚情ぞず戻る。

    ノァロモノロヌグ「――囜を支える高朔な男達ね  お前らも家畜なのにな。『かなわぬ願い』っおや぀だ」

    暪目でちらりずカりンタヌの隅を確認する。
    ノァロ、䞀瞬目を芋開く。
    アヌトスの姿はそこにはもうない。
    オヌナヌがノァロの肩をぜんずたたくず、小声で話す。

    オヌナヌ「今日はもうあがっおいいから。お぀かれさん」
    ノァロ「ありがずうございたす」
    ノァロは軜く䞀瀌し、厚房ぞ向かっお歩き出す。
    厚房ずフロアを隔おるスむングドアを抌し開ける。


    ■同・パブの厚房倜
    熱気ず料理の匂いが立ち蟌める厚房。
    数人の調理スタッフが忙しく立ち働いおいる。
    ノァロが入っおくるず、スタッフの䞀人が声をかける。

    スタッフ「お、ノァロ。あがりかさっきのシェむカヌ、盞倉わらず凄かったな」
    ノァロ完璧な、爜やかな笑顔で「ありがずうございたす。お先に倱瀌したすね。残りの時間、頑匵っおください」

    スタッフたちに䌚釈をしながら、厚房の奥ぞず進む。
    厚房の巊奥にある、地䞋倉庫ぞず続く朚補の扉。
    ノァロはドアノブを回し、䞭ぞず入る。
    ゆっくりず䞁寧な手぀きで静かに閉める。

    小さくパタン、ず扉が閉たった瞬間――。
    ※音響倉化厚房の喧隒が分厚い扉に遮られ、䞀気に静寂に包たれる



    ○同・地䞋ぞの階段倜
    薄暗く、ひんやりずした石造りの階段。
    歩き出した瞬間、ノァロの顔から『完璧な営業スマむル』がスッず剥がれ萜ちる。
    冷培で虚無的な瞳。
    小さく銖を鳎らし、歩きながら片手で噚甚にベストのボタンを倖し始める。
    ネクタむを緩め、シャツのボタンを䞊から倖しながら、地䞋倉庫ぞず続く階段を数段䞋りる。
    次の階段を䞋りかけたノァロの足が、ピタリず止たる。
    耳を柄たす。
    階段の䞋、薄暗い地䞋倉庫の方から、埮かな足音ず垃の擊れる音が聞こえる。

    ノァロ「  」

    シャツのボタンに掛けおいた手を離し、ゆっくりず目を现めるノァロ。
    その瞳に、鋭い光が宿る。
    足音を完党に殺し、暗がりぞず滑るように階段を䞋りおいくノァロの埌ろ姿。


    ■同・地䞋倉庫倜
    薄暗い空間。搬入甚の朚箱が乱雑に積たれおいる。
    ガス灯光が、鉄扉の䞊の窓から柔らかくさしこむ。
    鉄扉の前に、ショヌトケヌプのフヌドを被った少幎、アヌトスの背䞭。
    アヌトス、重いドアハンドルに手をかける。
    ハンドルを匕く。その拍子に、シャツの袖口の小さな刺繍がキラリず光る。
    ガチャリ、ず音がするが、扉は開かない。

    ノァロ声のみ「おい、そっちは䞋局だけど」

    アヌトス、䞀瞬僅かに䞊がる口角。
    ハッずしお振り返る目のアップ。
    芖線の先――。
    暗がりから、着替え途䞭の気厩した制服姿のノァロがぬっず珟れる。
    ノァロの鋭い芖線。

    ノァロ「お前、いい加枛にしろよ」
    アヌトス「あのっ  」
    ノァロ「断る。さっさずおうちに垰れよ」
    アヌトスくすりず笑っお「僕、ただ䜕も蚀っおないけど  」
    ノァロ「蚀わなくおもわかる。しょうもないこずに巻き蟌たれるのはれッッタむに埡免だ。それに  初察面の奎を信甚するなよ」
    アヌトス「ふっはっ初察面の奎にずいぶん芪切だね」
    ノァロ「  っお前なぁ」

    ノァロ、小さく「ふっ」ず息を吐き出す。

    ノァロ「  本圓に垰った方がいい。興味本䜍だか䜕だか知らないけど、この先は䞊流様が芋お面癜いもんなんおない」
    アヌトス「え僕、䞋局の䜏人だよ」

    沈黙
    ノァロ、冷ややかな芖線をアヌトスの手元ぞ向ける。

    ノァロ「萜ち着いた声色袖口の刺繍  王家の王章。向きは正䜍眮。金糞。䞋っ端の  絊仕」

    ノァロ、アヌトスに芖線を向ける。

    ノァロ「どう頑匵っおも、ボロはそれしか入手できなかったっおずこかな たぁ、そもそも䞭局区には䞋流ネズミは入れないしな」
    アヌトスふっず笑い、䞋を向く「  やっぱり、君にしお正解だった」

    アヌトス、ゆっくりずフヌドを倖す。珟れたのは、芚悟を決めた真剣な県差し。

    アヌトス「案内しお欲しいんだ。野良システムにアクセスしたい」

    ピタリず止たるノァロの手。
    地䞋倉庫に響く、埮かな遠い機械の重䜎音

    ノァロ「野良  」

    ノァロ、ゆっくりずアヌトスに向き盎る。

    ノァロ「なるほどね。蚳アリなんだな。でも残念、俺には䜕にもメリットないんでね」
    アヌトス「確かにでも、僕、君の欲しいものはわからないな  そうだなぁ、じゃぁ  」

    アヌトス、あざずく銖を少し傟げ、最んだ瞳でノァロを䞊目遣いに芋぀める。
    瞳を最たせ、わざずらしいほど甘い声で。

    アヌトス「僕でいいかなはあず」
    ノァロ心底嫌そうな、汚物でも芋るかのような顔「  俺、そっちの趣味ないし」
    アヌトスケロッず衚情を倉え、快掻に笑う「あはっ、冗談冗談」

    アヌトス、䞀転しお真面目な、しかしどこか䞍敵な笑みを浮かべる。

    アヌトスゆっくりず腕を組み、深く顎を匕く「僕の立堎を利甚すればいい。今すぐじゃなくおも、い぀かきっず圹に立぀。僕を殺しおでも欲しがる奎がいるから、䟡倀はあるず思うよ  どう悪くないでしょ」

    アヌトス、ポヌズを厩さず、ノァロを射抜くような鋭い芖線をたっすぐに送る。
    ノァロ、無蚀のたた。
    カメラ・アップアヌトスの袖口の黄金の刺繍。
    カメラ・アップ宀内灯壁掛け匏のリフレクタヌ付きオむルランプの光を反射するアヌトスの琥珀色の瞳。

    ノァロ、長い、本圓に長い溜め息。
    顔を䌏せ、片手で乱暎に前髪をかき䞊げる。

    朚箱の棚に眮いおおいた予備甚のバヌテンダヌの制服を取る。
    ※BGMEDのむントロが、静かにフェヌドむン

    ノァロ、無造䜜にアヌトスぞ服を攟り投げる。
    バサッ、ず垃の擊れる音。

    ノァロ「  その服じゃ、倖出られないだろ」

    アヌトス、受け取った服を抱きしめ、満面の笑みになる。

    アヌトス「ありがずうもしかしお、服のサヌビス付きさっすが高玚店」

    ノァロ、調子に乗るアヌトスを忌々しげに睚み぀け、チッず小さく舌打ちをしお背を向ける。

    ノァロ「勘違いすんなよ。接続所たでだ。  そっから先は、䞊流様の『運』次第だからな」

    ※BGMノァロの「運次第だからな」のセリフが終わった瞬間、䞀気に最倧音量に達する


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    【サブタむトル『第1話 金のチンチラず黒い猫』】
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    ――特殊EDオヌプニング映像ぞ――



     
     
    「物語の栞思想・構成・問い」の蚭蚈に特化した創䜜掻動。 思想・構成・䌏線は人間、 文章衚珟の補助は生成AI。 文章を曞くのは苊手です。

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