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左様なら

    この世界の大火事
    厳粛なる瞑想
    僕たちは若い
    仕事と努力の上に 娯楽と享楽の資格

    愛するお母様
    僕は 愛する弟と まったく同じ
     その時は
     僕を 祖国のために捧げることが出来た と
     誇ってください
    我々は みんな
     大きな世界史の中の ささやかな因子
    今 自己の全部を
     国民のために 祖国のために
    どんな困難なことも

    昔ながらの 「でも やっぱり」
    歓声をあげつつ 死におもむく
    神様の近くに

    ここは 戦争
    凄惨を極めた 戦争
    いよいよ 深刻に

     我をして 行かしめよ
     ― イエスを見んため

    神の平和の どんなにか 美しかろう
    御両親様が 僕をお導き下さった
    二人に感謝します
    左様なら

    御両親様
    腹部銃創 戦場に倒れています
    死ぬに違いないと思います
    天に帰る準備の暇が まだ少し


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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