有明けのこと
紫雲が十里に棚引くごとく
ノイの汽笛は 空に高かった
わたしは 煙をのこして 逝った
キミへの想いに ココロは 暗く 尽未来際 悽んだ
新識の友どもよ
一朝に 好く やすく 結びよし
宿縁たりや これ
けだし わずか 廿日あまりのこと
歓をつくして 戯れたりともあったが
はからずも 緑酒を
あたたむるか あるいは ここで別るるか
しかし 今となっては 何とも
紅箋の上に 蕪雑なる詩を溢したごとく
そして キミを憐れむべく
わが酔客は 九十九脚の悪夢のごとく
孤船の灯は 葦原の淀川を上る
雨の音を聴く 篷の窓 ホタルや
さあ わたしよ 冷え冷えと 眠れ
▲ 雪男の記事一覧