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白々

    征かむ朝よ 白々と
    乱るる心 昂りぬ
    特異なる神経 たまゆら
    敵 しりぞけて 涙ながれぬ
    戦死せる友 わが戦線
    保定の獣
    泡立つ血潮吐く
    今日もまた 獣
    敵陣 息たえし少年
    敵陣 泥にまみれしリーダー
    いたく死がおそろしく 白々
    脚を捥がれた正規兵
    酒飲みて 呆けし
    白々しき興奮と自慰
    故郷の山よ恋しき
    肩射抜かれて 噴き出す血
    耐えて粉々 砕かれて 獣
    いつしか 我も凶暴なりいぬ
    共匪 強し
    敵 包囲に落ちたり 白々と伏す
    涙の村人 歩けぬ女
    シナ民族 怪し しどろ
    朱占匪は 眼をあきしまま
    最後の抵抗 青白き青年と父
    髪長き広西学生軍の逆襲
    泰山木 咲きつらむ三年
    女 兵隊は嫌と言い切りし

    彼は 歌を愛し 苦しみ
    而して 死せり


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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