檳榔樹
泰山木の白い花
漫然と 人のために
苦しみに慣れてしまった
田園の詩情 すべての風物がなつかしい
菫 椿 祖母への追想の背景
人間の魂とは
ドイツの崩壊
北方に露
東方に米
南方に濠
西方に英
その時のあるを覚悟
黄昏の田畑の中で
顔も見えない遠くから
子供たちが 俺たちに頭をさげる
優しい乙女の住む国のために
感動を行為の源泉に 俺は死にたい
泣いた奴が ひとり
恨んでる奴が ひとり
俺を忘れないでいてくれる奴が ひとり
くちなしの花を飾ってくれる奴が ひとり
あわせて たった ひとり
青島の檳榔樹
大淀の流れよ
「 サイパン島 玉砕 」
俺は 君たちを 救わねばならない
日傘の陰に
碧いプリンセスのワンピース
行き過ぎる 君の夢
心の寂しさは
「母様」と呼ぶ人のなき
何ごとも このままで そっと
毎日平和に すぐれた魂で
戦友戦士 善良な理想主義者
男子 死処を得たるは 本懐だろう