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クシュマー(悪夢)

    富貴花 盛なる帷子時 神奈備に荒熊さわく 
    家山西方 這い出でてみれば
    百里のほども 無人心の衆界
    ふたたび臥して 尽未来際 冥思遐捜す

    亀卜 贅の長汀曲浦 その果岬に立つれば
    僥倖は玄く 風浪はただ嘆くばかり と
    彼空は 慙愧色 暗愁を生むのみで
    孤牢の頭骨骨 ならび歌う 興慶宮の門

    長沙に流されし 今は海市の楼閣
    鼠耳は 一夜中 涛声に脅かされて隠る
    銭荘が壁 故郷の内なる夢さえも ぬたうちまみれ
    諸葛孔明が偽 虚偽の史に巻かれん

    蓬莱が風 松籟に仙郷の声ありを信ずるも
    深更 寐驚きて 星の天幕を仰ぐ
    人 民をなす 否 なさずか
    僥倖は玄のまま 何故か 東にのみ白日いずるは


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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