富貴花 盛なる帷子時 神奈備に荒熊さわく
家山西方 這い出でてみれば
百里のほども 無人心の衆界
ふたたび臥して 尽未来際 冥思遐捜す
亀卜 贅の長汀曲浦 その果岬に立つれば
僥倖は玄く 風浪はただ嘆くばかり と
彼空は 慙愧色 暗愁を生むのみで
孤牢の頭骨骨 ならび歌う 興慶宮の門
長沙に流されし 今は海市の楼閣
鼠耳は 一夜中 涛声に脅かされて隠る
銭荘が壁 故郷の内なる夢さえも ぬたうちまみれ
諸葛孔明が偽 虚偽の史に巻かれん
蓬莱が風 松籟に仙郷の声ありを信ずるも
深更 寐驚きて 星の天幕を仰ぐ
人 民をなす 否 なさずか
僥倖は玄のまま 何故か 東にのみ白日いずるは
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