モズの雛
猛烈に餌を求めるもの
いつも眠ってばかりのもの
大きく育ち 飛び立つ気勢
一番兄貴が飛びあがるころ
ようやく ほかの雛も喰う
一番兄貴 啼かなくなり 餌を喰わなくなり
木の下で 硬くなって 死んでいた
腹がふくれた片輪の雛 生きていけぬだろう
空気銃 木の下にほうむった
ある朝 庭のほかの雛たちが いなくなった
皆 猫にとられた
俺は
過去を 最も楽しんできた そして
現在を 最も苦しんでいる
朝 敵機来る
運命の逆境に執着する
貴重な宝を後世に残すべく
友軍機来る 敵機は来ず
すい弱した体の
俺も必ず
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