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モズの雛

    モズの雛
     猛烈に餌を求めるもの
     いつも眠ってばかりのもの
    大きく育ち 飛び立つ気勢
    一番兄貴が飛びあがるころ
     ようやく ほかの雛も喰う
    一番兄貴 啼かなくなり 餌を喰わなくなり
     木の下で 硬くなって 死んでいた
    腹がふくれた片輪の雛 生きていけぬだろう
     空気銃  木の下にほうむった
    ある朝 庭のほかの雛たちが いなくなった
    皆 猫にとられた

    俺は
    過去を 最も楽しんできた  そして
    現在を 最も苦しんでいる

    朝 敵機来る

    運命の逆境に執着する
    貴重な宝を後世に残すべく

    友軍機来る 敵機は来ず

    すい弱した体の
    俺も必ず


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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