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春火鉢

    わたり雪 とけ
    水の とおからず
    はこぶ 炭焔も ながからん
    温めし 爪先に
    さはるは 夢のつづき
    もういちど
    右が 左に うつり いくたび
    桟紙に 呼ぶは 何の声や
    梅さく はちの 赤いが
    音を たてて 灰となる

     
    【鎌倉の天気】
     雲のうへ 南さりしや 冬のうた
     かえすは しぶきに 濡れる砂と靴


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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