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フィーィ(少女)

    月は馨しき 久かたの上天 萬壽と
    さ いえども 聖パシュパティナート
    餅の五十日 わずかに 朝桜ちらす眷族ありき

    あたたむカソイロハが ほいやり 炉にあたる
    にほひ 麗麗 浅春の花の如き
    如幻清鏡 うつしたる ありき日の 黒い瞳

    おぼおぼしき足手影 さらさらと かくは はかばか 顕れし
    その芳姿や 大士智徳の憐れむべきところ
    と キミを 薄明に覚えてありき

    早い春に別れて後 浮き雲は 浪浪空漕
    残曛 いまだ 眼縁に紅く ゆく雁の音に 潸然と雫く
    ハヤテ風 ちらした キミの髪を 思いては 思いては


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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