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『週刊 ゆきおとこ』 第15号

第 15号  2025/4/14 刊      ▲ 雪男の記事一覧


― ゲーテ 『原初の言葉』 より

 
 偶然よ
 我らのまわりに変転するものよ
 しかし 厳しい限界を避け行く
 自ら人と交わり 
 他者が振舞うごとくに振舞う
 心弱る人生 
 がらくたの如く 戯れ過ぎぬ
 

■ 連続小説 ― アメリゴ・ハウンドドッグ

      ~ ワシントンD.C. (2)


緊張感の はちきれた精神状態で
 ロズリンらしき駅にたどり着いた
浅黒い駅員に
 「Blue Line はこれでよいか」と尋ねた
駅員は黄色く濁った歯で
 「どちらまで」 と聞き返す
 「スミソニアン 航空宇宙博物館に行きたい」
と答えると 
 「ケケケっ あんなところは子供だましですぜ 旦那」
といい 右手の親指を地面に向けた
いつの日も どこにいても
 門番とは この程度のものだろうか

 
 
 

雪男

 
 
詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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