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虎が涙

    くれぬ 鴫立の 夕すず
    なくは 名のなき 武士なるか
    とられ、とら目の 岩に 窟する
    おつる 雫の たえざらん
    ごと 空は なき
    風が むせびて 湊と 流るる
    不知の山も 仇なれ
    そが 雲はらひて 御覚悟たまう

     
    【鎌倉の天気】
     霞むす 海にながれん 鈍色の
     里は夕ぐれて 霧のまぶたに のこす夢


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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