瘋癲 飄飄
凰城の月鏡を睽隔す
鰭脚 暈色の香水に逃れる如く
八千草うちなびき 蹄来たりて 站赤の灯
九献を九腸に滲ませて 悶悶
煎肝の排せざるは いかにか
銀詩を碧落に響かせて 閑閑
羽客のココロ 遺らざるは いかにも
古躰古関 新曲新檜 いずれも
凋落の秋夕にいたること はやし
茫茫の古跡 朱雀の細道も もはや廃色さる
髐骨の襤褸馬 往くことの おそし
千鳥ふむ 下郎一夜とは
八幡大菩薩 かきつばた 防人の夢のみなりや
夜に終端もなく 朝に渡岸もなく
睡風たれて 井蛙は 凡俗の柳枝に堕つなり
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