スーレェ(ヤナギ)
ハナツツミ ハナツツミ
春 うれし
セリジエは?
花団子 桜餅 ひとひら
尽きて なお
ハナツツミ
わたしのセリジエは どこへいった?
此岸は スーレェの堰堤
夏が ながる ながるる
スーレェや 光や
糸に連なるは 翡翠 瑪瑙 血のような碧玉
スーレェの枝 枝 枝 枝 風に吹かれて
セリジエがゆるぐ あれは彼岸のことと
キミは?
風はふき 光こもれる
風は立ち消え 夜は来る
その桃陰に 独り立つ キミは?
キミの名は?
ああ 待ち遠しいや と
まだ来ぬ 夏の六十余日
乙鳥さり 殻蝉 尾花にわすらるる
彼が庵は 森にしずんで 閑適にあり
されこうべ 一斗百篇の詩を そらんじぬ
けなるし
けなるし
けなるし