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道義心

    邦家寒心 学問が時世
    もっと 生命的でありたい

    カール・ビルス君の 『第五交響曲』
    夕暮れの武蔵野 戦車は西へ

    誇るべきは 何か?
    「報国」とは 「亡国」や
    自己礼賛ではない 歴史の規定性を

    子供だけは 学校を
    闘い抜いて 自己の人間性を
    真と偽の識別を学ばん
    自己を偽って生きるほど 無残

    伊太利が降伏

    ストーブは紅く
    燻んだ窓硝子
    静かなランプの影が 雪の舞うのを映す
    パイナップルと紅茶 快い疲れ

    三本槍の登攀
    ただ書きたいという欲求
    『ドイツ戦没学生の手紙』
     ― 雄雄しき戦死者たち
    総じて クリスマスは美しく
    私たちの幼少のそれは 喪われ 奪われていく

    「 見ていてごらん 今に私の時代が来る 」
                 ― メンデル

    雪晴れ 風はつよし
    足は冷たく
    雪と氷 雲と風
    どうして こんなにまで 私の心を動かすのであろう

    三月がきた
    またしても 雪の山を恋う
    私はもっと 真実で
    ひたむきで
    もっと 夢をもってよい

    邪悪と酷薄の間も 善良であらねばならぬ
    国家とは 人材なり
    何において 生き甲斐か

    道義心 ― 真実への感覚

    「生きているだけ」 の私
    「死んでいる」 私
    過去の非道徳が 悲しい

    自己を偽る 安易な妥協
    鮮鋭な 潔癖な 正義感が麻痺
    恐ろしいことだ
    恐ろしいことだ

    何もかも突然で
    近日中に出航します

    Devote yourself to Sience

    日本の 歴史の規定性から免れ得ず

    もし 「死んだ」という知らせが あったなら
    敵弾に斃れたのではなく 自らの手で


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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