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鉄十字章

    鉄十字章
     ココロの中は 落ち付かない
    料理台が机 本への根気を失くした
    景色なんか いらいら わきへ押しのけて
    僕は
     前線に出ずには いられない
    皆 極度に消耗
    しかし 僕は
     ふたたび 死の下で生きずには いられない

    鉄十字二等章
    ささやかながら 一つの満足
    新しい運命を待って
     ぐったりと 蒼ざめる
    寝ずに明かした 夜な夜な
     新しい意味を作り出す
    鉄十字とは 榴弾で出来ているのか
    死んで 黄色くなった顔の上の
     黒い血  開いた口
      嗄れた喉の 息苦しい叫び
       脚の付け根の ただれた肉
    だが 邪魔されない
    僕は
     皆の慰めと 愛を持っている


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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