ブへム(ボヘミアン)
ボン・グー ボン・グー
芸術家ぶった連中の 分陀利華
いな なれの果てへの連絡路
誰彼れ 風流か と訊かれて このマンホールに暮らす
そんなこと 不知不識
零落の砂をかぞえて 幾十年
ならば よし 青鳧を借り
くだれ! 隅田川 くだれ!
芸のひとつも 見せたまえ
月かほる 噂の桜餅屋まで discendere ―― discendere
狂人であれば あるほど ここでは 上手くいく
螽斯よ
詩を吟じること 声の尽きるまで
晩秋 さいごの露
画界の緑麦となり
さいごのガッシュが 黄葉つくすまで
さいごの余白の 断末魔が聞こえるまで
才能さん ―― 誰かが 鳩合の声
頭を固められた地上に出てみれば
タデは紅く 浮草の白しむ
秋よ 沈沈と 深しむ
昨暁のキミよ ふたたび会うことも ない
― Carpe diem